2017年から変わる4つの制度 & 該当する人は2016年中にやっておくべき3つのこと»マネーの達人

2017年から変わる4つの制度 & 該当する人は2016年中にやっておくべき3つのこと

気がついたら、年の瀬。また、新しい年がやってきます。




2017年 いくつか新しい制度がスタートします。

1. 「スイッチOTC薬控除(医療費控除の特例)」


いま国では、増大する医療費を押さえるために、軽い病気ならば自分で手当てするセルフメデュケーションを推進しています。

そのために、医療費控除の特例として、「スイッチOTC薬控除(医療費控除の特例)」ができます。

スイッチOTC薬とは

これまで医師の処方箋に基づいて薬剤師が調剤していた医薬品を、街の薬局で処方箋なしで買える一般薬に転用したもの。

一定のスイッチOTC薬は、1年間の購入額が1万2,000円を超えると、超えた分がその年の所得から控除されることになります。上限は8万8,000円です。

生計を一緒にする家族なら、金額を合算することもできます。予防接種や所定の検針を受けている人が対象です。

たとえば所得税10%の人が、スイッチOTC薬を年間3万円買った場合

確定申告で(3万円–1万2,000円)× 10% = 1,800円が戻ります。

適用は2017年から5年間。ただし医療費控除とは併用はできず、多く戻るほうを選ぶことになります。

対象品目は、厚生労働省ホームページ(pdf)に書かれています。



2. 地震保険の保険料が値上がりする地域がかなりあります


前回の記事に書きましたが、地震保険の保険料が値上がりする地域がかなりあります

そうした地域にお住まいの方で加入を考えているなら、まとめ払いで年内に割安に加入するといいでしょう。

3. 介護休業の制度も少し変わります


介護休業制度は、8月に給付額が引き上げられて、介護休業に入る6か月前の給料の平均の40%から67%に上がりました

介護休業は、介護を必要とする家族1人につき通算93日まで「原則1回」に限り取ることができますが、この「原則1回」が、2017年1月から「3回」に上がります。

4. 65歳以上の高齢者の雇用制度も拡大


2017年には、65歳以上の高齢者の雇用制度も拡大され、働きやすくなります。65歳以上で新しく雇用された人でも、雇用保険に入れるようになります。

これまでは65歳以上だと、同じ会社で働く場合にしか雇用保険には入れませんでした。

これによって、失業した場合には賃金が最高で働いていた時の8割、最大50日、高年齢求職者給付金としてもらえます

支給回数の制限もなくなり、失業を繰り返しても求職活動をするたびに給付金を受け取ることが可能になります。


そこで!!当てはまる人は年内にやっておくべきこと

忙しい師走ですが、年内に、やっておいたほうがいいこともいくつかあります。

1. 「ふるさと納税」締め切り迫る


まず、人気の「ふるさと納税」。住民税などを払っている方なら、年内にしておけば、2,000円の自己負担でお礼の品がもらえます。

自治体によっては12月の中頃には寄付を閉め切るところもあるので利用するならお早めに

2. 「歯科ローン」も確定申告で医療控除になります




高額な歯の治療をするのにまとまったお金がないので、ローンを組んで治療するという人もいることでしょう。

歯科ローンは、歯の治療の代金を信販会社などが立て替えて払います。

その立て替え分の領収書を年内に歯科医院からもらっておけば、実際の支払いは来年になってローン会社に支払っていっても、来年の確定申告で医療費控除として認めてもらえます

3. 申し込み殺到!金利の安い日本政策金融公庫国民の「国の教育ローン」


来年、子どもが大学進学でまとまった費用がかかり、お金を借りなくてはならないという人もいることでしょう。

この場合、真っ先に検討したいのが金利の安い日本政策金融公庫国民の「国の教育ローン」ですが、これもできたら年内に申し込んでおいたほうがいいでしょう。

今は、合格したらすぐにまとまったお金を振り込まなくてはいけないという学校もあります

日本政策金融公庫の場合、来年になると申し込みが殺到して申し込みからお金が出るまでに20日から1か月かかるケースも想定されます。

ですから、年内に申し込んでおくと安心です。もし、大学に合格しなかったら無料でキャンセルできます。(執筆者:荻原 博子)

この記事を書いた人

荻原 博子 荻原 博子»筆者の記事一覧 http://www.ogiwarahiroko.com/

経済ジャーナリスト
1954年生まれ。経済事務所勤務後、1982年からフリーの経済ジャーナリストとして、新聞・経済誌などに連載。女性では珍しく骨太な記事を書くことで話題となり、1988年、女性誌hanako(マガジンハウス)の創刊と同時に同誌で女性向けの経済・マネー記事を連載。難しい経済やお金の仕組みを、生活に根ざしてわかりやすく解説し、以降、経済だけでなくマネー分野の記事も数多く手がけ、ビジネスマンから主婦に至るまで幅広い層に支持されている。バブル崩壊直後からデフレの長期化を予想し、現金に徹した資産防衛、家計運営を提唱し続けている。新聞、雑誌等の連載やテレビのコメンテーターとしても活躍中。「どんとこい、老後」(毎日新聞社)、「お金は死ぬまえに使え」(マガジンハウス)、「ちょい投資」(中央公論新社)など著書多数。

【寄稿者にメッセージを送る】

荻原 博子の著書

本サイトの更新情報をfacebook・Twitter・RSSでチェックしましょう

この記事が気に入ったら、いいね!しよう

このページの先頭へ