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【投資の成否を分けるのは手元現金の量】「何に投資するのか」よりも大切なこと

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【投資の成否を分けるのは手元現金の量】「何に投資するのか」よりも大切なこと

昨今の投資ブームから、多くの方が積立投資をはじめとした資産形成を始めていることと思います。

また、今は投資していなくても、新しいNISAが誕生する来年頃には始めたいと考えている方もいるでしょう。

投資を始める際に多くの方が重視するのが「何に投資をするのか」という点だと思います。

GAFAMをはじめとした米国株式なのか、再び話題となっている新興国株式なのか、はたまた全世界株式なのか。

「何に投資するべきなのか論争」はSNSを中心に尽きることはありません。

ですが、投資の成否を分けるのは「何に投資をするのか」ではありません

手元現金の量、つまり余剰資金をどれだけ確保しておくのかが成否を分けるといっても過言ではありません。

生きていくうえで、想定外の出来事は必ず起きます。

自分が売りたくないタイミングで売らなければならないことほど、残念なことはありません。

利益が出ているタイミングでの売却であればまだしも、損失を抱えている状態での意図せぬ売却は目もあてられません

手元現金の量は、長期で投資を続けるうえでとても大切なことです。

投資を成功させるために、避けては通れない問題です。

投資は 手元に現金が あってこそ

どれだけ多くの資産があっても手元現金が枯渇しては元も子もない

  • 現金預金ではインフレに勝てない
  • 銀行に置いておくくらいなら投資に回したほうがよい
  • 投資をしていない期間は機会損失である

多くの方が1度は耳にしたことがあるフレーズではないでしょうか。

これらは全て事実です。

事実なのですが、過度に実行してしまうと本末転倒なことになりかねないことに注意が必要です。

売りたくないタイミングで売らないといけないことが、金銭的にも精神的にもダメージとなります。

自分や家族が生活していくうえでの選択肢を増やしてくれているのは、手元現金であるということは間違いありません。

  • 失業
  • 引越し
  • 病気

などお金が必要になるタイミングはたくさんあります。

そして、それがいつくるのか基本的にわかりません。

このような事態に直面した際、使えるのは現金です。

どれだけ多くの資産を保有していても、手元現金がないと資産を売却する必要が出てきます。

値が上がっているタイミングなら良いですが、下がっている時に意に反して売却しないといけないとなると、何のために投資をしていたのかわからなくなってしまいます。

現金の量をある程度確保しておかないと、取れる選択肢がなくなります

資産の量は増えていても、取れる選択肢は減っている状態、これが本当に健全な状態といえるでしょうか。

将来の資産を増やすことももちろん重要ですが、何事もバランスが大切でしょう。

「早く始める」よりも「長く続ける」ことが大切

投資をすることはもちろん大切です。

  • 年功序列の崩壊
  • 長らく続く低賃金
  • 増え続ける税負担

会社の給与や国からの年金だけでは、安泰な老後生活がおくれない時代になっていることは間違いないでしょう。

ちまたでも多くの書籍で投資の始め方を説いています。

SNSでも「投資をしないのはバカ」と言わんばかりのあおりも見受けられます。

「少しでも早く投資を始めないと損をする」

なんて考えになるのも無理はありません。

確かに、将来豊かな生活をおくるために投資は欠かせない武器となるでしょう。

ですが投資で成功するために大切なことは、早く始めることではありません。

いかに長く投資を続けるのかが大切です。

手元現金の確保のために、たとえ投資を始めることが遅れてしまったとしても、それは大きな問題ではありません。

そこから長く続ければ良いだけの話です。

しっかりと勝率の高い投資をするためにも、長く続けられることが何よりも大切です。

あせって始めるのではなく、まずは手元現金の確保を優先するべきです。

最低でも半年分の生活費を現金として確保したうえで、投資を始めることを強くおすすめします。

長期投資イメージ

「投資をする」ことが目的ではなく「投資で利益を得る」ことが目的

投資をすることが正といった風潮がありますが、投資をする目的は利益を得ることのはずです。

することがゴールではなく、お金を増やすことがゴールなのです。

自分や家族の人生を豊かにするための投資であるはずが、かえって選択肢の幅を狭めているとしたらそれは見直しの必要があるかもしれません。

投資は10年、20年、30年と続けてはじめて大きな利益を手にすることができるのです。

その長い期間、どこかで手元現金が枯渇すると、利益を得られなくなってしまう可能性があります。

なるべく早く投資を始めることによって、それだけ長く投資を続けることができるというのは間違いではありません。

老後までの期間と考えた場合、40代や50代から始めるよりも20代で始めた方が長い期間投資できるのは間違いないでしょう。

ですがそれは「続けることができたら」という条件付きです。

筆者としても、なるべく若いうちから投資を始めることには賛成です。

ですがそれよりも大切なことは、余裕資金でおこなうということです。

現金準備のために数年遅れてしまうことは、大きな問題ではありません。

投資で利益を得る目的から考えると、小さな誤差です。

「しっかりと手元現金を確保したうえで、余裕を持って投資を続ける」

これが投資で成功するために1番大切なことだと考えます。(執筆者:FP技能士2級、証券外務員1種 冨岡 光)

《冨岡 光》
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執筆者:FP技能士2級、証券外務員1種 冨岡 光 冨岡 光

FP歴10年。保険、投資信託、住宅ローンを専門に扱っております。趣味は株式投資と読書、家族との時間。数々のお客様をコンサルティングさせていただいた経験を活かしながら、「皆様の疑問にわかり易くお答えする」をモットーに活動しております。 <保有資格>FP技能士2級、証券外務員1種、MDRT4年連続入賞 寄稿者にメッセージを送る

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