Bybitは、仮想通貨トレーダーの間で注目されるローンチパッドという上場前トークン購入プラットフォームを提供しています。
このローンチパッドを活用することで、初公開前の仮想通貨トークンを特別価格で手に入れることが可能です。しかし、そのメカニズムや取引の流れを正確に把握しないまま参加すると、想定外のリスクに直面する恐れもあります。
そこで、本記事ではBybitのローンチパッドの仕組み、正確な参加手順、そしてトレーディング上の注意点を詳しく解説します。
また、Bybitのアカウントをまだお持ちでない方は「Bybit (バイビット)の口座開設・登録方法！手順を画像付きで詳しく紹介」を参考に、登録してみて下さい。
Bybit (バイビット) のローンチパッドとは
Bybitのローンチパッドは、新規上場予定の仮想通貨を早期・優遇価格で購入するための特別サービスです。
購入のための条件は単純で、指定された仮想通貨を口座に保持しているだけで参加できます。そのため、専門的なトレード経験や知識は不要です。
将来性を秘めた仮想通貨を市場価格よりも低価格でゲットするチャンスとなるため、多くの投資家からの注目を集めています。
購入した仮想通貨は、正式に市場に上場した後、任意のタイミングで売却可能です。もし市場価格が購入価格を上回っていれば、その差額が投資家の利益となります。
ローンチパッドとローンチプールの違い
バイビットでは、ローンチプールとローンチパッドという、似ているが異なる2つのサービスを提供しています。
以下に、それぞれの特徴を表形式でまとめて解説します。
| 項目 | ローンチプール | ローンチパッド |
|---|---|---|
| 概要 | 資産を預けることで無料で仮想通貨を入手できる | 新規上場トークンの購入や抽選に参加するサービス |
| 資産の預け入れ | いつでも解除・引き出し可能 | コミット期間中は資産の払い戻し不可 |
| トークンの特徴 | 他の取引所でもリリースされている | 他の取引所でのリリースがないため、価格高騰の可能性 |
ローンチプールは、資産を預けるだけで仮想通貨を手に入れることができるサービスで、預けた資産はいつでも自由に引き出すことができます。一方、ローンチパッドは新規上場トークンの購入や抽選に参加するためのサービスで、コミット期間中は資産の引き出しができません。
また、ローンチパッドのトークンは他の取引所でのリリースがないため、価格が高騰する可能性が高いとされています。
これらのサービスを利用する際は、それぞれの特徴を理解し、自身の投資戦略に合わせて選択することが重要です。
Bybit (バイビット) のローンチパッド実績
| プロジェクト名 | ROI倍率 |
|---|---|
| Genopets(GENE) | 約47倍 |
| CropBytes(CBX) | 約20倍 |
| Kasta(KASTA) | 約27倍 |
| ApeX Protocol(APEX) | 約13倍 |
| Wallken(WLKN) | 約10倍 |
Bybitのローンチパッドの過去の実績に関するデータは、上記表に詳細に掲載されています。なお、表に記載されているROIは、上場価格からの最大上昇率を示しています。
Bybitの過去のローンチパッドを見ると、多くの通貨が上場の直後に価格を大幅に上昇させています。10倍から20倍の価格上昇を達成した通貨も少なくありません。
しかし、上場した仮想通貨の価格がずっと上昇し続けることはほとんどありません。
経験上、上場後の時間が経つと価格は徐々に安定してきやすく、下落のリスクも増える傾向にあります。そのため、最大の利益を追求するなら、上場直後に売却する戦略が賢明と言えるでしょう。
Bybit (バイビット) のローンチパッドの参加準備
2つのローンチパッド参加条件
Bybitのローンチパッドに参加する条件は以下の2つ存在します。
- レベル1の本人確認(KYC)を完了している
- 過去5日間におけるアカウント残高平均が50BIT以上、もしくは100USDT以上ある
本人確認手続きはBybitで取引開始するために必要なステップです。レベル1のKYCが未完了の方は、ローンチパッドに参加するよりも先に、完了させておきましょう。
さらに、Bybitのローンチパッドへの参加資格を得るためには、過去5日間のアカウントの日次平均残高が、50BIT以上もしくは100USDT必要です。
この計測期間に入る前に既にこれらの条件を満たしている場合は問題ありません。しかし、計測期間が始まってから参加を検討する場合、必要な日次平均残高を維持するためには、必要量以上のBITやUSDTを保有することが求められます。
計画的に参加することで、条件を満たすのに必要な資金の調整や管理がスムーズになるというわけです。
アカウント残高条件
Bybitでローンチパッドに参加する際は、アカウント残高のカウント方法について注意が必要です。
以下にそのポイントをまとめてみました。
