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外貨投資も選択肢の一つに 年収300万円の人向けの投資術(4)

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外貨投資も選択肢の一つに 年収300万円の人向けの投資術(4)

年収300万円の人は10万円を元手に株投資をしてみようと以前お話ししましたが、投資対象は日本株や投資信託とは限りません。ケース・バイ・ケースで投資金の一部を外貨投資へ回すことができます。

(外貨投資とは、ドル、ユーロ、豪ドルなど外貨で投資をすること。外貨建て投資とも言う。逆に、国内株式など日本円で投資対象商品を買うことを円建て投資と言い、投資は円建て投資から始めるのが一般的)

今すぐ外貨投資、というわけにはいかないかもしれませんが、外貨投資という資産運用法があることを覚えておいて損はありません。とりわけ今の日本では、外貨資産への注目度が日に日に高まっているのです。


外貨投資が必要な理由

今の日本で外貨投資が必要とされている理由があります。その中でも特に重要な2つの点を挙げてみます。

1)日米の金利差

世界マネーの基本ですが、お金は低いところから高いところへ流れる傾向にあります。各国政策金利というものが設定されていますが、金利の低い国から金利の高い国へ流れるというわけです。

まねたつ銀行の預金金利が1.0%、きたやま銀行が2.0%の場合、どちらの銀行にお金を預けたいと思いますか? 当然、預金金利2.0%の銀行ですよね。国の金利も同様で、金利が高い国にお金は集まっていきます。

日本では異次元量的緩和継続中で出口は未だ見えず。日本円は相変わらずの “超” 低金利です。一方、アメリカでは金融緩和は終了し、年内にも利上げが行われようとしています。

したがって、ドル円の金利差は開いていき、今後は低金利の日本から金利の高いアメリカへお金が流れていくことが予想されています。(実際、ここ数年で40円以上の円安ドル高が進行しました)

当面円安が続くというのが前提になりますが、米ドル建て資産やその他高金利通貨資産へ投資したほうが資産運用として効率が良いことになります。

2)アメリカ寄りの日本政権

これは公式に発表されていることではありませんが、日本政権がアメリカ寄りの政権ですと、日本は金融緩和を実施しやすいようです。金融緩和によるドル高をアメリカが許容してくれるためです。

実は小泉政権時代も量的緩和は行われていました。現在の量的緩和とは比較できないほどの小規模ですが。だから、今の量的緩和が “異次元” と呼ばれているわけですね。

量的緩和が行なわれれば円安になり株価が上がりやすい傾向にあります。ということは、少なくともアメリカ寄りの安倍首相が政権運営する間は、円安、株高が継続しやすいと予測できます。

この面から見ても、円建て投資だけではなく外貨投資にも目を向けるべき理由があります。

外貨建て投資の種類

では、どんな外貨投資があるのか。以下の表をご覧ください。


ここでは、あえて一つずつ詳しく説明はしません。どんな外貨投資商品があるのかだけ頭に入れていただければと思います。

ただし、本当に外貨投資をしてみたいというなら、外貨建てMMFは比較的手が届きやすい外貨商品です。

外貨建てMMFは投資信託の一種で、相対的にリスクが低いと言われている外貨商品です。もちろん外貨建て商品ですので為替手数料がかかってきますし、手数料や運用実績は利用する証券会社によって違ってきます。

本当に興味のある人は、外貨建てMMFとはどんなメリットやデメリットがあるのか、その他外貨建て商品とどう違うのか、調べてみることをおすすめします。

外貨投資のポイント


1)投資資金の一部を外貨投資に回す

投資全体に言えることですが、基本は分散投資です。円建て投資と外貨建て投資、ドル資産と新興国資産、ディフェンシブ株と景気敏感株などなど。保有資産を振り分けることでリスクを抑える、というのが投資の基本的な考え方です。

投資金のうち何%を外貨投資に回すかは各人の投資スタイルによって変わってきます。しかし、投資資金の全部を外貨投資に回すというのはバランスが悪いですから、あくまでも一部を外貨商品に投資するというスタンスが理想的です。

2)短期で利益獲得を狙わない

為替レートや各国金利は少しずつ変動するものです。また、時には含み損を抱えることもあるかもしれませんが、トータルでプラスになる可能性が高いという前提で外貨商品を保有しています。

ですから、短期で利益獲得を狙わないのがコツです。一時的に資産が含み損になったとしても焦らず、長期保有をスタンスとし投資するのがベターでしょう。

ちなみに筆者はSBIFXトレードの「レバレッジ付き定期外貨取引」という金融商品を利用して、外貨を定期的に自動で購入しています。

レバレッジ付き定期外貨取引とは?⇒SBIFXトレードで確認する

3)投資初心者は国内株投資から出発

これまで外貨投資にも目を向けるべきと書いてきましたが、投資初心者は国内株投資から始めるのが無難です。

外貨投資は商品そのものの価格変動に加え、為替レート変動による差損も考えなければなりません。国内株投資よりもいくらか複雑な投資ですから、まずは日本株への投資で資産運用に慣れることが重要なのです。

まとめ

・円安継続を前提に外貨投資にも目を向ける
・外貨建てMMFが比較的狙い目
・外貨投資は長期保有が理想的なスタンス
・投資初心者は国内株投資から始めるのが無難

円安が当面続きそうな今、外貨資産にも注目すべきです。投資初心者は日本株からスタートするのが無難ですが、外貨投資という資産運用法があることも念頭に入れて投資を始めましょう。(執筆者:堀 聖人)


年収300万円の人向けの投資術(5)はこちら

《堀 聖人》
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「お金のために働くのではなく、お金に働いてもらう」ことをライフテーマとするアラフォー。銀行にお金を預けるだけでは時間とお金を活かしきれていないと悟り、お金がお金を生む仕組みを独学で学ぶ。投資歴は株式投資8年、FX3年。開設済み証券口座は5口座、FX口座は10口座以上。株式投資、FX投資、クレジットカードをメインに鋭い視点からなるコラム執筆中。日経ヴェリタスなどでもコメント。 <保有資格>:第二種証券外務員資格 <メディア掲載>:日経ヴェリタス 2015年11月15日号、 株完全ガイド(晋遊舎) 寄稿者にメッセージを送る

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