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ゆうちょ銀行「窓口硬貨取扱手数料」改定 4/1からの変更点とスムーズな取引のために知っておきたいポイントを元銀行員が解説

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ゆうちょ銀行「窓口硬貨取扱手数料」改定 4/1からの変更点とスムーズな取引のために知っておきたいポイントを元銀行員が解説

2024年4月1日より、ゆうちょ銀行が硬貨取扱手数料を改定します。

この改定で100枚までの硬貨取扱手数料が無料となるため、窓口で硬貨の両替などを行う人が増えると思われます。

この記事では、硬貨取扱手数料の改定内容に加え、4月1日以降にゆうちょ銀行で取引を行う方が、硬貨の取り扱いを伴う取引をスムーズに進めるために知っておきたい5つのポイントをお伝えします。

取引をスムーズに進めるためのルールがあります

ゆうちょ銀行が硬貨取扱手数料を改定!4/1から100枚まで手数料無料に

取扱硬貨枚数

3月31日までの手数料

4月1日以降の手数料

1~50枚

0円

0円

51~100枚

550円

0円(550円値下げ)

101~150枚

825円

550円(275円値下げ)

1,000枚以上

500枚ごとに550円加算

500枚ごとに550円加算

ゆうちょ銀行では、4月1日から「51枚~100枚」「100枚~150枚」の窓口硬貨取扱手数料が安くなり、硬貨100枚までは無料となります。

個人客にニーズが高い100枚までの硬貨取扱手数料が無料になるのは朗報ですね。

ただ、この度の手数料改正の対象となるのは窓口での硬貨取扱のみです。

ATMの硬貨取扱手数料は従来と同じ(1枚から枚数に応じて110円~330円)なので注意が必要です。

その点を勘違いしてうっかりATMで硬貨の出金などを行うと、1枚から硬貨取扱手数料が発生するので気を付けましょう。

ゆうちょ銀行の窓口で硬貨を取り扱う取引をスムーズに進めるため知っておきたい5つのポイント

次は、ゆうちょ銀行の窓口で硬貨を取り扱う取引をスムーズに進めるために知っておきたい5つのポイントをお伝えします。

ポイント (1) 「硬貨取扱手数料が発生する銀行取引」の種類

まず知っておきたいのが「硬貨取扱手数料が発生する銀行取引」の種類です。

ここでは個人口座を持つ人に関係がある銀行取引を紹介します。


<窓口に硬貨を持ち込む銀行取引>

・ 硬貨から紙幣への両替

・ 金種が異なる硬貨への両替

・ 自分の口座に入金

・ 自分以外の口座への振込

・ 公共料金等の払込み


<窓口で硬貨を受け取る銀行取引>

・ 紙幣から硬貨への両替

・ 口座からの現金払い戻し(硬貨での払い戻しを希望)

以上で挙げた銀行取引のうち、必ず現金(硬貨・紙幣)の取り扱いが発生するのは以下の取引です。

・ 持参した硬貨を自分の口座に入金

・ 口座からの現金払い戻し(硬貨での払い戻しを希望する場合)

・ 硬貨と紙幣の両替

・ 金種が異なる硬貨の両替

これらの銀行取引はもれなく硬貨取扱手数料の算定対象となるので、窓口での取り扱いを依頼する硬貨の枚数に注意する必要があります。

一方、上記以外の銀行取引では現金の取り扱わずに済む方法も選べます。

その場合は硬貨取扱手数料自体が発生しません。

また、現金の取り扱わずに済む方法については窓口で教えてもらえます

ポイント (2) 窓口硬貨取扱手数料は「全金種の合計枚数」をもとに算定

ゆうちょ銀行の硬貨取扱手数料は、「全金種の合計枚数」をもとに算定されます。

それもぜひ知っておきたいポイントです。

たとえば、金種が異なる硬貨を窓口が取り扱った時の硬貨取扱料は以下の通りです。


<ケース1>

1万円札を100円硬貨100枚に両替

この場合は合計枚数が100枚なので、4月1日以降は硬貨取扱手数料が無料です。


<ケース2>

1万円を以下の金種で両替

500円硬貨 6枚(3,000円)

100円硬貨 60枚(6,000円)

50円硬貨 15枚(750円)

10円硬貨 25枚(250円)

合計:106枚(1万円)

この場合は合計枚数が106枚ですから、4月1日以降の硬貨取扱手数料は550円(税込)です。

このように、硬貨取扱手数料は「全金種の合計枚数」で算定されます

それを覚えておけば、窓口で想定外の手数料を請求されてうろたえることはないでしょう。

窓口業務の途中で硬貨数を減らしたいと言ってもダメです

ポイント (3) 「窓口で最初にカウントした硬貨取扱枚数」をもとに硬貨取扱手数料を算定

ゆうちょ銀行では「窓口で最初に数えた硬貨の取り扱い枚数をもとに硬貨取扱手数料を算定する」というルールがあることも知っておきたいところです。

銀行の窓口では、硬貨のカウント最中またはカウント終了後に「両替をやめたい」「硬貨の金種を変えたい」などの理由で客が硬貨取扱枚数の変更を申し出るケースがあります。

そのような申し出の多くは「今から硬貨取扱枚数を減らしたい」という内容です。

しかし、その時点ですでに硬貨のカウント業務は行われているので、上記ルールに基づき客の申し出は却下されます。

また、カウント後に硬貨取扱枚数を増やす場合は、増やした枚数に応じた硬貨取扱手数料を追加で払うことになります。

ポイント (4) 汚損硬貨や記念硬貨も硬貨取扱手数料の算定対象となる

汚損硬貨(破損して支払いなどに使えない硬貨)や記念硬貨も硬貨取扱手数料の算定対象となることも知っておきたいポイントです。

例えば、半分に割れた硬貨や現在発行されていない記念硬貨も「硬貨1枚」としてカウントされ、それらを含めた硬貨の合計枚数をもとに硬貨取扱手数料が算定されます。

ポイント (5) 窓口での硬貨取扱手数料の支払い方法は現金のみ

窓口での硬貨取扱手数料の支払い方法が現金のみです。

窓口での硬貨取扱いで硬貨取扱手数料の発生が予想される場合は、手数料の支払いに必要な現金を用意して窓口に行きましょう。

以上の5点を理解していれば、ゆうちょ銀行の窓口で硬貨取扱手数料の対象となる銀行取引がスムーズにできるでしょう。

4月1日からの硬貨取扱手数料改定に向けて取引がスムーズになる準備を

4月1日の硬貨取扱手数料の改定を機に、ゆうちょ銀行では硬貨の取り扱いを伴う取引で生じる金銭的負担が軽減されます。

しかし、ゆうちょ銀行の硬貨取扱いルールを知らないまま窓口に行くと、かえって金銭的・精神的負担が増える恐れもあります。

そのような事態を未然に防ぐためにも、この記事で紹介した5つのポイントを押さえ、硬貨の取り扱いを伴う取引がスムーズに進める準備をしておきましょう

《大岩 楓》
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大岩 楓

執筆者:元銀行員 FP2級 大岩 楓 大岩 楓

元銀行員にしてベテラン主婦のフリーライターです。クレジットカードや節約記事などの執筆のほか、既成記事の校閲も行っています。50代になった現在、最大の関心事はずばり「老後のお金」今後のマネープランについて真剣に考え始めました。そこで自らの勉強も兼ね、銀行員時代に培った金融知識と25年以上の家計管理経験をベースにお金に関するさまざまな事柄について深堀りしていきます。 <保有資格> FP2級 寄稿者にメッセージを送る

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