[インタビュー] 30代新婚夫婦の「しっかり貯める優秀家計」»マネーの達人

[インタビュー] 30代新婚夫婦の「しっかり貯める優秀家計」

結婚して、まだ子供がいない状態のことを「DINKS期」と言ったりしますが、DINKS期で怖いのは、お金を使いすぎて貯金ができないことです。

“Dual Income No Kids”つまり、二馬力で働いていて子供もいないのに……むしろ、二馬力で収入が多く、子供がいないからこそ、外食や海外旅行など、お金を使いすぎてしまうのかもしれません。

今回ご紹介したいのは、そんな一般的な新婚夫婦が陥りがちな罠をものともせず、堅実に貯蓄している新婚のミドリさんです。


2014年に結婚、まだまだ新婚です



京都市在住のミドリさん(31歳)。賃貸マンションで、夫と暮らしています。食べることが好きなため、料理上手。臨床心理士として週4日の職場勤務と不定期で講師等をしておられます。

忙しく働く傍ら、趣味のお菓子作りが高じて、お知り合いのカフェで提供するケーキ作りをお手伝いされているとのこと。こちらは「あくまでも趣味」と言うことですが、いただいてみるとめちゃくちゃ美味しかったです!


≪栗のパウンドケーキ≫


京都西院にあるvoxxncafeにて食べることができます。


何よりも「先取り貯蓄」が大事


――ミドリさんとお話ししていると、とてもしっかりされている方だな~と思うのですが、家計管理・節約で一番気を付けていることは何ですか?

ミドリさん:やっぱり、先取り貯蓄ですね! あると使ってしまうので、毎月先に貯蓄分を貯蓄用の口座に入れています。

――先取り貯蓄をスムーズにするために、自動で引き落とされる「積立定期預金」みたいなことはされていますか?

ミドリさん:いえ、そういったことはしていなくて、手動で入金しています。決まった額を入金してしまうと月によっては赤字になってしまうこともありそうですし、足りないからと結局引き出してしまうのでは意味が無いので、自分で貯蓄用の口座に入れています。

実は、このスタイルは結婚前からのもので、結婚資金を貯めるために夫と一緒にお金を貯めだしたのがきっかけで、今も続けています。

また、それとは別に、夫の会社では財形貯蓄が利用できるので、そちらも使って先取り貯蓄しています。

――先取り貯蓄をすることで、「残ったお金でやりくりする」という意識が保てているんですね。他に、何かされていることはありますか?

ミドリさん:あとは、家賃と水道光熱費は同じ口座から引き落としになっているのですが、水道光熱費の金額に関わらず、毎月決まった額を入金するようにしています。

少し多めの金額を入金しておくことによって少しずつ余ったお金が貯まっていき、そのお金で前回の更新料を支払うことができました。更新料は7万円だったので、2年間で7万円貯まったことになります。

――すごいですね! ということは、月々3千円ずつ余っていた、という計算になります。決まった金額を入金するだけなら計算も楽ですし、少し多めに入金することによって貯蓄もできて、一石二鳥だと思います。


外食をしないから食費が安い!


――お料理上手なミドリさんですが、食費はどのように節約していますか?

ミドリさん:うちは、ほとんど外食をしないというのが大きいと思います。「疲れたから」と言うだけでファミレスで外食する、というのは夫婦ともに苦手で、せっかく外食するなら美味しいものを食べたり、特別な空間に対してお金を払いたいと思っています。

でも、そういう外食はたまにあれば十分満足できますし、日頃はほぼ100%自炊です。昼食も、二人分のお弁当をわたしが作っています。


≪所狭しと並ぶ調味料類≫



≪毎日のお料理を記録されています≫


わたしの職場は近くに買いに行けるところが無いのでお弁当持参の人ばかりです。夫の会社ではお弁当を注文できますが、1食400円とあまり安くないんですよね。月20日とすると1か月で8,000円かかることになるので、節約のために作っています。

外食するのは休日のランチやたまの飲み会ぐらいですが、これはそれぞれ小遣いから出すことにしています。


≪お酒は大好きなミドリさん≫


飲み会は、月に2回までと決めています。周りはまだ独身の友達が多いので誘われることも多いですが、誘われるままに参加しているとけっこうな出費になるので……。

――飲み会の回数を決めたり、外食をほとんどしないというのが大きですね。我が家は外食費が多めなので見習いたいです……。ミドリさんもフルタイムで働かれている中で毎日料理をするのは大変だと思いますが、日々の料理はどうされているのですか?

ミドリさん:常時、3種類前後の常備菜がある状態にはしています。休日にまとめて作ることもあれば、平日の夜、夫が食器洗いをしてくれている横でわたしが料理したりすることも。


≪この日冷蔵庫にあった常備菜≫


食材の購入については基本的にまとめ買いなので、帰って来たらすぐに下ごしらえして冷凍するなど、調理時の負担を軽くするようにはしてますね。

常備菜も、二人で食べきれなかった分については傷んでしまう前に小分け冷凍するようにしています。カップに入れて冷凍しておけばそのままお弁当に入れられるので便利ですよ。


≪このそぼろは自信作なんだそう。
大人っぽい味付けでとても美味しかったです!≫


――わたしも見習いたいと思えるところがいっぱいです。まずは、常備菜をつねに3種類あるようにするというところから始めていきたいです! (常備菜はあっても2種類どまりなので……)


≪調理器具は小ざっぱりと片づけられています≫



支出は最低限に抑えて活用できるものはトコトン使う!


――他に、節約のためにしていることはありますか?

