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「重度心身障害者医療費助成制度」を活用し入院費の負担軽減をする方法

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「重度心身障害者医療費助成制度」を活用し入院費の負担軽減をする方法

近年、40代50代の脳血管疾患で入院してくる患者様の数が以前に比べると多くなってきた昨今。今後の在宅生活のために介護保険申請を行い、在宅で生活できるように環境整備をすることは非常に重要になっています。


ですが、病気とは予期できないものです。なので、急に病気になってしまい何の準備も出来ていない状態での入院とは色々な面で心配なことがあることでしょう。特に入院費に関しての相談は後を絶ちません。

そんな時、活用できる制度が「重度心身障害者等医療費助成」です。

今回は、この重度心身障碍者医療費助成制度について解説していきたいと思います。

そもそも重度心身障害者等医療費助成制度って何?


重度心身障害者制度とは、脳梗塞や脳出血などの疾患により重度の障害をおった方が各種健康保険法による医療を受けた時に、その自己負担額が助成される制度のことです。以下に助成対象者となる方を記述します。


•身体障害者手帳の1級又は2級をお持ちの方
•知能指数35以下(療育手帳のA1、A2、A)の知的障害者の方
•身体障害者手帳3級所持者で知能指数36以上50以下(療育手帳のB1)の方

この条件に該当している方が重度心身障害者助成制度を活用することができるのです。

では、実際に制度を活用するまでの流れはどのようになるのか?


例えば、脳血管疾患で入院した患者様の場合だと発症から約3か月程で身体障害者手帳の申請を行うことができます(申請時期と障害に該当するかに関しては主治医と要相談)。


身体障害者手帳を申請してから手帳の結果が出るまで約1か月かかるのですが、上記でも記述したように1級または2級に該当すればこの重度心身医療費助成制度を活用することができます。

その結果を踏まえ今度は、各窓口(病院等・障害福祉課・各保健福祉課)にある重度心身障害者等医療費助成金支給申請書に必要事項を記入し窓口に提出すれば、約1か月程で受給資格証を受け取ることができます。

これを入院している病院の窓口へ提出すれば、手続きは完了となるわけです。

自己負担分はどのようにして返金されるのか?


通常、病院に入院していると自己負担分が本人の所得により1割~3割程度発生するのですが、この重度心身障害者医療費助成制度はその1割~3割の自己負担分が返金される制度になるのです

。返金方法は、事前に登録がしてある金融機関の通帳へ返金という形で入金されます。


ですが、ここで注意していただきたいのが、返金される自己負担分とはあくまで医療費に関してなので、食事代やテレビ代または病衣代などに関しては対象外になります。純粋に医療費に関しての助成なのでそこは要注意です。

まとめ

このように、病院に入院した際にも助成を受ける制度があることを知っていれば気持ちが少しでも楽になります。入院費も心配しつつ治療に専念するとなると心身ともに疲弊してしまう方もいらっしゃいます。

入院費に関して何か困りごとがある時には最寄りの相談員に相談することをおススメします。ただし、この重度心身障害者医療費助成制度に該当するかどうかは主治医と要相談にはなります。(執筆者:西村 馨)

《西村 馨》
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西村 馨

西村 馨

1988年生まれ。現在、MSW(医療ソーシャルワーカー)として回復期病院に勤務して4年目になります。大学は社会福祉学を専攻し社会福祉士の資格を取得。現在は病院でMSWとして、介護や社会福祉制度について困っている患者様・ご家族様の相談を受けている毎日を過ごしています。そういった悩みのある方の相談を通して、私なりに考え、調べた知識を私の見解と共に皆様に紹介していけたらと思います <保有資格>:社会福祉士 寄稿者にメッセージを送る

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