- 現物アカウントとデリバティブアカウントに保有している資産は、ローンチパッド参加資格の残高として正しくカウントされます。
- しかし、現物アカウントのボーナス部分はカウント対象外です。ボーナスとして受け取った資産は、参加条件の計算には含まれないため、注意が必要です。
- 資産運用アカウントに関しては、ローンチプールや積立ステーキングに預けられている資産のみが、参加条件の残高として考慮されます。
- 一方、デュアル資産投資に預けているBITやUSDTは、参加資格の残高としてはカウントされません。
これらの詳細を把握して、計画的に参加条件をクリアするための準備を行いましょう！
Bybit (バイビット) のローンチパッド参加条件・ルール
BybitのローンチパッドはBITとUSDTの2通りから参加手段を選択可能です。それぞれのメリットとデメリットをしっかりと確認しておきましょう。
ローンチパッドにBITで参加する場合
BybitのローンチパッドにBITで参加する際に確認すべき項目は以下の通りです。
- BITの利点: BITを保有していると、その量に応じて新規上場するトークンの購入が確約されます。これは、新規上場トークンを必ず手に入れたい投資家にとっては魅力的な特典です。
- 価格のリスク: しかし、BITという仮想通貨の価格は大きく変動することがあります。そのため、ローンチパッド参加を目的としてBITを保有する際は、価格の上下に注意が必要です。
- 両建ての策略: BITの価格が下落するリスクを回避または軽減したい場合、一つの方法としてBITを空売り（ショート）することで、価格下落リスクをヘッジすることが考えられます。これにより、保有しているBITの価値が下落した場合でも、ショートポジションで得た利益で損失をカバーすることができます。
但し、両建ての戦略はトレード経験がある方向けの高度な手法であり、リスクも伴います。十分なリサーチと知識を持った上で、自身のリスク許容度に合わせて取引を行うよう心がけましょう。
ローンチパッドにUSDTで参加する場合
BybitのローンチパッドにUSDTで参加する際に確認すべき項目は以下の通りです。
- 価格の安定性: USDTはステーブルコインであり、その価格は基本的に1米ドルと連動しています。これは大きな価格の変動リスクが低いことを意味し、ローンチパッド参加の際の金銭的なリスクを低減できます。
- リスクの回避: 価格がほとんど変動しないため、他の変動性の高い仮想通貨と比べて資産の価値が保持されやすいです。
- 当選確率の不確実性: USDTでローンチパッドに参加する場合、新規上場トークンの購入は確約されておらず、当選するためには抽選を待たなければなりません。BITを保有して参加する場合と比べて、新規上場トークンの取得が不確実です。
投資戦略や目的に応じて、BITでの参加とUSDTでの参加のどちらが最適かを判断することが重要です。
BITでの参加は新規上場トークンの取得を確約する代わりに価格の変動リスクがあるのに対し、USDTでの参加は価格の安定性がある代わりに新規上場トークンの取得が不確実です。
自身のリスク許容度や投資目的を再確認した上で選択を行いましょう。
Bybit (バイビット) のローンチパッドの参加方法・手順
PCからBybitのローンチパッドに参加する手順
PCからBybitのローンチパッドに参加する手順は以下の通りです。
- Bybitに登録する
- Bybitに入金する
- ローンチパッドをタップする
- アカウント残高を維持し続ける
- 抽選に参加する
- トークンを受け取る
Bybitに登録する
まず、以下のボタンからBybitの公式サイトを開き、口座開設を完了させておきましょう。
Bybitに入金する
続いて、Bybitに入金を行います。
国内取引所から仮想通貨を送金する方法と、クレジットカードで入金する方法がありますので、どちらかの方法で入金してください。
ローンチパッドをタップする
Bybitに入金が完了したら、「現物」メニューから「ローンチパッド」を選択してください。
その後、参加したいローンチパッドを選択しましょう。
アカウント残高を維持し続ける
Bybitのローンチパッドに参加する際、特定の計測期間中にBITまたはUSDTの保有が必要です。
この計測期間は、新規上場の5日前から始まり、その期間中のアカウントの日々の平均残高が、最低50BITか100USDTを要求されます。
BITやUSDTを未保有の方は事前にこれらのトークンを取得し、現物アカウントに移しておきましょう。
また、BITでの参加を検討する場合、保有量が豊富になるほど、新規上場のトークンの購入権利も増えるメリットがあります。
抽選に参加する
計測期間終了後、次は抽選期間となります。
BITを利用しての参加を希望する場合、希望する数量をコミットする必要があります。一方、USDTを用いての参加を考えている場合は、抽選への参加となります。
抽選期間は上場日のわずか7時間程度で締め切られてしまうため、その間に適切な手続きを忘れずに実施するようにしましょう。