ミドリさん:一つは、会社の福利厚生をガンガン使うようにしています。JTBの「えらべる倶楽部」という福利厚生があるのですが、たとえば旅行でホテルに泊まるときでも、うちの場合は1泊2,000円の補助金が出ます。もちろん、家族にも適用されるので夫と2人なら1泊4,000円お得です。


≪さまざまなサービスが充実しています≫


他にも映画などいろんなところで使えるのですが、とても把握できる量ではないので、出かけたときにはとりあえず会員証を出してみて、使えるかどうかを確認するようにしています。

――こういった福利厚生がある会社に勤めている人は多いですよね。しっかり使っていきたいところだと思います。

ミドリさん:他には、クレジットカードもJTBのものを作りました。これでJTBのポイントも貯まってさらにお得かな、と。

クレジットカードは現在3枚持っていて、もう1枚はPiTaPaカードです。
(※PiTaPaとは、関西の鉄道会社で使えるICカードです)

PiTaPaカードだと加盟店での買い物でポイントが貯まり、交通費に充てられる特典があるので、地下鉄沿線等の加盟店で買い物するときに使うようにしています。

もう1枚はTSUTAYAのカードなんですが、これはもういらないかな……と思っています。Tポイントを貯めてZOZOTOWNで買い物するのに使っていたんですが、10月以降使えなくなるそうです。Tポイントはわたしの場合他に使い道もないし、他のポイントを貯めた方がいいなぁと考えています。

――なるほど、お買い物の用途や特典によって3枚のクレジットカードを使い分けておられるんですね。

ミドリさん:あと、節約しているポイントと言えば生命保険も見直して安くなりました。以前は府民共済に加入していたんですが、今はオリックスのキュアレディに乗り換えています。保険料は、夫婦で7,000円です。

――めちゃくちゃ安いですね! うちは1人7,000円かかってますよ。

ミドリさん:まだ子供がいないので死亡保障を最低限に抑えてあることと、終身保険に入っていないというのが大きいと思います。今後子供が生まれたらそのときに死亡保障は見直す予定ですが、今は最低限でいいですね。


改善ポイントと今後について


――賢く支出を抑えておられますね。では逆に、「もうちょっとここを改善したい」というところはありますか?

ミドリさん:まず、今は奨学金と、結婚式のときに親から借りたお金があるので、それを早く返済したいです。返済が終われば、家計にもかなりゆとりができるかな、という感じです。

あと、クレジットカードはポイントも貯まって便利なのですが、旅行に出かけたときなどについ使いすぎてしまうことがあるので、ここを改善したいと思っています。

また、そろそろ子供も欲しいし、今の家だと子育てするには狭いので、中古のマンションか一戸建てを買おうかと現在検討中です。わたしたち夫婦はそこまで家に対する執着がないので新築でなくて中古で探しています。

いろいろ探してはいるのですが、この辺りは意外と不動産価格が高く、良い物件がまだ見つからないです。でも、いつ良い物件に出会ってもいいように貯蓄は続けていきたいですね。

――良い物件が見つかるといいですね。日頃から近辺の不動産情報をチェックされているようですが、そうすることで相場感も分かってきますし、お得な物件を見つけやすくなると思いますよ。では、今後についてお聞かせください。

ミドリさん:わたしは臨床心理士という資格を持っていますが、この資格を維持するには学会や研修への参加参加、書籍の購入など資格を維持していくだけでもお金がかかります。かと言って仕事で必要なものである以上削ることはできないので、引き続き家計をしっかり管理して、ゆとりを持ちながら生活できるようにしていきたいですね。

――たしかに、他にも資格の中には更新があったり講習があったりと維持するだけでお金がかかるものがありますものね。お仕事は今後も続けていくのですか?

ミドリさん:そうですね、仕事はやりがいも大きく、続けていきたいです。現在所属している研究会では、ペアレントトレーニング(※)という保護者を対象とした子育てのコツを学ぶトレーニングプログラムに携わっています。

はじめは疲れ切った表情だった親御さんたちが、プログラムが終わるころには生き生きとした表情になり、さらには洋服やメイクにも気を遣うようになられたりして、お子さんの変化はもちろん、保護者の方の変化にも元気をもらいながら講師をさせていただいています。

――やりがいのある仕事に就かれているので、ぜひ今後も続けていただきたいです! 今後も、節約にお仕事に、がんばってくださいね。本日はありがとうございました。

※ペアレントトレーニングとは、一般的には発達障害等のお子さんを持つ保護者の方に向けておこなわれるプログラムのことです。
参考⇒京都ペアレントトレーニング研究会


まとめ


今回インタビューさせていただいたミドリさんは、とてもしっかりされている方で、新婚のうち(というより結婚前)から堅実に家計を管理されています。

でも、実際にインタビューしてみると、そこまで難しいことをされているわけではありませんし、マネしようと思えばできそうなところがいろいろあったと思いませんか?

特に新婚でまだ子供がいないという方は、ミドリさんのやり方は大いに参考になるかと思います。ぜひ、みなさんも無理なく、かと言っていい加減でもなく、しっかり家計を管理してみましょう!


≪お土産までいただいちゃいました♪
瓶に入っているのは手作りのいちじくジャムです≫


以上です。(執筆者:吉見 夏実)

この記事を書いた人

吉見 夏実 吉見 夏実»筆者の記事一覧 http://manetatsu.com/author/nyoshimi/

1984年生まれ。お金を貯めるのは好きだが同様にお金を使うことも大好き。好きなものを買うために普段はムダ遣いを排除し、シンプルライフを徹底。専業主婦時代には食費月1万円を実践、年間貯蓄額200万円を継続中。お金の使い方やダイエットにも断捨離の考えを取り入れ、無駄なくかつ楽しく豊かに生活する方法を模索中。メディア掲載:日経WOMAN、週刊SPAなど

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