年4回の株主優待は本当にお得なのか? 年に4回優待がもらえる2社で検証してみました。»マネーの達人

年4回の株主優待は本当にお得なのか? 年に4回優待がもらえる2社で検証してみました。

年に4回の優待を行っている企業もある

株主優待を設けている企業は、その多くが年に1回、あるいは年に2回です。基本的には本決算月や中間決算月の末日の株主に対して贈呈されます。

しかしごくわずかではありますが、年に4回優待を行っている企業があります。

回数が多いのは株主にとってお得なのか




優待回数が多いと聞くと、なんだかとてもお得な気はするのですが、重要なのはその内容です。回数が増えても、1回あたりの優待内容が薄くては意味がありません

年に4回優待を行っている企業の現在の株価と優待内容で利回りを算出して検証してみました。


コロワイド[7616]


≪画像元:株式会社コロワイド


・ 株価:2,012円(8/25終値)
・ 売買単位:100株
・ 優待獲得に必要な株数:500株
・ 優待獲得に必要な投資金額:1,006,000円
・ 権利確定月:3月・9月
・ 1株当たりの年間配当:5円(2018年3月期予想)
・ 配当利回り:0.25%
・ 優待利回り:3.78%(500株で計算)

優待内容


500株以上保有する株主に対して、1回につき1万円相当のコロワイドグループで利用できる優待ポイントを発行

3月31日時点の株主に対して:6月と9月に発行

9月30日時点の株主に対して:12月と翌年3月に発行

年4万円分の外食は魅力だけど…


コロワイドは、「甘太郎」、「La・Pausa」などの居酒屋やレストランのほか、傘下にアトムやカッパ・クリエイトなどの企業を持ち、「ステーキ宮」、「カッパ寿司」などもある外食企業です。

積極的なM&Aによって、2016年にはこれまで以上に売り上げを大きく伸ばしました。業態や店舗数も多く、利用されている方も多いのではないでしょうか。

3月と9月の時点で優待の権利を獲得すれば、年に4回・合計4万円分の外食ができるというのは魅力的です。優待利回りでは3.78%にもなります。

ただ500株以上の保有が必要なため、必要な投資金額は100万円を越えます。高利回りとして魅力は高いものの、優待狙いの投資対象としては選びにくいというのが正直なところです。

投資資金に余力のある方、外食を頻繁にされる方にはメリットの高いお得な企業と言えそうです。


東洋ビジネスエンジニアリング[4828]




・ 株価:1,716円
・ 売買単位:100株
・ 必要投資金額:171,600円
・ 権利確定月:3月・6月・9月・12月
・ 1株当たりの年間配当:22円(2018年3月期予想)
・ 配当利回り:1.29%
・ 優待利回り:1.17%

優待内容


100株以上の株主に対して、年に4回500円分のクオカードを進呈

年に2回から4回にするも内容は変わらない


東洋ビジネスエンジニアリングは、製造業向けの基幹システムを販売している企業です。

生産性の向上などにより、2017年3月期には営業利益・経常利益・純利益で15期ぶりに過去最高を更新しました。

2013年4月にはJASDAQから東証に市場変更し、同年6月末時点から優待回数を変更、年に2回から4回になりました。

4回に変更する前から年間のクオカード進呈合計金額は2,000円でしたので、優待内容自体に変更はありません

コロワイドと異なり権利確定月自体が年に4回ありますので、新たに株を購入した人にとっては、優待を貰えるまでの期間が短いという点はメリットと言えます。

優待狙いの投資としては、優待利回りは1.17%となり、突出して利回りが良いとも言えず、お得感はそれほど感じられません。

株価が下がった局面で利回りが上がったときには検討してみても良いかも、というところでしょうか。


優待狙いで重要なのはやっぱり回数より利回り



年に4回の優待がある企業に興味があり調べてみましたが、結局は回数うんぬんよりも、利回りや投資金額から判断するのが重要ですね。

自分の求める優待内容と、投資金額とのバランスを考えて投資対象を選んでみてください。(執筆者:高橋 珠実)

この記事を書いた人

高橋 珠実 高橋 珠実»筆者の記事一覧

1982年生まれ。大学で中国語を勉強し、1年間の中国留学を経験。学生時代から株に関心があり、卒業後は証券会社に入社。5年勤めたのち、呉服業界に転職。子どもの頃からの夢だった「何でもない日にきものを着る」という夢を叶える。結婚・出産を経てフリーライターに転身。独身時代は中国株などに短期投資をしていたが、結婚後は長期投資に変更。日々の生活の中から優良銘柄を探すのが趣味。

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