債務整理は面談なしでネット完結できる？Web予約・メール相談対応のおすすめ事務所も紹介

借金の返済が苦しく債務整理を検討している方のなかには「ネットで完結できるのか」と考えている方もいるでしょう。

面談を手間に感じる方や周囲にバレたくない方は、オンラインで債務整理をしたいと考えるときも多いのではないでしょうか。

債務整理は原則的にインターネットのみでは完結できず、弁護士や司法書士と面談する必要があります。

本記事ではインターネットでできる債務整理の手続きや、面談が必要な理由などを解説します。

債務整理をできる限り手間をかけずにおこないたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

債務整理は原則ネット完結できない

弁護士や司法書士に債務整理を依頼する際、原則的にインターネットでは完結できません。

インターネットでは完結できない理由や、完結できる場合もあるのかについて解説します。

規定上原則禁止

任意整理や自己破産などの債務整理は、原則的にインターネットのみではできず、弁護士や司法書士との面談が必要です。

弁護士や司法書士が債務者との面談をしないで、債務整理をおこなうのは規定上禁止されているためです。

また債務整理は、債務者の状況や希望などを十分にヒアリングしたうえで、方針を決める必要があります。

手続きは任意整理や個人再生、自己破産があり、債務者に最適な選択肢を選び、メリットや注意点などの説明をする必要があります。

債務整理は弁護士、司法書士が債務者の借金問題の最適な解決方法を決めるため、インターネットでは完結できず、基本的に面談が必須です。

特別の事情がある場合に限りネット完結可能？

債務整理は原則的にインターネットで完結できませんが、当別な事情がある場合はインターネットでの依頼や手続きも可能です。

日弁連が定めている「債務整理事件処理の規律を定める規程」のなかで、やむを得ない理由があるときは、手続きをおこなえる旨が記載されています。

ただし特別な事情が解決したあとは、速やかに面談しなければならないとも記載されているため、インターネットで依頼できても面談は必要です。

たとえば病気で入院しており面談ができない場合は、退院して健康上の問題がなくなれば、債務整理後でも面談しなければなりません。

どうしても面談できない場合は、弁護士や司法書士に相談して、債務整理後に面談するようにしましょう。

ネットでできる債務整理の手続き

債務整理はインターネットで完結しませんが、オンラインでできる手続きもあります。

インターネットで可能な債務整理の手続きについて解説します。

相談・予約

弁護士、司法書士事務所への相談や予約は、インターネットのみでできます。

多くの法律事務所は電話での相談に加え、メールや問い合わせフォームで相談を受け付けており、相談や予約であればインターネットでおこなえます。

忙しい方や債務整理の話を誰にも聞かれたくない場合、インターネットで相談や予約できるのは助かるでしょう。

ただし債務整理について詳しい相談をしたい場合は、文章のやり取りのみでは不十分のため、対面での面談をおこないます。

弁護士や司法書士との面談の前に不安な点や疑問点などあれば、メールや問い合わせフォームから相談してみましょう。

依頼完了後ならメールや電話でやり取り可能

債務整理を依頼して契約をしたあとであれば、メールや電話でのやり取りで問題ありません。

債務整理の方針やおこなう手続きの種類が決まり、契約すれば基本的に面談する必要はないためです。

裁判所が関与しない任意整理であれば、依頼完了後にメールや電話で完結できる可能性は高い傾向があります。

ただし個人再生や自己破産は裁判所が関与するため、依頼後も事務所での面談が必要な場合があります。

債務整理のなかでも任意整理であれば、弁護士や司法書士に依頼したあとは、メールや電話で済むケースが多いと覚えておきましょう。

完済した借金の過払い金請求

弁護士や司法書士に依頼する手続きが、完済した借金の過払い金請求の場合は、インターネットで完結します。

すでに完済した借金であれば返済義務もなく、依頼者の信用情報に傷はつきません。

そのため弁護士や司法書士のリスクは少ないと考えられ、インターネットのみで完結できる場合があります。

ただし過払い金が発生していたとしても完済しておらず、債務整理が必要な場合は、弁護士や司法書士との面談が必要です。

インターネットで完結できるのは、完済した借金に過払い金があり、債権者に請求するときのみのため注意しましょう。

債務整理で面談が必要な理由

任意整理や個人再生などの債務整理では、弁護士や司法書士との面談が必要です。

債務整理で面談が必要な理由について解説します。

債務者が手続き内容を理解するため

債務整理で面談が必要なのは、債務者が手続きの内容を十分に理解するためです。

弁護士や司法書士は債務者の状況や希望などを考慮したうえで、どの手続きを選択するかを決めます。

債務整理は任意整理や個人再生、自己破産の3種類があり、それぞれメリットやデメリットがあります。

手続きの内容やメリット、デメリットを理解しないまま手続きをおこなうと、手続き後に後悔するおそれがあり危険です。

依頼する手続きの内容を弁護士や司法書士が債務者に説明し、納得したうえで進めるため、対面の面談が必要になります。

弁護士・司法書士が債務状況を把握するため

債務者と直接面談するのは、担当する弁護士や司法書士が債務状況を把握するためでもあります。

債務整理は債務者の収入や支出、借金の状況や家族構成などの詳細を確認したうえで、債務整理の方向性や手続きの種類を決める必要があります。

また債務者の情報が整理できていないと、任意整理で債権者と交渉する際に支障が出るおそれもあるため面談は必要です。

ときにはデリケートな話も含まれ、メールや電話のみで債務状況を把握するのは難しいでしょう。

弁護士や司法書士が債務状況を十分把握するためには、対面での面談が最も適しています。

