40%の人が「知らない」、最低限必要な生活費の考え方»マネーの達人

40%の人が「知らない」、最低限必要な生活費の考え方


サバイバルという漫画が好きです。ゴルゴ13でおなじみ、さいとうたかを先生による作品で、平凡な中学生男子だった主人公が巨大地震をきっかけに成長していく様が描かれています。

そういう意味での「サバイバル術」ももちろん大切だとは思うのですが、わたしたちにまず必要なのは、この日常生活を生き抜いていくための「サバイバル術」です。

わたしたちが普通の日常を過ごすためには、お金が必要です。お金が無ければ家賃も光熱費も払えませんし、食べ物を買うことだってできません。

今はコンスタントに収入がある人でも、失業する可能性はあります。大病を患って生活が立ち行かなくなる可能性もあります。

以前の記事で、「最低限いくらあれば生活できますか?」というアンケートをとりました。

ご協力いただいた皆さま、ありがとうございます。

アンケート結果を見てみますと、「最低限いくらあれば生活できるか知っていますか?」の問いに「知らない」と答えた方が実に40%もいました





もっと言えば、「知っている」と答えた人の中にも、計算を誤っている人がいるのではないか、と感じました。

「最低限」と言いながらも、本当の最低限ではなく少しゆとりを持たせて計算している方がいるかもしれません。

最低限いくらあれば生活できるか、ということを知っていれば、「今貯金がいくらあるから、とりあえず3か月は生活していける。

それまでに生活を立て直せばなんとかなる」ということが明確にわかるようになります
。分かっていないとただただ不安に駆られるだけです。

焦るあまりに法的にグレーな仕事に就いてしまったり、もっと言えば極端ですが犯罪を犯してしまう可能性もゼロではありません。

「衣食足りて礼節を知る」という言葉があるように、どんな人でも、衣食が足りない(=お金が足りない)状況になると、本来の性格すら失ってしまうことがあります


前置きが長くなりましたが、今回は、最低限必要な生活費の考え方を、詳しく解説していきたいと思います!


「最低限の生活」、その定義は?



「ちょっと金欠」とか、「いろんな節約術を実践して生活費を切り詰める」というレベルの話ではありません。知っておかなくてはならないのは、「職を失い、まったく収入のめどが立たなくなったときに、とりあえず生き延びるためにはいくら必要か」というレベルの金額です。

この金額を知っておくことによって、本当に職を失ったときに、どういう行動をとればいいのかが分かるようになります。

たとえば、最低限12万円必要だ、という人が失業し、その時点での蓄えが30万円だった場合、2か月間は無収入でも生き延びることができます。

2か月目には次の仕事を始めて、3か月目には次の仕事の給料が振り込まれる状態にすれば大丈夫だということです。

本当は「手取り25万円は欲しい」と思っていても、最低限12万円あればなんとか生きていけるのですから、すぐに仕事が決まらないのであれば、とりあえずアルバイトででも12万円稼げる仕事を決めればなんとかなる、ということも分かります。

費目ごとの「最低限」を知ろう

住居費


持ち家の方は、住宅ローンの返済額。賃貸の方は、家賃・共益費です。いくら生活に困窮しても削ることはできません。

※一時的な困窮ではなく1年以上続くような困窮の場合は、家を売ったり、もっと安い賃貸に引越すといった行動が必要です。
※実家に身を寄せることができる人は、最低限の生活費から住居費をなくしてもOKです。

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水道光熱費


とにかく水道・ガス・電気を「本当に困るところ以外使わない」ことです。夜はさっさと寝れば電気代がかかりません。テレビもつけません。

体を洗うのは湯船に貯めたお湯を使い、残り湯は洗濯に使うことを徹底します。真夏や真冬は少し厳しくなりますが、月1万円未満に抑えられます。(プロパンガスだともう少しかかりますが、経験上1万2,000円で大丈夫です)

※最悪の場合、水道光熱費の支払よりも、食費を優先させてください。収入が入る予定があるなら、1~2か月遅れてもすぐには止められません。

通信費


スマホがあるなら、家の通信費をカットすることもできます。もしくは、モバイルルーターでPCもスマホも使うようにすれば通信費を大幅に圧縮できます。

「次の仕事を探す」、「自治体にある補助制度などを調べる」といったことでネットを使うこと自体は削らない方がいいので、完全にネット環境をなくしてしまうのはおすすめしません

