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節約は大阪人に聞け 「お得」で金銭感覚を研ぎ澄まそう

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節約は大阪人に聞け 「お得」で金銭感覚を研ぎ澄まそう

正直な話、節約に関するコラムを執筆しながら、特別な意識を払いながら生活をしている実感はありませんが、使うお金に比べて得ている効果やサービス、そしてよろこびは大きいほうだと思います。

すべての行動において、モノもお金も大事に使うという感覚が根付いているからだと思いますが、もともとそうだったわけではありません。これにはきっかけがありました。キーワードは「大阪人」です


九州人、大阪で「お得」に出会う

筆者はサラリーマン時代に、九州から大阪への転勤を経験しました。そこから10年余りの大阪生活で体験したことは、いまの生活に大きく影響しています。

赴任初日の体験、お手洗いで部下になった女性、A子さんと居合わせました。関西女子らしく、華やかでとても素敵な装いをしています。髪の毛を整えている彼女に思わず声をかけました。

酒井「わあ、素敵な髪留めをしてるね」

A子「(ニヤリ)これ、いくらしたと思います?」

この会話の展開は新鮮でした。これまでの会話ではなかった変化球だったからです。

酒井「えっと。。。」

この展開の神髄にについていけてない筆者の表情を察したか

A子はニッコリ笑って教えてくれました。

A子「酒井さん。これは大阪では重要なコミュニケーションなんですよ」こう振られたときは、とりあえず直感で金額を答えるんです。いくらやったと思います?」

酒井「なるほど。。。1,800円くらい?」

A子「それがね、300円。心斎橋の商店街で買ったんです。お得でしょ」

酒井「うそっ! 300円で買ったようには全然見えないっ!」

A子「(すごく嬉しそうに)でしょー?お得やと思いません?」

酒井「ほんとお得。」

A子「それ大阪人には最高の誉め言葉なんです」

赴任一日目にしてお手洗いで「お得」というキーワードが叩き込まれた筆者。しかしこれは見知らぬ大阪での生活を豊かにしてくれる魔法の言葉でした

この会話パターンは、日常でたびたび活躍し、新しい人と知り合うときのきっかけになってくれました。

「お得」を評価しあい、高めあう

女性はクーポンを使う男性を見ると幻滅する、なんてアンケート結果がありましたが、おそらく大阪では違います。

男性も日常的にクーポンをチェックして買い物をするのは当たり前。そんなことで人を評価する人こそケチ、という感じです。そうです。お得とケチは違うのです。

「おっ、今日のランチはマクドですか?」
「今日はクーポンでセットが100円引きやねん」
「じゃあ俺も俺も」

こんな感じでお得な情報がシェアされて、お得の輪が広がっていきます。


お得は美徳

また別の友人は、一般的なモノサシからいうと、たくさん稼いでいるほうではなく、自由に使えるお金も多くはありませんでした。

お金を使うときはいかにお得な買い物ができるか工夫していましたし、ガツガツした感じはまったくなく、いつも優雅でした。

その人の座右の銘は「お得は美徳」。額装して飾っておきたいくらいの名言です。

大阪人に学ぼう、「お得」感覚

関西圏であれば、この経済感覚はほぼ皆さん持っておられますが、ひときわ誇りをもって生きているのは、やはり大阪の人間です。

みなさんのまわりに大阪人はいますか? もしいたら、彼らからお得感覚を学び、あなたの金銭感覚を研ぎ澄ましていきましょう

念のためですが、「いくらだったと思う?」と聞かれて、当ててやろうとあえて安い金額を回答するのは粋ではありません。金額を当てるのが会話の目的ではないので、気を付けてくださいね。(執筆者:酒井 菫)

《酒井 菫》
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酒井 菫

酒井 菫

40代後半・独身女性のフリーライター。 節約という切り口から、時間とお金の付加価値を高める豊かな生き方を実践中。 官公庁、流通小売業、メーカーでの勤務経験があり、バブル期に潤沢な予算で仕事をしたり、バブルがはじけてギリギリまでのコスト削減に取り組んだりと、世相の波に乗りながら、刺激的な会社員生活を送りました。 寄稿者にメッセージを送る

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