「おまとめローンを利用したいけど、普通のローンと何が違うのだろう?」
「通常のカードローンとおまとめローンでは、おすすめの業者も違うのかな?」
すでに複数の業者から借り入れしている人の中には、「おまとめローン」で返済を一本化したいと考えている人も多いのではないでしょうか。
おまとめローンを積極的に利用することは、お金の管理や金利を下げるのに有効な方法です。
この記事では、実際におまとめローンを利用するにあたって必要な知識を徹底的に解説していきます。
- おまとめローンの基礎知識
- おすすめのおまとめローン
- おまとめローンの選び方
- 審査に通るコツと落ちたときの対処法
- おまとめローンを利用する手順
- おまとめローンの注意点やデメリット
借金をきちんと整理して計画的に返済していきたいと考えている人は、ぜひ最後までお読みください。
おまとめローンとは?
おまとめローンとは、複数の借金をまとめて一本化できるローン商品のことです。
借り入れ先が一つになることで返済手続きや返済期日が分散せず、管理が楽になることがメリットです。
また借金をまとめることで借入金額が大きくなるので、利息制限法により金利が低くなることもあります。
利息制限法とは貸付における利息や遅延損害金の利率を一定限度に制限する法律で、以下のように定められています。
借入額 | 利率(実質年率) |
10万円未満 | 20.0% |
10万円以上100万円未満 | 18.0% |
100万円以上 | 15.0% |
借入額が50万円のとき上限金利は年18%になりますが、おまとめローンに一本化して100万円を超えると年15%以上の金利を取られなくなります。
複数の借金を抱えている人にとってメリットの多いおまとめローンですが、借入額の大きさから審査は比較的厳しめなので注意してください。
消費者金融と銀行のどちらがおすすめ?
おまとめローンを金融商品として提供している業者は、主に消費者金融と銀行の2つに分けられます。
金融機関 | 特徴 |
消費者金融 | 審査は早くて優しめ金利は高め追加で借り入れをすることはできない |
銀行 | 審査は遅くて厳しめ金利は低め追加で借り入れすることができる |
すぐにでも借金を一本化したい人や、審査に通る自信があまりない人は消費者金融の利用をおすすめします。
一方である程度時間に余裕のある人は、金利の低い銀行を利用するのがよいでしょう。
また、現在の借入先が消費者金融と銀行で分かれている場合は注意が必要です。
一部の消費者金融おまとめローンでは、銀行系カードローンをまとめられない場合があることを覚えておきましょう。
おすすめの消費者金融系おまとめローン
大手消費者金融が展開しているおすすめのおまとめローンは、以下の5つです。
比較的審査に通りやすいおまとめローンを探している人は、以下の解説を読んで参考にしてみてください。
【アイフル おまとめMAX】まとめられる借り入れの範囲が広い
出典:アイフル
「アイフル おまとめMAX」は、まとめられる借り入れの範囲が広いことが特徴のおまとめローンです。
貸金業者からのカードローンだけでなく、銀行やクレジットカードからの借り入れもまとめることができます。
アイフルの通常カードローンと同じく、審査にかかる時間は最短25分と非常にスピーディー。
カードレスの借り入れが可能で、郵送物も届かないので家族にバレる心配がありません。
上限金利も17.5%と低く、総合的に非常に優れたおまとめローンです。
金利 | 3.0~17.5% |
---|---|
利用限度額 | 800万円 |
審査時間 | 最短18分 |
融資スピード | 最短即日 |
申し込み資格 | 20歳以上で安定的な収入があること |
\ 利用限度額800万円 /
アイフル公式サイト
https://www.aiful.co.jp/
【関連:アイフルの口コミ評判は悪い?利用するメリットやデメリットを徹底解説します】
【プロミス おまとめローン】顧客満足度が高い
プロミスのおまとめローンは、担保や保証人なしで利用できるのが特徴です。
最短3分とスピード感も魅力で、今すぐ借金を一本化したい人におすすめ。
※お申込み時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。
プロミス側が現在の借入先に振込で返済してくれるので、複数社から借り入れていても手間なく各社完済が可能です。
ただし利用限度額が300万円とやや少ないので、多額の借金をまとめたい人は注意しましょう。
金利 | 6.3~17.8% |
---|---|
利用限度額 | 300万円 |
審査時間 | 最短3分 ※お申込み時間や審査により ご希望に添えない場合がございます。 |
