前回の記事「お金の「3つの性格」を知って「貯め体質」に変わる」をお読み頂いたあなたは、「貯める意欲」に、満ち溢れていることでしょう。
そして「貯蓄」を考える時、誰しも始めに浮かぶのは「節約」では、ありませんか?
家計を見直し消費を抑え、稼いだお金は可能な限り貯蓄に回す。家計が厳しい状況では、無駄をなくし支出を抑える「節約」は、大切なことです。
しかし、節約のために「モノを買わない」、「ガマンをする」生活を続けていたのでは家計にお金が残っても、心理的な生活は貧しくなってしまいます。

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「節約を続けていると貧乏になる」
たとえば、美味しいものはダメ、趣味やお洒落なんてご法度。人づきあいも「お金がかかるから」と、敬遠する。
そんな「節約街道」まっしぐらのような人が、あなたの周りにいたとしましょう。そういう方と、あなたは仲良くなりたいと思いますか? 付き合いづらいと、距離を置くでしょう。
「ただ乗り可能な席」を、選んでいませんか?
何人かでタクシーで移動して、いざ支払いの段になり「割り勘」を申し出ると決まって「小銭がない」、「あとで」と、タクシー代を払おうとしない人がいます。
こういう人は、進んで支払う人を見つける名人で、目指す人と同じタクシーに乗れなかったとしても、助手席には座ろうとはしません。この席は、料金表示がよく見え、支払いを真っ先に申し出ざるを得ない席だからです。
そして後ろに座る場合には、できる限り最後に乗ろうとします。そうすれば、真っ先に降りることができ「ただ乗り」も可能になるからです。
このような一連の行動を、本人は意識せず、あるいは「節約のため」と考えていても度重なれば周囲からは「ケチな人」というレッテルを張られてしまいます。そうした行動をとっていれば、人は離れお金との縁は薄くなるばかりです。
チャンスやお金は人が運んでくる
節約の必須条件
2. 自分にも周囲にも無理をさせない
節約意識を持つのは大切ですが、心の豊かさを持ち、ゆとりある行動をしている人でなければ仕事のチャンスやお金持ちになる種を拾うことはできません。
お金に関する縁や運のほとんどは、人が運んでくるものだからです。あなたを必要としている方と出会わなければ、支出は節約できても収入は増えないのです。

無理な節約はリバウンドする
「厳しく・細かく・苦しい」。万事安いもので済ませるという発想では節約をしている割にお金は貯まらないうえに、ある日、我慢が爆発して、衝動買いに走りかねません。
すると
と自分を責め、より厳しい節約を強いる。
そしてまた衝動買い
↓
さらに厳しい節約
↓
より激しい衝動買い…といった悪循環に陥ります。
「私は心配ない」というあなたこそ、要注意。
何事にも几帳面な方は、あらゆることに無理を強いる傾向にあるからです。無理な節約はダイエットと同じで、どこかでリバウンドして破綻する時がきます。
心豊かになる「節約」でなければ、長続きはできませんし、家族のいさかいや身体の疲労を招きかえって余計なお金を使う。
という、おかしな現象も起こるのです。
節約金持ちになるために

お金持ちには驚くほど節約家が多いのですが、それはすべてをケチる精神ではありません。
これだと思ったところや、好きなものにはお金を使いますが興味のないところや、嫌いなものには、1円でも使わない。
ビジネスならば「これはいける」、「今が絶好機!」と、目をつけたものには、集中してお金を注ぎこむのです。
お金持ちになりたいのならば、少額のお金をケチることは止めましょう。特に、人づきあいに関する節約は慎むことです。
お金の使い方にメリハリがある。それこそが「節約金持ち」への道です。次回は「クレジットカード払いで「貧乏サイクル」にハマっていませんか?」です。お楽しみに! (執筆者:臼井 由妃)