ただし、すべて解約してしまったとしても、WiFiスポットに行けばネットは使えます。

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食費


完全に自炊です。今はお米が安いので、和食中心にしましょう。和食以外だと、低予算で作れるのがオムライス、麻婆豆腐などです。

生活が困窮しているときには「オーガニック野菜じゃないと!」なんて言っている場合でもありませんので、妥協が必要です。

あまり料理が得意でないわたしでも、1人5千円の予算をとればとりあえず食べていけることがわかっています。

交際費、美容費、被服費、嗜好品(お酒、タバコ、お菓子)


一時的な困窮であればすべてナシです。

ただし、長期間散髪をしないとか、仕事用の服を買い替えないというのは仕事に支障をきたすので、最低限の出費は覚悟しましょう。(散髪であればカットモデルアプリを利用して無料にできます)

服も、流行を追いかけなければ、長く着られるものなのでそうそう購入する必要はありません。

子供の教育費


一時的に生活に困窮したとしても、子供の学費や習い事にかかる費用などは、出し続けてあげたいものですね。

しかし、長期にわたって収入が大幅に減るようなケースだと、私立から公立への転校や、習い事をやめさせることも考えておかなくてはなりません。

生命保険


生活に困ったからと言って安易に生命保険を解約するのはおすすめしません。

お金が無いときに万が一入院してしまうことになったり、家族が亡くなってしまう、ということがあれば大変です。解約しなくても、減額や払い済み保険への変更といった方法で保険料を減らすことはできます。

また、一時的にお金が無い、というケースであれば契約者貸付を利用することもできるので、まずは契約している保険会社へ相談することをおすすめします。

自家用車


「うちは田舎だから自家用車は必要なんです!!」という方ももちろんいらっしゃると思います。しかし、本当に自家用車が無いと生きていけないのか、考える価値はあるでしょう。

たとえば、主な用途が「食料などの買い物」であれば、週に1回買い物に行くだけにしてしまえば自家用車を持たなくても、タクシーを呼べば済むかもしれません。

わたしが住んでいるところではほとんどの方が自家用車を持っていますが、「自転車や徒歩では厳しいレベルの買い物」や「子供の急な発熱」など車が必要な場面を考えてみても、車を持つよりその都度タクシーを使った方が断然安いという結論が出たのでなくても生きていけます。

その他


上記のほかに、毎月かかっているお金や、年払の支出があれば、計算に入れておきましょう。

それでも、何十万も必要ですか?

安定した収入があれば、「最低限、30万円は必要だよね」なんて安易に考えがちです。

しかし、本当にお金がなくなってしまったら、という可能性を考えたとき、「生活レベルを落とす」ということも視野に入れておく必要があるのではないでしょうか?

別に、普段から「最低限の生活をしろ」というわけではありません

普段は、普段の収入に応じた生活レベルで生活したってかまわないのです。

でも、万が一生活に困窮する事態に陥ったとき、理想の生活水準にしがみついてしまうのか、すぐに「もうだめだ」と絶望してしまうのか。

それとも、「車と家を手放せば、まだ一からやり直せる!」と希望を持つのか? 

最低限いくらあれば生活していけるのかを明確に把握しているだけで、ちょっとしたピンチには動じることがなくなりますし、本当に危機に陥ったとしても、そこから生活を立て直すまでの道筋が見つけやすくなります

万が一に備えて「防犯対策」や「防災対策」をするのと同じように、「防家計対策」として、本当の「最低限」の生活費を計算しててはいかがでしょうか?(執筆者:吉見 夏実)

この記事を書いた人

吉見 夏実 吉見 夏実»筆者の記事一覧 http://manetatsu.com/author/nyoshimi/

1984年生まれ。お金を貯めるのは好きだが同様にお金を使うことも大好き。好きなものを買うために普段はムダ遣いを排除し、シンプルライフを徹底。専業主婦時代には食費月1万円を実践、年間貯蓄額200万円を継続中。お金の使い方やダイエットにも断捨離の考えを取り入れ、無駄なくかつ楽しく豊かに生活する方法を模索中。メディア掲載:日経WOMAN、週刊SPAなど

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