融資スピード | 最短即日 |
申し込み資格 | 20~65歳で安定的な収入があること |
【関連:プロミスレディースの口コミ評判はどう?審査通過のコツや男性の利用可否とは】
【SMBCモビット】Web完結で職場連絡を省略可能
SMBCモビットには、毎月の負担を軽減するおまとめローンがあります。
申し込み手順は以下です。
・電話で申込(0120-24-7217)
・審査結果の連絡
・契約
・借入
申し込みの際には他社での借入情報や収入証明書が必要になるので準備しましょう。
またWeb完結申し込みに対応しており、職場への電話連絡や自宅への郵送物を省略できる点も魅力です。
金利 | 3.0~18.0% |
---|---|
利用限度額 | 500万円 |
審査時間 | 簡易審査最短10秒 |
融資スピード | 最短即日 ※申込みの曜日、時間帯によっては翌日以降の取り扱いに場合あり |
申し込み資格 | 20~74歳で安定的な収入があること |
\申し込み完了後の電話のみの受付 /
SMBCモビット公式サイト
https://www.mobit.ne.jp/index.html
【関連:SMBCモビットはおまとめローンとして利用できる?性質やメリットを徹底解説】
【レイク アルサ de おまとめ】他の借入先に返済してくれる
(出典:レイク公式HP)
「レイク アルサ de おまとめ」を利用すると、他の借り入れ先にレイクが利用者の名前で返済してくれます。
振込手数料も0円で、面倒な手間がかからないのが大きなメリット。
申し込みは専用のフリーダイヤルから行い、審査結果を電話で確認したあと新生銀行カードローン自動契約機から契約手続きに進みます。
申し込み資格の年齢制限が70歳と大手消費者金融の中では最も高く、高齢者が利用しやすい点もおすすめのポイントです。
金利 | 6.0~17.5% |
---|---|
利用限度額 | 500万円 |
審査時間 | 最短60分 |
融資スピード | 最短即日 |
申し込み資格 | 20~70歳で安定的な収入があること |
【アコム 貸金業法に基づく借換え専用ローン】クレジット機能付きのカードローン
(出典:アコムの公式HP)
アコムの「貸金業法に基づく借換え専用ローン」は、柔軟な対応をしてくれることで高い評価を得ているおまとめローン商品です。
最短30分で審査結果がわかり、即日融資を受けることも可能。
またアコムのカードローンは年会費無料のクレジット機能付きなので、普段の買い物など様々な用途に使用できる点もメリットです。
ただし利用限度額が300万円とやや少ないので、多額の借金をまとめたい人は注意してください。
金利 | 7.7~18.0% |
---|---|
利用限度額 | 300万円 |
審査時間 | 最短30分 |
融資スピード | 最短即日 |
申し込み資格 | 20歳以上で安定的な収入があること |
おすすめの銀行系おまとめローン
消費者金融系と比べて上限金利が低い銀行系おまとめローンのおすすめは、以下の5つです。
ネット銀行から地方銀行まで多くの種類があるので、順番に見ていきましょう。
【楽天銀行スーパーローン】楽天会員は審査に有利
楽天銀行スーパーローンはいわゆるおまとめローンではありませんが、複数の借金を一本化する用途でも利用できます。
上限金利が14.5%と低いのが特徴で、支払総額が気になる人でも安心して利用できるのがメリット。
楽天銀行の口座を持っていなくても借り入れ可能ですが、口座があれば楽天ポイントが貯まるのでよりお得に利用できます。
楽天会員であればランクに応じて審査時に優遇を受けられるので、会員の方は積極的に利用してみてください。
金利 | 1.9~14.5% |
---|---|
利用限度額 | 800万円 |
審査時間 | 最短翌日 |
融資スピード | 最短翌日 |
申し込み資格 | 20~62歳で安定的な収入があること |
【横浜銀行カードローン】利用限度額が1,000万円と高額
横浜銀行カードローンは利用限度額が1,000万円と高額であることが特徴のカードローンです。
おまとめローン専用の商品ではありませんが、限度額が高いため複数の借金を一本化して利用できます。
申込みはWebから24時間いつでも可能で、審査結果が最短翌日にわかるスピード感も魅力。
ただし申込み可能な人は地域限定で神奈川県・東京都・群馬県(前橋市・高崎市・桐生市)に居住、または勤めている人が対象です。
金利 | 1.5~14.6% |
---|---|
利用限度額 | 1,000万円 |
審査時間 | 最短翌日 |
融資スピード | 最短翌日 |
