楽天のサービス利用状況に応じて、楽天市場利用時の還元率がアップする「SPU」は、楽天経済圏の稼ぎ頭かもしれません。
しばしばルールが変更されますが、今回は過去最大級の変更です。
(12/1より)楽天市場の「SPU」が過去最大級の大改悪!
≪画像元:楽天グループ≫
楽天市場の「SPU」が12月1日より改悪されます。
確かに、これまで1~2か月に1回程度で変更されてきたので、驚かない人もいるでしょう。
しかし、今回の変更は多くのサービスで実施されており、影響は避けられません。
全体では15.5倍 → 16.5倍と倍率がアップしていますが、達成しやすい条件はことごとくつぶされています。
サービスごとに変更内容を紹介しましょう。
【楽天モバイル】ポイント倍率はアップ、上限ポイントはダウン
≪画像元:楽天モバイル≫
変更前と変更後のポイント倍率・上限ポイントは、以下の通りです。
・ 変更前:楽天モバイルの対象プラン契約で+1~+3倍、月間還元上限は5,000~7,000ポイント(対象プランと会員ランクに応じて異なる)
・ 変更後:Rakuten最強プラン契約で+4倍、月間還元上限は2,000ポイント
変更前は+1倍だった「スーパーホーダイ」「組み合わせプラン」「コミコミプラン」の契約は、SPUの対象外となります。
Rakuten最強プランを契約すれば変更後は+1倍となりますが、月間還元上限が5,000ポイント減ります。
キャリア決済・ネット回線も倍率はアップ、上限はダウン
「楽天モバイルのキャリア決済」はポイント倍率が+0.5倍 → +2倍にアップしますが、月間還元上限は5,000ポイント → 1,000ポイントにダウンします。
「Rakuten Turbo/楽天ひかり」についても、ポイント倍率が+1倍 → +2倍にアップしますが、月間還元上限は5,000ポイント → 1,000ポイントにダウンです。
【楽天カード】楽天プレミアムカードの優位性がほぼなくなる
≪画像元:楽天カード≫
今回の変更で最も改悪されたのは、楽天プレミアムカードではないでしょうか。
変更前は楽天プレミアムカード特典分として+2倍されていたのが、変更によって廃止されます。
月間還元上限も1万5,000ポイント→5,000ポイントに大幅ダウンします。
一般カードも改悪
改悪されたのは楽天カード(一般)も例外ではありません。
楽天カード特典分の月間還元上限が、5,000ポイント→1,000ポイントにダウンしました。
楽天カードの引き落とし口座に楽天銀行を設定した場合についても、以下のように変更されます。
・変更前:最大+1%、月間還元上限5,000ポイント
・変更前:最大+0.5%、月間還元上限1,000ポイント
【楽天証券・楽天ウォレット】還元上限がダウン
≪画像元:楽天証券≫
楽天証券で楽天ポイントコースとマネーブリッジを設定の上で、投資信託、米国株式円貨決済をそれぞれ月3万円以上(1ポイント以上利用)すると、SPUの対象です。
達成条件に変更はありませんが、月間還元上限がそれぞれ5,000ポイント → それぞれ2,000ポイントに改悪されます。
「楽天ウォレット」については、当月3万円以上の暗号資産現物を購入が条件です。
こちらも、月間還元上限が5,000ポイント→1,000ポイントにダウンしました。
【楽天トラベル】ダイヤモンド会員は還元上限が大幅ダウン
≪画像元:楽天グループ≫
1回5,000円以上を楽天トラベルで予約し、翌々月末までに利用すると、+1倍になります。
ポイント倍率に変更はありませんが、月間還元上限が変更されます。
変更前は会員ランク別に、ダイヤモンド1万5,000ポイント、プラチナ1万2,000ポイント、ゴールド9,000ポイント、シルバー7,000ポイント、その他5,000ポイントでした。
変更後は会員ランクに関係なく、1,000ポイントです。
ダイヤモンド会員には大ダメージですね。
【楽天ブックス・楽天kobo】達成条件が厳しくなり還元上限もダウン
≪画像元:楽天グループ≫
楽天ブックス、楽天koboのSPUはそれぞれ+0.5倍で変更ありません。
しかし、達成条件と月間還元上限に変更がありました。
楽天ブックス、楽天koboともに、変更内容は以下の通りです。
・ 変更前:1回1,000円以上注文、月間還元上限1,000ポイント
・ 変更前:1回3,000円以上注文、月間還元上限500ポイント
1回3,000円以上の注文となると結構なまとめ買いですが、その労力の割に早く上限に達してしまいます。
【楽天パシャ】還元上限がダウン
≪画像元:楽天グループ≫
楽天パシャで以下の条件をクリアすると、+0.5倍になります。
・ 「クーポン(トクダネ)」で合計300ポイント以上獲得
・ 「きょうのレシートキャンペーン」で10枚以上レシートが審査通過
達成条件やポイント倍率に変更はありませんが、月間還元上限が5,000ポイント→1,000ポイントに改悪です。
【Rakuten Fashionアプリ】達成条件が厳しくなり還元上限もダウン
これまでは、Rakuten Fashionアプリで購入するだけで+0.5倍でした。
しかし、変更後はアプリで5,000円以上購入と、達成条件が厳しくなります。
月間還元上限も変更され、これまでは会員ランク別に、ダイヤモンド1万5,000ポイント、プラチナ1万2,000ポイント、ゴールド9,000ポイント、シルバー7,000ポイント、その他5,000ポイントでした。
変更後は会員ランクに関係なく、1,000ポイントです。
【楽天ビューティ】還元上限がダウン
≪画像元:楽天グループ≫
「楽天ビューティ」で1回3,000円以上のネット予約&施術完了をすると、予約月の買い物が+0.5倍になります。
達成条件やポイント倍率に変更はありませんが、月間還元上限に変更があります。
これまでは会員ランク別に、ダイヤモンド1万5,000ポイント、プラチナ1万2,000ポイント、ゴールド9,000ポイント、シルバー7,000ポイント、その他5,000ポイントでした。
変更後は会員ランクに関係なく、500ポイントです。
月5万円以上利用する人は要注意
楽天市場のSPUが大幅に変更されます。
合計のポイント最大倍率は15.5倍 → 16.5倍にアップしますが、各サービスの達成条件・倍率・上限とも改悪が目立ちます。
比較的達成しやすい楽天プレミアムカードの特典が廃止となるのは、痛恨の極みですね。
数少ない改善ともいえるのが楽天モバイルですが、こちらも上限が減少します。
楽天モバイル以外にも、楽天モバイルキャリア決済、RakutenTuebo/楽天ひかりはポイント倍率アップですが、上限が減少です。
月間5万円の買い物で上限に達してしまいますので、これを基準に月の買い物をするといいでしょう。