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親の在宅介護がそろそろ限界に… 早めにとるべき「3つの行動」を介護福祉士が解説

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親の在宅介護がそろそろ限界に… 早めにとるべき「3つの行動」を介護福祉士が解説

「できれば慣れ親しんだ自宅でずっとお世話してあげたい…」と思っていても、介護は精神的・肉体的な負担が非常に大きく、親を思う気持ちが強くてがんばってしまう人ほど心身ともに疲れ果ててしまいます。

「在宅介護をがんばってきたけれど、いよいよ限界かもしれない…」

このように感じたら、介護の方法を見直す時期にきているのかもしれません。

ここでは、在宅介護に限界を感じている方に向けて、まず最初に何をすればよいのか、在宅介護以外にどのような方法があるのかをわかりやすく解説します。

在宅介護の限界に備える

在宅介護が難しくなってくる理由

介護は、相手の要介護レベルによってお世話する内容や介護に費やす時間が変わってきます

要支援1~2から要介護1あたりまでは、食事や排泄は自分でできる人が多いため、介護者の負担もそれほど大きくはないかもしれません。

しかし、要介護2からは身の回りの全般に介護が必要になり、食事や排泄にもサポートを要するようになってきます。

要介護3以上になると、歩行がおぼつかなくなり意思の疎通にも問題が生じはじめ、人の手を借りなければ基本的な生活がままならなくなってきます

このレベルになると、着替えや排泄、車いすへの移乗など、ことあるごとに相手を抱え上げなければならず、肉体的負担は増すばかりです。

さらに、拘束時間が延びたり夜中に何度も起こされたりすることもあり、介護者は精神的に休まらない日々が続くことになります。

介護者が在宅介護に限界を感じはじめるのは、このあたりからでしょう。

このまま無理をして介護を続けていくと、介護者の心身の健康が損なわれる可能性が高く、そうなれば両者にとってよいことは1つもありません。

そのため、在宅で介護を続けていくのを難しく感じたら、これからご紹介する対策を早い段階からひとつずつ実行してほしいと思います。

介護する側が心身ともに健康でなければ介護される側もしんどい・・・

介護者がとるべき3つの行動

ここからは、在宅介護に限界を感じたら、またそれに備えて介護者がとるべき具体的な行動をお話ししていきます。

行動1. 要介護認定を受ける

まだ要介護認定を受けていない場合には、いち早く市区町村の担当窓口や地域包括支援センターに出向き、「要介護認定の申請」をしましょう。

申請書はWebサイトからダウンロードできます。

要介護認定・要支援認定申請書

≪画像元:新宿区「介護保険要介護認定・要支援認定申請書(新規)用紙(pdf)」≫

申請をすると、担当者による訪問調査、要介護認定区分の判定を経て、申請から30日以内に認定結果が知らされます。

要介護認定されるとケアプランを作成し、それに沿って必要な介護サービスを受けることができます。

行動2. 介護費用として使えるお金を把握しておく

介護サービスを利用する場合も、いずれ施設へ入居する場合も、まずは今後の介護費用に使えるお金はどのくらいあるのか、早い段階で把握しておくことが肝心です。

本人の年金受給額や預貯金残高のほかに、もし可能であれば自分や兄弟が負担できる額もあらためて確認しておきましょう。

兄弟がいる場合は一度相談の機会を設け、あとでもめることのないよう情報の共有をしておくことも大切です。

行動3. 介護施設の情報収集をする

介護施設は、見学もできます。

在宅介護が難しくなってきたら、介護施設へ入居する道も検討していく必要があります。

他人の手を借りることに抵抗を感じる人もいるかもしれませんが、要介護度が上がれば上がるほど直接体に触れる介助が増えていき、介護を受ける本人の負担も増していきます。

着替えや入浴などの身体介護は、プロの手でスムーズに介助してもらった方が本人も体が楽であるケースも多いでしょう。

介護施設にはさまざまな種類があり、受けられるサービスや入居費用もそれぞれ異なります

「今のところ施設入居までは考えていない」という場合も、早めに情報収集をしておくといざという時に役に立ちます。

気になる施設があれば実際に施設見学もできますし、中にはお試しで宿泊体験ができる場合もあるので、興味がある人はぜひ積極的に利用しましょう。

無理なくできるサポート体制にする

どうしても介護される側ばかりに注目が集まりがちですが、介護する側が心身ともに健康でなければお互いによい介護生活は送れません

双方にとってベストな選択をし、末永く良好な関係を保ちながら、自分が無理なくできる方法でサポートをしていきましょう。(執筆者:渡辺 有美)

《渡辺 有美》
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渡辺 有美

OL時代は都銀で支店窓口→秘書室に転勤になり役員秘書に従事。その後、結婚と子育てを経て、人様のお世話をする仕事がしたくなり、介護の道を選びました。介護福祉士としてデイサービス・特養・訪問介護の現場で10年以上働いた経験を活かし、介護にかかるお金や、さまざまな生活の知恵をお届けしていきたいと思います。 寄稿者にメッセージを送る

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