申し込み資格 | 20~69歳で安定的な収入があること |
【千葉銀行 ちばぎんフリーローン】長い返済期間が魅力
千葉銀行が提供する「ちばぎんフリーローン」は、返済期間が最長15年と長いことが特徴のローン商品です。
おまとめローン専用商品ではありませんが、複数の借金を一本化する用途でも利用できます。
来店不要のWeb完結に対応しており、契約と同時に入金してもらうことも可能。
毎月の最低返済額は2,000円からと、負担を少なくできるのもメリットです。
ただし銀行系ローン商品には珍しく追加の借り入れができないことや、地方銀行であるため利用可能な地域が少ない点に注意してください。
金利 | 1.7~14.8% |
---|---|
利用限度額 | 800万円 |
審査時間 | 最短翌日 |
融資スピード | 最短翌日 |
申し込み資格 | 20~69歳で安定的な収入があること |
【東京スター銀行 スターワン乗り換えローン】上限金利が低い
東京スター銀行の「スターワン乗り換えローン」は、上限金利が低いことが特徴のおまとめローンです。
通常の銀行系おまとめローンの上限金利が14%台なのに対し、スターワン乗り換えローンは12.5%。
金利を抑えて利息の支払いを減らしたい人におすすめです。
オンラインで簡単に申し込みできるので、東京在住でなくても利用可能。
また利用限度額が1,000万円と高額なため、多額の借金を一本化したい人にもぴったりなおまとめローンです。
金利 | 12.5% |
---|---|
利用限度額 | 1,000万円 |
審査時間 | 最短3日 |
融資スピード | 最短3日 |
申し込み資格 | 20~64歳で安定的な収入があること |
【auじぶん銀行カードローン】申込から契約までスマホで完結
auじぶん銀行のカードローン「じぶんローン」は、毎月1,000円から返済できるのが特徴のローン商品です。
最大800万円まで借り換え可能なため、うまく活用すれば毎月の返済額を減らせます。
申し込みから契約まですべてがスマホで完結するので、契約のために外出する手間もかかりません。
ただし銀行系カードローンの中では上限金利が17.5%と高めなので、借り入れの際は支払い総額についてもしっかりと確認しておきましょう。
金利 | 2.2~17.5% |
---|---|
利用限度額 | 800万円 |
審査時間 | 最短数日 |
融資スピード | 最短数日 |
申し込み資格 | 20~69歳で安定的な収入があること |
おまとめローンを選ぶ4つのポイント
使い勝手の良いおまとめローンを選ぶために、以下の4つのポイントに注目しましょう。
自分に合ったおまとめローンを選ぶことは生活の質に大きく関わってくるので、以下の解説を読んで参考にしてみてください。
上限金利が低い
借金の返済を少しでも楽にする最大のポイントは、上限金利の低いおまとめローンを選ぶことです。
銀行系カードローンの方が消費者金融系カードローンよりも上限金利が低いので、少しでも低金利で利用したい人は銀行系を選ぶのがおすすめ。
またカードローンの金利は「3.0~18.0%」のように金融業者ごとに設定されていますが、実際に初回利用時に適用されるのは多くの場合上限金利です。
低い金利が適用されるのは、返済実績を作り優良顧客と判断されてからとなります。
おまとめローンを選ぶ際は、まとめた借入額がいくらになるのか把握しておきましょう。
借金をすべてまとめられる
現在抱えている借金をすべて一つにまとめられるかどうかも、おまとめローンを選ぶ際に重要なポイントです。
おまとめローンの中には、まとめられる借金を限定しているものもあります。
消費者金融からの借り入れはまとめられても、銀行からの借り入れには対応していないケースがあるので注意しましょう。
検討しているおまとめローンが、現在利用中の借入先に対応しているか事前に確認しておくことをおすすめします。
「消費者金融からの借り入れ」「銀行からの借り入れ」「クレジットカードのキャッシング枠での借り入れ」を、すべてまとめられるおまとめローンが理想的です。
返済方法が便利である
返済方法が便利であることも、おまとめローン選びにおいて重要なポイントです。
おまとめローンによって選択できる返済方法は異なり、中には店舗に赴かなければ返済できない場合もあります。
それに対して自宅近くのコンビニATMやWebからの返済が可能であれば、ほとんど手間はかかりません。
おまとめローンは複数社からの借り入れをまとめる性質上、借金が大きくなりやすく返済期間も長くなりがちです。
できるだけ便利に返済できるおまとめローンを選んでおけば、返済期間が長くなるほど生活への負担を減らせるでしょう。