債務整理にはリスクが伴うため

弁護士や司法書士に依頼して債務整理をすると、選ぶ手続きにより債権者にさまざまなリスクがあります。

信用情報に傷がつきクレジットカードが発行できない、新たな借り入れができないなどの制限があるため注意が必要です。

法律の専門家に債務整理後のリスクについて面談で説明を受けないと、手続きをしたあとに後悔するおそれがあります。

たとえば自己破産は自身の借金の支払い義務が免除される一方で、多くの財産を失い、一部の職業に就けないなどの制限があります。

債務整理後にどのようなリスクがあるのかを説明するためにも、弁護士や司法書士との面談は必要です。

ネット完結できない債務整理の手間を減らす方法

債務整理は基本的にインターネットのみで完結できませんが、できる限り手間を減らせる方法はあります。

債務整理の手間を減らす方法について解説します。

オンライン相談の対応状況を確認

弁護士や司法書士との面談前におこなう事前相談で、大きな方向性を決めておくと面談の手間を大きく減らせます。

自身の債務状況を正しく伝え、希望する債務整理の手続きなどを事前のオンライン相談で伝えておくと、面談時間の短縮が可能です。

また法律事務所に訪問して方向性があわない、担当者との相性がよくないなどの理由で、面談自体が無駄になるのを防げます。

法律事務所により面談に費用がかかるケースもあり、面談時間を短縮できれば相談費用をカットできる点もメリットです。

面談の手間を省いたり、面談を無駄にしたりしないためにも、事前のオンライン相談で債務整理の方針を決めておきましょう。

契約に必要なものを準備

インターネットでは完結できない債務整理での手間を減らすために、契約の際に必要なものを準備しておきましょう。

債務整理を依頼する際に必要なものは次のとおりです。

• 身分証明書
• 印鑑
• クレジットカードやキャッシングカード

債務整理に必要なものを忘れた場合、面談とは別の機会に再び事務所へ行かなければならない可能性があります。

不安な方はインターネットでの相談の際に、必要なものを確認しておくと確実です。

できる限り手間を省きたい場合は、債務整理を契約する際に必要なものを事前に用意しておき、忘れ物をしないように心がけましょう。

出張面談が可能な事務所に依頼

弁護士や司法書士事務所のなかには、出張面談が可能な事務所があります。

出張面談を依頼すると自宅近くの喫茶店や、希望する場所で面談ができて、自身の手間を大きく減らせます。

出張面談は自身の都合にあわせてくれるため、自宅の近くに事務所がない方や忙しくて時間が取れない方にも便利です。

ただし事務所により出張費がかかる場合もあり、問い合わせる際に費用面を確認する必要があります。

債務整理での面談の手間を減らしたい方は、出張面談で希望する場所まで来てもらうとよいでしょう。

【Web予約やメール相談対応】おすすめ法務・法律事務所3選

債務整理のWeb面談予約やメール相談に対応している法律事務所は、手続きの手間を減らせます。

できる限り手間がかからない、おすすめの法務、法律事務所を3つ厳選して紹介します。

はたの法務事務所

司法書士法人はたの法務事務所は、全国の出張面談に対応しており、出張費用が無料です。

面談で事務所まで訪問したくない方や、近くに法律事務所がない方に向いています。

また電話やWebでの無料相談も受け付けており、できる限り面談に時間をかけたくない方は助かるでしょう。

相談実績は20万件以上と債務整理の実績が豊富なうえに、相談料や着手金が無料でコストを抑えたい方におすすめです。

面談で法律事務所に行く手間をかけたくない方は、全国で無料出張面談をしている、はたの法務事務所に債務整理の相談をしてみましょう。

アヴァンス法務事務所

債務整理に強い司法書士事務所として、アヴァンス法務事務所も選択肢の一つです。

一度事務所で面談する必要がありますが、地下鉄堺筋線、京阪本線の北浜駅からすぐの場所にあり、大阪近郊に住んでいる方なら通いやすい立地です。

借金問題のサポートは完済まで電話やメールで対応しており、債務整理の依頼後に不安な点や疑問点がある際も安心できます。

また女性専用ダイヤルが設けられているため、相談しづらいお金の悩みを解決したい女性の方におすすめです。

一度面談で事務所へ行ける方は、債務整理依頼後のサポートが充実しているアヴァンス法務事務所を検討しましょう。

ひばり法律事務所

ひばり法律事務所は、借金問題の実績が豊富な弁護士法人です。

Webでの面談予約やメールでの問い合わせに対応しているため、債務整理の準備をできる限りインターネットでおこなえます。

メールでの問い合わせは24時間365日、電話は10：00～19：00で受け付けています。

事務所は東京都墨田区にあり、JR線や東京メトロの錦糸町駅から徒歩5分程度のため、東京近郊の方なら通いやすい立地です。

債務整理のなかでも裁判所が関与する、個人再生や自己破産の場合は弁護士に依頼したほうが確実です。

債務整理を弁護士に相談したい方は、Web予約やメールに対応している、ひばり法律事務所がよいでしょう。

まとめ

インターネットでできる債務整理の手続きや、オンラインで完結できない債務整理の手間を減らす方法などを解説しました。

債務整理は原則的にインターネットのみでは完結できず、一度は弁護士や司法書士と面談する必要があります。

弁護士や司法書士の規定上、面談なしでの手続きは禁止されているためです。

また債務者の状況を把握し、メリットや注意点などを説明する必要があります。

債務整理の手間を減らしたい場合は、事前相談で自身の状況を伝えて方向性を決めておく、出張面談が可能な事務所にするなどの方法がおすすめです。

手間をかけずに借金問題を相談したい方は、本記事で紹介したおすすめの法務、法律事務所から選び、お金の悩みを解決しましょう。

＜参考＞
はたの法務事務所
アヴァンス法務事務所
ひばり法律事務所