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祖父母という「お小遣い教育」の強敵 上手に歩み寄る方法

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祖父母という「お小遣い教育」の強敵 上手に歩み寄る方法

 おこづかいを始めて、お金の大切さを知ってもらおう。そう思い、始めたおこづかいがうまくいかない…。

 原因は、そう。祖父母の存在。孫のために1年で使う金額平均26.7万円という結果も。(2011年度共立総合研究所調べ)

 こんなエピソード。1日10円のお手伝いを子どもにさせています。だけど、祖父母のところに行くだけで、100円、500円、多い時には1000円子どもたちに手渡します。お手伝いをしなくなりました。

 せっかくお金の大切さや、仕事をしてお金をもらうことを教えようとおこづかいを始めたのにこれでは台無しです。しかも義父、義母であれば益々言いにくい。

 ではどうして、回避すればいいのでしょうか?

 まずは会ってる頻度を確かめてください。1年に1回程度などあまり会う機会が無ければ、限度はあるかと思いますが、受け取ることも一つです。その後は、将来のため貯金するのか、欲しい物を買うのかなどきちんと子どもと話して下さい。

 厄介なのは会う頻度が多い場合です。プラスチックの小さなおもちゃ、がちゃがちゃ、ゲーム、カード…100円、200円の金額だからといって湯水のように与えるエピソードも実はよく聞く話。これでは、お金の大切さどころか、モノを大切にする心まで失ってしまいます。

 少々伝えにくいですが、まずは可愛がってくれてる感謝の気持ちと共に、その旨をしっかり伝えること。パパママが子どもにどうしてほしいのか祖父母に具体的に伝えることがとても大事です。誕生日や、クリスマスなどの大きなイベント時にのみ5000円など金額を決めて渡してもらったり、毎月のおこづかいをパパママからでなく、祖父母から渡してもらうようにしたりとカタチは色々あります。

 モノではなく、体験に変えてもらうことを提案するのも1つです。代表例として、旅行。写真を見ながらでも話せば、一生思い出話に花が咲くことでしょう。他にも、習い事の月謝、外食、孫への教育資金贈与非課税制度もあります。この制度を利用すれば、1500万円まで非課税で贈与でき、そのうち500万円までは、学校以外の習い事などにも使えます。うまく利用するのも一つの手です。

 お互いによく話合い、お互いのストレスを溜めないようにしましょう。祖父母も孫たちに喜んで欲しい一心です。強いては可愛い子どものため、孫のため。お互いきちんと話し合えば歩み寄れるはずです。(執筆者:くさのまり(草野 麻里))

《くさのまり(草野 麻里)》
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くさのまり(草野 麻里)

くさのまり(草野 麻里)

ファミリー・ラボ 代表 大阪府出身。大学卒業後、都市銀行へ入行。資産運用アドバイザー兼支店セミナーを担当。妊娠と夫の転勤が重なり、退職。しばし子育てに専念。その間、NPOでの活動や、子育てサークルなどの地域活動を通し、たくさんのパパママ、子どもたちと触れ合う。そのうちに、子どもや家族が楽しく暮らすためには、お金のことは不可欠だと感じ、独立。世話好き夫と、料理好きな息子、やんちゃな娘の4人家族。 <保有資格>:2級ファイナンシャルプランニング技能士 寄稿者にメッセージを送る

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