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すかいらーくの「株主総会」に行ってきました デリバリー分野や新しいブランドを積極的に展開している取り組みを紹介

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すかいらーくの「株主総会」に行ってきました デリバリー分野や新しいブランドを積極的に展開している取り組みを紹介

2019年3月28日(木)に開催された、「すかいらーく(3197)」の株主総会に行ってきました。

優待好きにとっては一大関心事である「株主優待の今後は?」が気になり、筆者は昨年に引き続き出席です。

「すかいらーく」は、「ガスト」、「バーミヤン」、「夢庵」、「ジョナサン」などさまざまなブランドのレストランを運営している企業です。

ここ数年はしゃぶしゃぶ食べ放題の「しゃぶ葉」やフルサービスのカフェ「むさしの森珈琲」などのブランドを積極的に展開しています

午前10時の総会開始時には700~800人収容できそうな第1会場は満席で、入りきらない来場者のために第2会場も用意されていました

お土産はありませんが、会場入り口でペットボトルのお茶をいただくことができます。



事業報告

社長挨拶に始まり、監査報告につづいて、企業紹介の映像が放映されました。

映像は、すかいらーくグループの現況がわかりやすくまとめられており、株主への配慮がうかがわれます。

こちらによれば、現在すかいらーくグループで国内外約3,200店舗、20種類のブランドを有し、年間4億人もの客が来店、従業員数は10万人に達するそうで、さすがは全国津々浦々に展開する企業といったスケールの大きさです。

続けて、ナレーションと画像、さらには社長による事業報告が行われました。

昨期は、既存店舗・新規店舗・デリバリーとも売り上げを伸ばし、とくにデリバリーでは前期比15%増と好調に推移したそうです。

今秋の消費増税で軽減税率が適用されるデリバリーは、今後も伸びると予想される分野で、自社での配達のほか、ウーバーイーツとの提携も行われているそう。

ウーバーイーツの仕組み

≪画像元:Uber Eats≫

しかし、売上高は増加したものの、営業利益・経常利益・当期純利益とも減益となり、その原因と対策について、さまざまな資料を採り上げながら多くの時間を割いて説明が行われました。

減益の理由として、人件費の単価上昇、既存店の強化費用、そして株主優待費用が挙げられていました。

人件費の単価上昇については吸収せねばならないものとして他のコストを見直す、既存店の強化費用についてはは東京五輪以降の不透明な時代を見据えて必要不可欠な支出と位置付け、店舗の内外装などの改修を行っているとのことです。

今後の事業方針として売上成長や社会貢献についてなど構造改革の各項目について言及されました。

(1) 売上成長 … 適切なブランド転換・デリバリーへの注力・海外進出など

(2) レストラン価値向上 … 既存店の改修・高付加価値商品の開発・データマーケティングの推進(今いる場所の位置情報により、近隣の店舗から即クーポンが配信されるなど)

(3) 社会貢献・働き方改革 … 従業員の健康に配慮し、条例に先駆け2019年9月より全店禁煙・プラスチックストローの廃止など

(4) コスト構造改革 … デジタルテクノロジーを駆使し、デジタルメニューブックや店舗およびブランド展開に活用・店舗の作業改善など。
とくに、デジタルテクノロジーを活用したマーケティング分析とその活用に力を注いでいるようでした。

そして、2018年12月末現在で40万人に迫る勢いの株主にとっては、気になるであろう株主優待についてですが「継続する」とのお話でした。

質疑応答時の回答でも触れられましたが、株主優待の費用をある意味固定費ととらえ、ぜひ株主には来店してほしいとのこと

減配しながらも株主優待を改悪しなかった点で、当面は個人株主に力をいれていく企業の姿勢が感じられましたが、弱小株主としては方針転換が早々にされないことを祈るばかりです。

ここまでで、総会開始から1時間以上が経過しており、来年も減益予想を出していることもあって、現在必要な施策についてこまかく説明がなされた印象です。

質疑応答

続いて質疑応答にも1時間程度とられました。

接客、店舗のオペレーション、海外展開、雇用についてなどたくさんの質問がでましたが、筆者が印象に残ったものを次にご紹介します。

まずは、ネットで公になった不適切動画にからめ、

「役員が従業員と直接かかわったり現場をもっと知ることが必要なのでは?」

との指摘に、週四で店舗で食事しています、との社長の回答が。

ちょっと意外でしたが、いつまでも社長御自らモニターを続けられるよう、お身体大切にしていただきたいです。

また、株主優待に関しては、

「株式を分割し低額になれば、もっと多くの人が購入して株主優待を楽しんでもらえてファンが増えるのでは?」 

との質問には、現時点では考えていないが、株価が30万円くらいになったら「もしかして…」との回答でした。

優待族の皆様は、握力強くなるきっかけとなりますでしょうか。

質問される方々が、株主であると同時に古くからの常連などのすかいらーくファンでもあり、「あふれる愛」からなのかついつい苦言&質問が長くなってしまう…といった場面がたびたびあり、ある意味ほほえましかったです。

企業の皆様ありがとうとざいました。

すかいらーく(3197)

すかいらーく

≪画像元:すかいらーく

・ 株価 1,835円
・ 最低購入金額 18万3,500円(100株)
・ PER 32.88  PBR 2.77       
・ 権利確定月 6月末・12月末
・ 配当 19.00円/年
・ 配当利回り 1.04%

株主優待

【優待食事券】

100株以上 3千円(6月末)・3千円(12月末)
300株以上 9千円(6月末)・1万1千円(12月末)
500株以上 1万5千円(6月末)・1万8千円(12月末)
1,000株以上 3万3千円(6月末)・3万6千円(12月末)

株価他数値は、3/29(金)終値時点でのYahoo!ファイナンスの株価より算出しております。

なお、株式購入の際は、最低購入金額の他に証券会社の手数料が別途かかります。

株価その他の情報は変更される場合があります。ご自身でご確認の上、自己責任で投資いただきますようお願いいたします。(執筆者:吉井 裕子)

《吉井 裕子》
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吉井 裕子

東京近郊在住の兼業主婦で小学生の息子がおります。スターバックスの優待欲しさに2009年頃から株式投資を始めて以来、株主優待の魅力にはまり、現在までに取得したことのある銘柄は120種類以上です。カリスマ優待投資家様には及びませんが、株主優待の楽しさをお伝えできれば良いなと思います。 寄稿者にメッセージを送る

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