毎月の返済額を減らせるものである
おまとめローンを選ぶ際は、毎月の返済額が現在の額よりも減るかをチェックしておきましょう。
おまとめローンは低めの金利に設定されていることが多いため、借金を一本化すれば負担は軽減され有利に返済を進められます。
ただし元契約の金利がおまとめローン商品よりも低い場合は、逆に金利が上がってしまうケースもあるので注意しましょう。
月々の返済金額を減らしすぎると、結果として支払い総額が増える可能性があるので注意してください。
毎月いくら返済すべきかを良く考え、返済計画に疑問のある場合はオペレーターに相談することをおすすめします。
おまとめローンの審査に通過するためのコツ
おまとめローンの審査は通常のカードローン審査よりやや厳しいとされていますが、通過するためのコツとしては以下の5つが挙げられます。
審査に通過する可能性を高めるために、以下で解説する内容をチェックしておきましょう。
借金はできる限り減らしておく
おまとめローンは複数の借金ありきで契約するものですが、その金額をできるだけ減らしておくと審査に通る可能性が高くなります。
おまとめローンの審査が厳しめなのは、すでに借金がある状態を評価されることも理由の一つです。
あまりに借金の総額が多いと、返済能力を疑われる可能性が高くなるので注意しましょう。
また金額だけでなく、借り入れ先の数が多いときも審査では不利に働きます。
一般的に借り入れ先が3社を超える場合、審査に通るのが難しいとされているので気をつけてください。
おまとめローンに申し込む前に、手持ちの資金で少しでも借入金額や借り入れ先を減らしておくことが重要です。
申込書には正直に記入する
おまとめローンを申し込む際は通常のカードローンと同じく申込書に個人情報を記入していきますが、このときの情報は正しいものを記載しましょう。
審査に通りたいため嘘をついたとしても、ほぼ確実にバレるばかりか信用を大きく失う危険性があります。
金融機関は信用情報機関へのアクセスや在籍確認などでしっかりと個人情報の裏付けを取るので、適当についた嘘は一切通用しません。
審査を通過するためには、正直に記入することが大切であると肝に銘じておきましょう。
同時に複数のおまとめローンに申し込まない
おまとめローンに申し込む際は、同時に複数の金融業者に申し込まないよう気をつけましょう。
複数の業者に同時に申し込んだことが発覚すると、「それだけ状況が切羽詰まっている」と判断され返済能力を疑われてしまいます。
おまとめローンを検討している人の中には、複数の借金を抱えて焦っている方もいるかもしれません。
しかし複数の金融業者に申し込むことは、逆に審査に通過できる可能性を下げるので注意しましょう。
たとえ審査に自信がなくても、おまとめローンには1社ずつ申し込むのがおすすめです。
審査が完了するまで支払いの遅延は避ける
おまとめローンの審査が完了するまでは、各種支払いの遅延を絶対に避けるようにしましょう。
もちろん普段から支払いを滞らせるべきではありませんが、審査中は信用情報を確認されるため特に注意が必要です。
金融業者が信用情報機関を通して支払いの遅延を知った場合、返済能力に難ありと判断され審査に落ちる可能性が高くなります。
複数の借金を抱えていて大変な状況であったとしても、おまとめローンの契約が成立するまではわずかな金融事故も起こさないよう気をつけましょう。
キャンペーンをチェックする
金融業者がキャンペーンを開催している場合、その期間中に申し込めば審査に通る可能性が高くなります。
キャンペーンを開催しているということは、新規顧客の開拓に積極的な姿勢をみせていると判断できるからです。
キャンペーン内容は金融機関によって異なりますが、無利息期間やポイント付与など通常よりもお得に利用できるものが多いです。
キャンペーンは利用者と金融業者の双方にメリットが大きいので、こまめにチェックしてチャンスを逃さないようにしましょう。
おまとめローンの審査に落ちたときの対処法
おまとめローンの審査に落ちてしまったときに有効な対策法として、以下の3つを紹介します。
返済に悩んでいる人に知ってほしい情報なので、いざというときのためにしっかり把握しておきましょう。
現在の借り入れの増額申請をする
現在の借り入れ先のうちの一つを増額申請することで、複数の借金に対処できる可能性があります。
増額申請には改めて審査が必要となりますが、この申請に通れば利用限度額を引き上げることが可能です。
これにより新たな借り入れを行い、そのお金で別の金融業者からの借り入れを完済すれば借り入れ先を減らせます。
また借入金額が大きくなると適用される上限金利が下がる場合があるので、利息の負担も減らせるかもしれません。
