※本サイトは一部アフィリエイトプログラムを利用しています

注目記事

【今週の日経平均を考える】株と選挙の関係

投資 株式投資
【今週の日経平均を考える】株と選挙の関係

今回の急騰は、衆議院の解散総選挙の期待による上げとなりました。

結果的にはその前の底入れからの反発(9月11日から)が、今回の選挙の情報が漏れ出ていたのではと考えられる状況です。

9月11日の反発までは何とか説明は付きますが、翌日の火曜日9月12日の高値更新の窓空け反発は説明が付かず、何が起きているのだろう? という疑問が正直ありましたが、選挙での反発という事でつじつまが合った気がします。

今回の選挙騒動で年初来高値更新までは引き上げられましたが、この後 更なる上値追いをするには選挙への突入が確定することで、第一段階となり、この段階では一旦押すことも想定されます。

そして、選挙の行方が自民優勢や圧倒などと情報が流れると上値追いが起きるのかな、なんて考えます。


ところで、なぜ自民が強いと株が上がるのか?

やはり日本市場は海外勢、とくに欧米勢が中心で、この海外勢は政治が安定していることが重要としているように見受けられます。

近年 自民党が弱い雰囲気が出ると、株価が安定しなくなるという傾向があり、顕著に出たのが2010年の自民党が大敗した時です。

そう考えると、逆にさらに自民党で当面安定するとなると、欧米勢が安心して日本にお金を入れてこられるという構図になるわけです。

したがって、まずは解散総選挙が現実となる事から、相場に動きが出ると考えるので、週明けはそのあたりの内容と相場の動きに注目です。

そして週明けはもう一つ、第二四半期の権利取り日と権利落ち日がやってきます。この辺りもどのような動きになるか? 注目です。

現状、130円から140円ほどの乖離が起きているので、権利落ち日にその乖離を詰めることになってきます。

そして週明けの月曜日は、気持ち上で寄り付きそうですが、概ね横ばいとなりそうな気配ですが、ここ最近の月曜日は土曜のCMEの値から乖離して寄り付くことが多く、土日に出てくるニュースにも注目しつつ、週明けの動きに対応していきたいと思います。

念のため地政学的リスクに関しても、警戒感は完全には外せないですが、普通にミサイルが飛ぶだけでは、さほど相場に影響しない状況ですが、こうなった時ほど本当のリスクが発生した時に、初動が遅れるので注意してください。

現状分析


5日線

前週と同じようなパターンの動きとなっています。一週間を通して上向きを維持し、その後、押す形で乖離を詰めてきました。

ここから再度 反発して上値追いとなるか? 一旦割り込んで押し目となるのか? という所です。

25日線

変わらず上向きで上に乖離しています。木曜日の高値時点で乖離率が4.3%となり日経平均としては、そこそこ乖離したところで押す形となっています。

概ね5%前後乖離すると押すというのは一つのセオリーと言えるところですが、もちろん勢い次第でもっと乖離することはあります。

そして今回の上昇は、下向きの25日線を上抜けて微妙な押ししか起きずに上昇となりました。かなりイレギュラーな動きでセオリーを覆しました。

私の記憶では2014年の秋の急上昇以来と考えます。この時も政治絡み? で日銀の黒田総裁の急な金融緩和発表で急反発となりました。

このようなニュースだとセオリーが覆されるのだと経験値が積みあがりました。

75日線

向きを上に変えそのまま微妙ですが上向きを継続で上に乖離しています。

高値更新をしたことで、今回75日線を下回ったところが、グランビルの買いの2だったという動きとなっています。

トレンドライン

現状9月8日と9月15日を結ぶラインが機能しているように見え、このラインを割り込むと短期か中期かは別ですが、調整入りという展開で急上昇が一旦終了という流れになると判断します。

後は横軸で9月15日から19日に空けた窓が抵抗帯で窓を一回埋めるか注目です。現状、三空を作ったところで上げ渋っているので、ここも注目です。

そして、9月1日の高値が前回高値として抵抗線となると考え、その下が9月29日安値となりますが、そこまでの押しは今のところ想定しづらいです。

上に関しては、2015年の6月の高値だけが抵抗線という事になっていると考えます。

しいていうなら、週足で2016年の12月と2017年6月の高値を結んだラインが上値抵抗線となりそうとも見受けられます。

テクニカル指標


一目均衡表では、想定通り雲の薄いところで上抜けて、三役好転で上方シグナル発生となっています。


このまま上値追いとなると、8営業後に遅行線と日々線の天底一致となるので、そのあたりが気になるポイントです。

ボリンジャーバンド

一気に上昇したことに合わせて、バンドが急に開きバンドウォーク突入となっています。

現状+2σが抵抗線となっています。という事は上昇力が相当強いという展開ですが、基本は+1σが下値支持線として考え、ここを割り込んで急上昇が終了という判断となります。

スローストキャスト

上で横にスライドする動きを見せて強さを意識つけて、週末2本のラインが下向きました。

この後この2本が下げ切らないで途中で折り返し、ゴールデンクロスとなれば強さ継続で、下まで降りたときは、急上昇は一旦終了という判断となります。

総合判断

本格上昇突入となりました。ここからの押しが、押し目レベルか? 調整入りするか? の見極めが必要になります。

したがってどこに見極めポイントを置くかを前もって決めていくことが必要と考えます。

ここからの動きは、高値更新をしていくのか?
調整となるのか?

判断が難しいところですが、基本的には上昇トレンドに入っていることを意識しつつ、押すならどこまで押すか基準をもって動きを注視していきましょう。

ファンダメンタルでは、上げ下げ材料がありますが、心を作られすぎず、チャートをしっかり見て建玉が遅れないように見極めてまいりましょう。(執筆者:城 晶子)

《城 晶子》
この記事は役に立ちましたか?
+0

関連タグ

城 晶子

執筆者:AFP、FP2級 城 晶子 城 晶子

きらトレ・きらストレッチ代表/トレーダーズアカデミー講師/個人投資家 現役の個人投資家。証券会社勤務の経験を経て、株式投資に目覚める。スキルアップのため、トレーダーズアカデミーに入学し【上げ相場でも・下げ相場でも利益を取る】技術を習得。見てわかるきらめきチャートを考案し、きらトレ代表として自身の長年培った知識と経験を生かした手法を伝授。どんな相場でも利益の出せる手法を学べる講義に定評がある。夕刊フジ株1グランプリ月間チャンピオンの経歴を持つ。 <保有資格>:ファイナンシャルプランナー2級 AFP 終活ライフケアプランナー 寄稿者にメッセージを送る

今、あなたにおススメの記事

特集