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三井住友カードとLINEプリペユーザーにとって、電子マネーiDは「ほぼ無価値」に iD離れを進めましょう

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三井住友カードとLINEプリペユーザーにとって、電子マネーiDは「ほぼ無価値」に iD離れを進めましょう

タッチ決済は以前からありますが、Apple Pay(2021年)、Google Pay(2022年)に対応してから、一気に使いみちが広がりました。

さらにここに来て、タッチ決済は転換期を迎えたようです。

利便性が高いだけでなく、最大限のお得に変貌してきています。

ここで問題になるのが、タッチ決済に先んじてスマホで使えていた、電子マネーiDです。

ポストペイ式(チャージ不要)のiDはタッチ決済と支払いの効果が似ています。

しかし最近では三井住友カードなど、タッチ決済で得られるお得がiDでは得られないケースが増えています。

iDは、スマホタッチ決済非対応のクレジットカードユーザーがやむなく使う、優先度の低い決済になるでしょう。

三井住友カード等、スマホタッチ決済ユーザーにとってのiDの現在を確認します。

スマホタッチ決済ユーザーにとってのiDの現在を確認

タッチ決済でないと得にならない 三井住友カードにLINEプリカ

スマートフォンでタッチ決済を使えるカードが増えてきました。

そして、「スマホのタッチ決済で支払わないと損」という事例が増えています

これについて確認します。

三井住友カード

三井住友VISAカードは、Apple Pay、Google Pay双方でタッチ決済に対応しています(MastercardはGoogle Pay不可)。

LINE Pay(チャージ&ペイ)も使える三井住友カードは、カード現物不要の決済になってきました。

三井住友カードは、スマホのタッチ決済と、iD両方に設定できます。

両方に設定してお使いのユーザーも多いでしょう。

ですが、決済の結果が二者で大きく異なるようになりました。

・ タッチ決済 … コンビニや多くの飲食チェーンで、7.0%以上の還元

・ iD … カード差し込み決済と同様、0.5%の還元にとどまる

いつものように特約店で決済しようとして、タッチ決済とiDを間違えると、結果が大違いです。

それでもタッチ決済可能の店舗が少ないうちは、iDにもまだまだ活躍の余地がありました。

このところ急速に差が縮まり、「iDは使えるがタッチ決済は不可」の店舗が減りました。

こうなると、予防策として「iDには三井住友カードをセットしない」ほうがいいのではないでしょうか。

三井住友カードはドコモと並ぶiDの開発元ですが、ワールドワイドに使えるタッチ決済に、完全に舵を切っています。

三井住友カードユーザーは、iDにVポイントバーチャルカードを設定するといい

三井住友カードユーザーはiDをもはや避けたほうがいいのですが、ひとついい使い方があります。

Vポイントアプリ(2024年4月22日より、「VポイントPay」の名称になる)を設定すると、Vポイントのバーチャルプリペイドカードが発行されます。

こちらをタッチ決済でなく、iDに設定しておきましょう

本カードと使い分けられて快適です。

ポイント消化だけの機能ですから、還元率は関係ありません。

クレジットカードをポイント払いモードに切り替えて使えるOliveユーザーにも、Vポイントアプリ利用をおすすめします。

LINEプリペ(Visa LINE Payプリペイドカード)

2024年1月10日より、Visa LINE Payプリペイドカードが大きくリニューアルされました。

月1,000ポイントまでの上限、要エントリーの制限が設けられたものの、3.0%の還元率となったのです(従前は2.0%)。

事前チャージの必要なプリペイドカードですが、もはやクレジットカードよりも優先して使うべき1枚となりました。

このカードはバーチャルカードなので、カード直接決済の手段はスマホのタッチ決済となります(Apple Pay、Google Payともに可)。

iDにもセットできるのですが、1月10日からは「オンライン払い」と同様、iDで支払ってもポイントがつかなくなりました

こういうカードを、iDにセットしておくのは百害あって一利なしです。

「タッチ決済不可、iD可」のお店でも(例:吉野家)、使ってはいけません。

なお、ややこしいですがVisa LINE PayクレジットカードはiDでもポイントは通常通り付きます

名称に「p+」が付かないカード(1.0%)、付くカード(0.5%)共通です。

iDには還元上乗せのメリットがほとんどない

多くの人にとってiDとは、Apple Pay、Google Payを使う際、クレジットカードごとに割り振られる決済方法に過ぎません。

三井住友カードだったからたまたまiD、セゾンカードならQUICPayというだけです。

似たような性質ですが、QUICPayよりiDのほうが、決済時のメリットが薄いのです。

こうなると、タッチ決済が主流になるにつれ、特典も少ないiDの価値が落ちていくのは仕方ないように思えます。


2024年1月現在のiDのメリット

現在のiD利用時の、ポイント上乗せ等なんらかのメリットになるものを見てみます。

・ Orico Card THE POINT PREMIUN GOLDでスマホiDを使うと、0.5%上乗せ

・ (1月31日まで)5回以上iDを使うと抽選で1万5,000ポイント当たる(オリコ)

・ (1月31日まで)5,000円iD利用ごとに抽選で5,000円キャッシュバック(ライフカード)

・ (1月31日まで)dトク祭・毎月1億円山分け(dカード)

このところ、毎月ずっとこの程度です。

三井住友カードでは、なにも開催されません。

残ったキャンペーンも抽選と山分けになりました。

最後のdカードのdトク祭は、iDを使わずdカード払いとd払いのみの利用でも対象になります。

わずかな確率の抽選に頼るぐらいなら、三井住友カードをもって特約店でタッチ決済をするほうがずっと確実にポイントがたまります。

iDは店じまいモードなので要注意

同じ立場のQUICPayがまださまざまな企画を実施している以上、同じ位置づけのiDがすぐに終了ということはないでしょう。

それでも、現にメリットはほとんどなくなっています

街中ではまだ、「iDで払います」と言う声を聞きます。

ですが、大部分はすでに損する支払い方です。

損する支払い方には、スマホでタッチ決済が使えないのでiDというケースも含まれます。

決済時のプレミアがないからです。

iDはなるべく使わない方向に持っていくことをおすすめします。

《沼島 まさし》
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沼島 まさし

執筆者:金融系ライター 沼島 まさし 沼島 まさし

実践系キャッシュレスライター。 モットーは「経済圏に囲い込まれるな」「キャンペーンのためなら火の中水の中」 QRコード決済の地域還元のためなら、都内のあちこちに出没します。 たまにうっかり失敗しますが、失敗談もネタにしています。 寄稿者にメッセージを送る

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