おまとめローンを契約できなかったときは、増額申請を検討してみましょう。
毎月の返済額を減らしてもらう
複数の借り入れがあり返済が厳しい場合には、毎月の返済額を減らしてもらえないか交渉するのも対策の一つです。
金融業者としても利用者に自己破産されるのは困るので、返済額の減少には柔軟に対応してもらえる可能性が高いでしょう。
それぞれの借り入れ先と交渉して1回あたりの返済額を減らしてもらえば、全体として月々の負担をかなり減らせます。
ただし返済額が減ると返済期間が長くなるため、支払い総額が増えてしまうことには注意してください。
債務整理をする
借り入れ先を絞り込むことや毎月の返済額を減らすのが難しい場合は、債務整理をするのも選択肢の一つです。
債務整理とは借金の減額・免除・支払い期間の調整などにより法的に借金問題を解決する手段のことで、主に以下の3種類があります。
債務整理 | 内容 | 支払い |
任意整理 | 金融業者と利息カットや分割回数について交渉し 今後の返済計画について和解を結ぶ手続き | 完済 |
個人再生 | 裁判所に再生計画の認可決定を受け 、借金を大幅に減額してもらう手続き | 減額後完済 |
自己破産 | 借金の返済が不可能になった人が裁判所に申し立てを行うことで ほぼすべての返済義務が免除される法的な手続き | 免除 |
自己破産はほぼすべての借金が免除される有効な方法ですが、「ブラックリスト入りするためローンが組めなくなる」「職業や資格に制限がかかる」といった大きなデメリットもあるため注意が必要です。
どうしても返済ができない状況に追い詰められたときの最終手段として考えておきましょう。
おまとめローンを利用する手順
おまとめローンを利用する具体的な手順は、以下の通りです。
どの金融業者もおおむね同じような手順をとるので、以下の解説を読んで流れを把握しておきましょう。
1.申し込み
おまとめローンの申込み方法には、多くの手段が用意されています。
代表的なところでは「Web」「電話」「店頭」「郵送」などの方法がありますが、最もおすすめなのはWebによる申し込みです。
Web申し込みは24時間いつでも受け付けており、店舗へ出かける必要がないことや審査のスピードが早いことが特徴。
申し込みの際には、通常のカードローンと同じく住所・氏名・メールアドレス・勤務先・年収といった個人情報を申告します。
記入ミスがあると審査が長引く原因になるので注意してください。
2.必要書類の提出
申し込みと同時に、必要書類を提出します。
必ず提出しなければいけないのは本人確認書類で、50万円以上の借り入れを希望する場合には収入証明書類も必要となります。
会社によって細かい違いはありますが、一般的に本人確認書類及び収入証明書類として使うことができるのは以下のものです。
提出を求められてから慌てることがないように、申し込み前にあらかじめ用意しておきましょう。
3.審査
申し込みが完了したら審査が始まります。
通常のカードローンと同じような手順で審査が行われますが、おまとめローンの審査は通常の審査よりもやや厳しめの傾向です。
申し込み書類をもとにしたスコアリング審査・信用情報機関への照会・在籍確認などによって、お金を貸しても大丈夫な人物かどうか総合的に判断されます。
4.契約・振込
審査の結果はメールや電話などの手段で通知されます。
無事に審査に通った場合は適用される金利や利用限度額などが知らされるので、納得のいく内容であれば契約に進みましょう。
契約に同意し無事締結まで進むと、実際に借り入れできるようになります。
おまとめローンによって借入方法が変わるので、それぞれに対応した方法で融資を受けましょう。
銀行口座への振り込む方式やローンカードを使ってATMから引き出す方式が一般的です。
また金融業者によっては、これまで借り入れしていた各業者に対し利用者名義で返済してくれる場合もあります。
おまとめローンに申し込む際の注意点やデメリット
おまとめローンに申し込む際の、代表的な注意点やデメリットは以下の5つです。
意外に知られていないこともあるので、以下の解説を読んで把握しておいてください。
最低年収を設けている場合がある
おまとめローンの中には、審査基準として最低年収を設けている場合があります。
通常カードローンのほとんどは安定した収入があれば審査に通過できますが、おまとめローンではそれ以外の部分も厳しくチェックされることが多いです。
基準として設けられている最低年収を下回っている場合は、他の条件を満たしていても審査に通ることはできません。
自分の年収に自信のない人は、最低年収を設けていないおまとめローンを検討しましょう。