トークンを受け取る
新たに上場するトークンは、上場予定時間のおおよそ1時間前から直前の間に配布され、このトークンは、現物アカウントにすぐに反映されます。
BITを使用して参加した方は、コミットしたBITの数量に基づき、相応の新規上場トークンが付与されます。一方、USDTを用いて抽選に参加し、当選した方へは、決められた量の新規上場トークンが与えられます。
また、USDTを使って抽選に参加し、残念ながら当選しなかった場合には、コミットしたUSDTの全額が返還されるため安心してください。
スマホからBybitのローンチパッドに参加する手順
スマホからBybitのローンチパッドに参加する手順は以下の通りです。
- Bybitに登録する
- Bybitに入金する
- アプリメニューからローンチパッドを選択する
- アカウント残高を維持し続ける
- コミット・抽選に参加する
- トークンを受け取る
Bybitで口座開設する
まずはBybit公式サイト、またはスマホアプリで新規アカウント登録を行ってください。
Bybitに入金する
続いて、Bybitに入金を行います。
国内取引所から仮想通貨を送金する方法と、クレジットカードで入金する方法がありますので、どちらかの方法で入金してください。
アプリメニューからローンチパッドを選択する
無事に入金が完了したら、アプリメニューから「ローンチパッド」を選択してください。
アカウント残高を維持し続ける
上場前の約5日間を計測期間として、BITまたはUSDTの保有が求められます。この期間中、アカウントの日次平均残高が50BIT以上、または100USDT以上であることが条件です。
BITやUSDTをまだお持ちでない方は、事前に購入し、現物アカウントにて保有してください。
また、ローンチパッドへの参加をBITで行う際、保有するBITの数量が多ければ多いほど、新規上場するトークンをより多く購入するチャンスが増えます。
コミット・抽選に参加する
計測期間の終了後、次のステップとしてコミット・抽選期間が始まります。BITを使用して参加する際は、希望する数量を指定してコミットしてください。一方、USDTを使用する場合は、抽選への参加が必要です。
コミット・抽選期間は上場当日のわずか約7時間の間しか開催されません。この短い期間を逃さないよう、事前にスケジュールをチェックし、確実に参加手続きを行うよう心がけましょう。
トークンを受け取る
最後に新規上場トークンの受け取りを行います。
トークンの配布は、上場の約1時間前から上場直前までの間に実施され、受け取ったトークンは直ちに現物アカウントに反映されます。
BITでの参加者は、コミットしたBITの数量に応じて、新規上場トークンが配布されます。一方、USDTを使用して抽選に参加し、当選した場合は、固定量の新規上場トークンが配布されます。
もしUSDTでの抽選に落選した場合でも心配は不要です。落選した場合、コミットしたUSDTは全額返金されるので、安心して参加することができます。
Bybit (バイビット) のローンチパッドに参加する時の注意点
ローンチパッドで必ず利益が出るわけではない
ローンチパッドは新規トークンをリーズナブルな価格で手に入れる大きな魅力を持ちますが、これにはリスクも伴います。上場後の価格は予測が難しく、ローンチパッドでの購入価格を下回ることも十分に考えられます。
特に、BITを使用してローンチパッドに参加する際は、BIT自体の価格の変動も注意が必要です。BITの価格が下落すると、それだけで損失を被る可能性が出てきます。
Bybitのローンチパッドは数多くの投資家に利益のチャンスを提供していますが、その裏に潜むリスクも正しく理解し、適切な判断を行うことが大切です。投資の世界には必ずリスクが伴いますので、冷静な判断と十分なリサーチが欠かせません。
資金が多いほうがトークンを獲得できる
BITを使ってローンチパッドに参加する場合、新規上場トークンの取得数量は特定の計算式に基づいて決定されます。
取得できるトークン数 = （あなたのコミットBIT数 ÷ 全参加者のコミットBIT合計）× トークンの全割当数量
この式からわかる通り、自身がコミットしたBITの量が増えれば増えるほど、最終的に手に入れられるトークンの数も増加します。
したがって、より多くのトークンを獲得したい場合、多くのBITをコミットすることで、割当において優位に立つことができます。
上場後はすぐに売却してしまうのがおすすめ
Bybitのローンチパッドを通じて上場するトークンは、多くの場合、上場初日に価格が急騰するケースが多いです。しかしこの急騰の後、価格が急落することも少なくありません。
このような動きを見越して、利益を最大化するためには、上場初日の価格高騰を見計らって早めに売却する戦略が、短期間で利益を確定させるための方法として効果的です。
