今手元にまとまった資金があります。
その資金を銀行に預けたままにしても、まったく利子がつかず
将来退職するまでに必要な額まで届きそうにありません。
では、株にでも投資をしようか・・・・
でも投資は危ないイメージしかないし、損ばかりしそう・・・
でも上手くいけば、1年ぐらいで倍になることも夢じゃないと
何かの本で見かけたことがあるしな~
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日本人の多くは貯金以外のお金の運用の方法を知らず、
さらに「投資」は危ない!というイメージしか持っていません。
ですので、諸外国に比べ平均リターンが2%と著しく低いのです。
ちなみに欧米諸国の平均リターンは6%-11%となっています。
その違いな何か?
彼らは計画的に「投資」を行っているからこのようにリターンに違いがでるのです。
では、「投資」とはなんでしょうか?
冒頭で書いたように、1年で資金を倍にしてしまうようなことなのか、
逆に下手に手を出して損をしてしまうようなことなのか・・・・
実はこのようなイメージは「投資」ではありません。
これは「投機」のことをさします。
「投資」と「投機」の違いな何か?
「投資」というのは、モノをつくったり、サービスを提供したりするなど、
何らかの経済活動を通じて、価値を作り出していることにお金を投じることをいいます。
つまり、短期的には価格が変動するリスクがあっても、長い目でみれば価値が高まるだろう、
というものにお金を投じる行為なのです。
逆に「投機」は、売買に参加したうちの誰かが儲かれば、ほかの誰かが損をする
(つまり、売買に参加している人の合計の損益がゼロ以下になる)ゼロサムの世界です。
これは、価格の上がり下がりの差額で利益を稼ごうとするデイトレードなどが含まれます。
中長期的に経済や会社の成長の恩恵を享受するプラスサムの「投資」と、
誰かが儲かれば誰かが存してしまうギャンブル性がある仕組みの「投機」。
これが二つは全く別の行動なのです。
ほとんどリスクを伴わない「貯蓄」と、ギャンブル性の強い「投機」。
どちらかのお金の増やし方を知らない多くの日本人は両極端であり、
平均リターンが他の国より低いという話しに納得がいきますね。
そんなことは知ってるよ!
というお叱りの声も聞こえてきそうですが、
これから投資を始めようとする方に気をつけていただきたい事があります。
それは「投資」を始めようとしても、
それがいつの間にか「投機」に変わってしまうことがあるのです。
米国で投資を始める際の目的は、「退職後の資金形成」が7割を占めます。
肝心の日本では、およそ半分の人が「なんとなく」と答えたそうです。
つまりどういうことが起きるかというと、無目的で「投資」を開始すると、
短期的に投資対象の下落が始まった際にパニックになり、短期で売却してしまうのです。
また無目的であれば、投資対象が上昇局面を迎えた際に、
価格が天井になるまで待とうととしてしまい、その結果価格が下落に転じてしまい
焦って売却しようとしても買い手がつがず、思った価格での売却ができずじまい。
ということになってしまうのです。
基本的に投資をする際は、「いつまで」に「いくら必要」である
というマネープランが必要になります。その必要に応じて期間や金額、
その人のリスク許容量を勘案し、それに適した投資対象を絞り込んでいくのです。
私は基本的に5年以下の投資はお勧めしておりません。
ですので、資金に余裕を持たせるのはもちろんのこと、
期間にも余裕を持たせて投資を開始されることを強くお勧めさせていただきます。