即日融資しづらい
消費者金融系のおまとめローンは、即日融資に対応しているところが多いです。
ただし、おまとめローンは基本的に即日融資を成功させにくいと認識しておきましょう。
これは通常のカードローンより慎重な審査が行われるため時間がかかり、その日のうちに借り入れまで進めない可能性が高いからです。
また銀行系のおまとめローンのは、そもそも即日融資に対応していません。
銀行系のローン商品は、審査の際に警視庁データベースに個人情報を参照する必要があるため審査に時間がかかるためです。
収入証明書の提出が必要である
おまとめローンを利用する際は、基本的に収入証明書の提出が必要だと考えておきましょう。
収入証明書は借り入れ総額が50万円を超える際に必要な書類で、複数の借金を一本化するおまとめローンはこの額を超えてしまうことが多いからです。
契約をスムーズに進めるため、あらかじめ収入証明書を用意しておくとよいでしょう。
収入証明書として利用できるものには、確定申告書や給与明細などがあります。
返済専用ローンの場合は追加の借り入れができない
おまとめローンは原則として返済専用のローン商品であるため、追加の借り入れはできないと考えておきましょう。
これはおまとめローンが「確実な完済」を目的としたローン商品だからです。
たとえ利用限度額の範囲内であったとしても追加の借り入れは不可能なので、返済計画は事前にしっかりと練っておくことをおすすめします。
また数は少ないですが追加融資可能なおまとめローンも存在しているので、どうしても必要な人はこちらを検討してみてください。
必ず借りられるおまとめローンはない
通常のカードローンと同じく、おまとめローンも必ず借りられるわけではありません。
「必ず借りられる」「審査不要」などと謳っている金融会社は違法に営業している闇金である可能性が高いので注意しましょう。
審査に落ちた場合は収入状況を改善したり、他社からの借入を減らしたりすることでローン審査に通過できるかもしれません。
必ず借りられるおまとめローンはないと理解した上で、自分が審査に通過する状況であるかを冷静に判断することが重要です。
おまとめローンで借金を一本化したあとの注意点
無事におまとめローンで借金を一本化できたとしても、借金の返済が残っていることに変わりはありません。
おまとめローンの利用開始後に、注意してほしい3つのポイントについて説明します。
いずれも大切なことばかりなので、契約できたからといって油断しないよう気をつけてください。
返済期間を長引かせない
おまとめローンは金利を下がられるのがメリットですが、代わりに返済期間が長引きやすい特徴があります。
返済期間が長引くと支払総額が大きくなってしまうので、繰り上げ返済を活用してできるだけ早く完済するよう努めましょう。
繰り上げ返済とは、毎月の決められた返済とは別に契約者自身の意思で追加の返済をすることをいいます。
繰り上げ返済で払ったお金はすべて元金の返済に充てられるので、積極的に活用し返済期間を長引かせないようにしましょう。
返済を滞納しない
おまとめローンによって一本化した借金の返済は、絶対に滞納しないようにしましょう。
滞納してしまうと最低でも5年間は信用情報に記録が残り、いわゆるブラックな状態になります。
金融事故を起こしブラックリストに入ってしまうと、カードローンだけでなく住宅ローンやクレジットカード審査でも不利な状況になるので気をつけてください。
返済を忘れてしまわないか不安な場合には、返済方法として口座引き落としを選ぶのがおすすめです。
毎月自動で引き落としされるので、うっかり返済を忘れてしまうのを防げます。
新たに借り入れ先を増やさない
おまとめローンで借金を一本化したあとは、新たな借り入れ先を増やさないよう気をつけてください。
おまとめローンは、借り入れ先の数や返済の負担を減らし借金を管理しやすくすることがメリットのローン商品です。
新規の借り入先れを増やしてしまうと、これらのメリットが台無しになってしまいます。
せっかくおまとめローンで借金を一本化できたのであれば、気を緩めることなく節度を保った生活を心がけましょう。
おまとめローンを上手に利用して確実に返済しよう
おまとめローンを上手に活用することで、複数の借金を抱えることによる管理の難しさや返済の厳しさをかなり軽減できます。
大手消費者金融・銀行であれば、安全におまとめローンやそれに相当するローン商品を利用可能です。
おまとめローンの仕組みを理解した上でうまく活用できれば、返済が楽になるだけでなく返済プランの健全化にも役立ちます。
現在複数の借り入れを抱えている方は、この記事を参考におまとめローンの利用を検討してみてください。