ただし、長期的な価値上昇を期待してトークンを保持するという戦略もあるため、投資家のリスク許容度や投資目的に応じて最適な判断を行うことが重要です。一時的な利益を追求するか、長期的な成長を期待するか、その選択は個々の投資家の判断に委ねられます。
ローンチパッドの予定は公式Twitterで告知される
Bybitの最新情報や新規上場予定のプロジェクト、ローンチパッドの詳細は、Bybitの公式Twitterアカウントで速やかにアップデートされます。
Twitterはリアルタイム情報が得られるプラットフォームのため、Bybitの公式アカウントをフォローすることで、即座に重要なお知らせやアップデートを確認することが可能です。
Bybitとの連携を深め、投資活動をより効果的に行うためにも、公式アカウントのフォローをしておきましょう。
Bybit (バイビット) 以外でローンチパッドに参加可能な取引所
Bybit以外にも、多くの取引所でローンチパッドやそれに類似するサービスが提供されています。
以下では、その中でも主要な取引所の一部を紹介します。
KuCoin
Kucoinでは、KuCoin Spotlightというローンチパッドサービスを提供しています。
Kucoinは、2017年9月にシンガポールで設立され、現在は香港を中心に運営されている仮想通貨取引所です。この取引所の背後には、非常に実績のあるチームが存在します。
創業者のGan氏は、アリババ・グループ関連のMikeCRMやKF5.COMでの勤務経験を有しています。このような大手企業での経験は、取引所運営におけるビジネスの知識や技術的な背景を強化する要因となっています。
さらに、Kucoinのチームメンバーも、iBOX PAYやJianbang Communication、YOULIN.COなどの企業でリーダーシップの役割を果たしてきた経験を持っています。これらの経歴は、Kucoinが高い技術力とビジネス戦略を持っていることを示しており、ユーザーにとって信頼性の高い取引所であることを裏付けています。
MEXC
MEXCは、その取扱い銘柄数が1500以上という点で、仮想通貨取引所として非常に豊富なラインナップを誇っています。
主要な通貨であるビットコインをはじめ、さまざまなアルトコインや、一般的に「草コイン」と呼ばれるマイナーな通貨も多数取り扱っています。これにより、投資家は多様な投資選択肢を持つことができます。
また、日本語サポートがしっかりと整っている点もMEXCの大きな魅力の一つです。日本人向けのコミュニティも存在するため、初心者の方でも安心して取引を開始することができます。
さらに、ローンチパッドを定期的に実施していることから、新しい仮想通貨やトークンの先行購入の機会を求める多くのユーザーがMEXCを選んでいます。
Bitget
Bitgetは、最大レバレッジ125倍という高いレバレッジでの取引が可能な取引所です。これにより、少ない資本で大きな取引を行うことができますが、リスクも高まるため注意が必要です。
日本語にも対応しているので、日本のユーザーや仮想通貨取引の初心者でも安心して利用することができます。
特筆すべきは、Bitgetが提供する「コピートレード機能」です。この機能を利用すると、経験豊富なトレーダーの取引を自動でコピーして、同じ取引を行うことができます。これにより、忙しくても、または取引の経験や知識がなくても、効率的に取引を行うことが可能です。
その他の取引所
以下の取引所でもローンチパッドを提供していますが、日本人はアカウントを利用できません。
- Binance Launchpad: Binanceは世界最大の仮想通貨取引所の一つで、Binance Launchpadはそのローンチパッドサービスです。新しいトークンの上場前に、Binanceのユーザーに先行して購入の機会を提供しています。
- Huobi Prime: Huobiも大手の仮想通貨取引所の一つで、Huobi Primeはそのローンチパッドサービスです。こちらも新しいトークンの上場前に、先行購入の機会が提供されます。
- OKEx Jumpstart: OKExも大手取引所の一つで、OKEx Jumpstartはそのローンチパッドサービスです。新しいトークンの上場前に、OKExのユーザーに先行して購入の機会が提供されます。
Bybit (バイビット) のローンチパッドに関するQ&A
Bybit (バイビット) のローンチパッドまとめ
Bybitのローンチパッドは、新しい仮想通貨プロジェクトへの早期参加を求めるユーザーにとって魅力的なサービスと言えます。上場前の期待の大きい仮想通貨を手に入れるチャンスがあるだけでなく、その価格が割安であることは、多くの投資家やトレーダーにとって大きな魅力です。
ただし、ローンチパッドに参加する際は、常にリスクを理解した上で資金を投入することが大切です。上場後の価格動向や市場の反応は予測が難しく、高いリターンを追求する一方で損失のリスクも背負うことになります。
参加する際は本記事を参考に、注意点や参加方法について十分に理解してから、挑戦してみて下さいね。
