毎年1-3月期にアメリカの景気が「落ち込む」理由 日本にも3月・4月相場にセオリーがあります»マネーの達人

毎年1-3月期にアメリカの景気が「落ち込む」理由 日本にも3月・4月相場にセオリーがあります

株やFXをやっている人であれば4月以降のマーケットが難しく感じる方も多いと思います。

これは、アノマリーというものを考えていないから難しく感じるのであって、今回の私の説明を読めば、3月相場と4月相場は似て非なるもの、ということがわかると思います。

【アノマリーとは】
ある法則・理論からみて異常、または説明できない事象や個体等を指す。(Wikipediaより引用)




3月の雇用統計は予定通り

3月の雇用統計が予想以上に悪い数字と騒いでいるアナリストがたくさんいらっしゃいますが、言っている内容は慎重に聞く必要があります。

参考までに書いておきますが、私は今回の円高も、アメリカのシリア攻撃、北朝鮮への対応をもすべて言い当てています(参考:【ドル円相場】ゴールデンウィーク後も円高が続く可能性が高い)。

話が逸れましたが、先ず、アメリカの景気は、毎年、1-3月期は設備投資が落ち込みます。

この設備投資というのが、何かよくわからない、という方が多いと思いますので、かんたんな説明をしておきます。

設備投資とは


たとえば、あなたがプライベートでスマホがもう1台ほしいと思って買うお金を、設備投資というのです。事業でいえば、売上がアップして、機械を導入し、人を雇うことを設備投資というのです。

毎年、このアメリカの1-3月期は設備投資イコール、雇用なのですから、この数字が低いと雇用なんて増えっこないのです

その数字をみていれば、低いとかんたんにわかります。それをサプライズと騒ぐのはいかがなものでしょう。

国土の広さにゆえ、雪によって経済活動が阻害されることが多いアメリカ


アメリカのアナリストによると、この冬場の雇用が減少するのは、大雪の所為とのことですが、確かにアメリカは日本に比べ国土が広いですからさもありなん。

人間は温帯性の動物ですから、寒いと動かないのは誰でもわかる話でしょう。私はそうは思っていませんが、現地の人が言うのですからそう思っておきましょう。

つまり、アメリカの国土の広さによって、雪によって経済活動が阻害されることが多いので、雇用が増えない、というのが一般的な解釈なようです

そういえば先日、トランプさんが、ドルが高すぎると吠えましたが、この時期に一昨年はイエレンさんが、ドルが高いと言っていました。

こういう発言が出るときはだいたい、1-3月期の成長が低レベルと思っておけばいいでしょう。

つまり、4月末に発表されるアメリカGDP1-3月期のGDPは予想以上に低いということになります。


4月以降の相場

4月以降も、アナリストたちが新年度入りと言っているのをよく見かけします。

たいていの場合、証券会社などのひも付きの方々なので、新年度入りと期待を煽っているケースが非常に多いのです

彼らは、みなさんのご機嫌をうかがうのではなく、お給料をもらっているのは会社なのですから、会社に逆らうことは言いたくないはずです。

つまり会社は、新年度入りなので、「今年度もがんばっていこう! エイエイオー!」とやっているときに株価が下がる、円高なんて口が裂けてもいえない、ということが背景です。

4月以降の相場は、日本の場合は選挙をみるのです。統一地方選挙ですとか、国政選挙がある場合は株安、円高にならないケースがほとんどです

アメリカの場合は1-3月期に経済活動の落ち込みがありますので、株安、ドル安になるのです、たいていの場合。



今年の場合、4月以降は下がって当然


今年の場合、日本は大きな選挙がありませんので、4月以降は下がって当然、と予想することができます。

結果はご覧の通りです。アメリカは毎年のことで1-3月期のGDP速報値は4月末なので、その数字をみて、5月には株を売って寝ていなさい、という格言があるのです。

4月末の数字が、良い数字であれば、ポジションを維持してもいい、ということになるのです。

そして、夏枯れ相場に向かうのがパターンです


まとめ

3月相場と4月相場は似て非なるもの、というのはよくわかりましたでしょうか?

1-3月期、日本は年度末相場ですから、政府を筆頭に株価を買い支え、そして為替は株価を上げたいのであれば円安方向にしようとします。

故に、2月、3月には株価と為替のかい離が大きくなるのに、毎年のように、株価と為替の動きのかい離が顕著になる、と騒ぐアナリストさんは間違っていませんでしょうか。私からみると毎年の恒例行事なのです
 
一方でアメリカは、現地のアナリストによると、気候によって成長が減速するのが恒例行事になるのです

それがはっきりと判明するのが4月末のアメリカGDP1-3月期速報値になるのです。その数字、如何によって株を売って寝ていなさい、ということになるのです。

つまり日本の場合は選挙がない場合、アメリカの場合は冬場の天候が荒れた場合は、4月はいつ逃げるか? という勝負になるのに、アナリストさんは新年度入りと騒ぐ。

その言葉を信じる一般の投資家は、買う→泣く、というスパイラルなだけの話です。(執筆者:角野 實)

この記事を書いた人

角野 實 角野 實»筆者の記事一覧

京都市東山区出身。大学卒業後、金融機関に勤める。10年ほとんど営業マンとしてセールスの道を究める。ほぼ、毎年のようにトップセールス。在職期間中の1995年頃に外国為替証拠金取引の開発(現在のFX)と営業に取り組む。その後、歩合外務員を経て独立。現在は投資顧問会社、オーナー、栃木県那須町にてセミリタイア生活。相場師として常に心がけていることは。「人格が相場への影響が甚大であること」。実績からいえば「売り屋」なのですが、アベノミクス以降から買い屋として市場に対峙をしています。

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