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傷害保険って本当に必要? 加入した方が良いのはこんな人

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傷害保険って本当に必要? 加入した方が良いのはこんな人

損害保険にもいくつか種類があります

  損害保険プランナー・ファイナンシャルプランナーの高根澤です。損害保険には自動車保険、火災保険、賠償責任保険、傷害保険等があります。家計(個人)用ということではマイカーの自動車保険、住まいの火災保険、ケガに備える傷害保険、日常生活の賠償に備える保険があります。

  自動車事故では場合によっては何千万円、何億円もの損害が発生する可能性もあり、万一の事故に備えとして必要不可欠です。火災保険もまた、自宅建物や家財の消失に備えるものとして、特に住宅ローンを利用した場合には、住宅が消失してもローンが返済できるようその担保として必要な場合もあります。

  また、最近では自転車による事故や、犬などのペットが他人に噛みついてケガを負わせてしまうような事故が多発しています。このような日常生活における賠償責任のリスクにも備えておく必要性はあるでしょう。

安易に加入してませんか?他保険との重複も

  傷害保険に加入する場合にはよく検討する必要があります。例えば、子どもが学校に入学した時などに学生向けの傷害保険などが案内されることがありますが、よく解らないけど学校が推奨しているようだから入っておこうなどと思って安易に加入してしないでしょうか?すでに加入している保険との重複も考えられます

  その保険、本当に必要でしょうか?

  傷害保険は、事故により死亡・後遺障害、入院、通院の保険金が支払われるもので、他の損害保険が実際の損害が支払われる(実損補償)のに対して、傷害保険は契約時に定めた保険金額が支払われる定額払いの保険です。治療費を補完するという考え方もできますが実際の損害を補償するものではありません。

  この傷害保険は、ケガした場合に単に通院だけでも補償されるので加入している方も多いのですが、実際保険の必要性はどうなんでしょう?

  ケガで通院した場合の医療費は一般的には健康保険を使って治療してもらいますが、多額な治療費がかかるようなことはほとんどありません。また会社員が仕事中にケガをした場合には労災で補償されます。

  また入院した場合には、医療保険に加入していれば一般的にケガの場合にも入院給付金は支払われます。万一の死亡・後遺障害の場合にも、生命保険契約があれば重複して保険金が支払われます。そう考えると、傷害保険は必要性を十分考える必要があります。

傷害保険に加入した方が良いのはこんな人

  傷害保険の中には補償機会を限定したものもあります。国内旅行や海外旅行の保険、特に海外旅行保険では病気に対する補償もあり必要性は高いと言えます。その他、学生を対象にした学生総合保険、仕事中のケガに備えた就業中の傷害保険、団体などで加入するレクレーション保険、学校やスポーツ団体等で活動中にケガした場合の団体傷害保険等々…

  自分で保険に加入していない場合でも団体加盟者、活動参加者の場合に補償されることがあります。様々な活動において補償がついている場合が少なくありません。それ以外にも自分で補償を準備する必要性がどの程度あるのか?無駄な保険に加入していないか?よく検討する必要があります。

  傷害保険に加入しておいた方がよいと思われるケースは、建設作業員や運転手など業務中の事故によるケガのリスクが高い職業の方や、部活や趣味でケガのリスクの高い運動をしている方、自転車通勤・通学をしている方などがあげられます。

  また、家族傷害保険では保険の対象となる家族(本人・配偶者・同一生計の同居の親族及び別居の未婚の子)が何人いても保険料は同じなので、同一生計の大家族では保険の対象者が多い分お得になります。

  個人で傷害保険に加入する場合には、何のための保険なのか?他の補償で充分ではないか?以上のようなことを踏まえて充分検討すべきだと考えます。

《高根澤 茂》
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高根澤 茂

高根澤 茂

日本大学法学部卒業後、損害保険会社に15年間勤務し、2002年に保険代理業兼ファイナンシャルプランナーとして独立。2011年震災を機に地震保険のセミナーを開催するなど、FP業務を本格的に始動。損保業界には26年間携わっています。交通事故や賠償問題にかかわること、解り難い保険について解りやすくお話ししていこうと思います。 <保有資格>:損害保険プランナー(日本損害保険協会認定)、CFP®ファイナンシャルプランナー(日本FP協会認定) 寄稿者にメッセージを送る

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