「セコムの自動車保険は実際のところおすすめなのか」「セコム損保を実際に利用している方の本音が知りたい」など疑問に思われている方は多いのではないでしょうか。警備会社として知名度が高いセコムですが、実はセコム損保として自動車保険の経営もおこなっています。
セキュリティ会社であるセコムの強みを活かした「駆けつけサービス」が売りですが、実際の評判はどのような内容か気になる方は少なくありません。また、セコムの自動車保険が気になってはいるものの、ベストな選択か分からず加入に迷われている方は多いことかと思われます。
本記事では、セコムの自動車保険がおすすめか否かについて評判をもとに紹介しています。メリットやデメリットも詳しく解説しているためぜひ参考にしてみてください。
セコムの自動車保険「セコム損保」とは?
そもそも、セコムの自動車保険「セコム損保」とはどのような自動車保険なのか知らない方も多いため、セコム損保について紹介します。主に3つの特徴を詳しく解説します。セコムの自動車保険について詳しく知らない方はぜひ参考にしてみてください。
安心の警備会社セコム系列の会社
セコム損保は、警備セキュリティ事業において国内最大級を誇るセコム株式会社の系列保険会社です。1950年に創業された東洋火災保険にセコムが資本加入した結果、2000年よりセコム損保として運営がおこなわれています。
現在セコム損保はダイレクト方式の保険会社専門ではなく東洋火災保険時代の代理店形式も残しつつ、ネット販売もおこなっています。そのため、ダイレクト型と代理店型の両方の顔を持つ保険会社となります。
保険料が安い
セコム損保は保険料が安い点が特徴です。特に走行距離の制限がないため長距離を車で走る方から高い支持を得ています。また、セコム損保自体の知名度が非常に高いため、広告宣伝費を大幅に削減できます。
そのため、他社がテレビコマーシャルやパンフレットなどに多大な広告費を費やしている点に対して、セコム損保は余計な費用をカット出来ている点が安さの理由です。完全ダイレクト型の保険会社の方が一般的には保険料は安くなる傾向にありますが、セコム損保は代理店型も未だに取り入れているものの価格の面では引けをとりません。
事業所数はまだ少ない
セコム損保は、事業所数が比較的少ないです。たとえば関東甲信越地方でさえ10事業所数のみです。セコムの大々的な知名度と比較すると意外にも事業所数は多くありません。
しかし、北は北海道、南は沖縄まで全国的に展開されているため、あなたの住まいのお近くにもセコム損保の事業所はあるはずです。セコムの自動車保険加入を考えている方は、お近くにセコム事業所があるかを確認しておきましょう。
セコムの自動車保険の補償内容
次に、セコムの自動車保険の補償内容について紹介します。補償内容は自動車保険を検討するうえで一番重要な判断材料となるため、よく確認しておきましょう。まずは、補償の対象となる方と車の台数、用途車種についてまとめました。
記名被保険者 | 個人 |
車の台数 | 所有、利用する車が1台~9台(ノンフリート契約) |
用途車種 | 自家用普通乗用車、自家用小型貨物車、自家用小型乗用車、 自家用軽四輪乗用車、自家用軽四輪貨物車、 自家用普通貨物車(最大積載量0.5トン超2トン以下)、 自家用普通貨物車(最大積載量0.5トン以下)、キャンピング車 |
以上の条件に当てはまる場合は、セコムの自動車保険に加入可能となります。一方で、レンタカーや教習車、型式不明車、並行輸入車は対象外となるため注意が必要です。補償対象者について理解したところで、セコム自動車保険の補償内容について解説していきます。
相手方への補償
1つ目に紹介するセコム自動車保険の補償は、事故の相手への補償です。自動車事故を起こした際に相手の車に乗っていた方や歩行者などを支障させてしまった場合、法律上の損害賠償責任を負担する際に発生する損害を、自賠責保険で補償される金額を超過した部分に対して、保険金を補償してもらえます。
他にも、相手の車や電柱、ガードレールなど他人の物を壊した際の損害賠償責任を負担する際に発生する損害に対して保険金を受け取れます。
【主な損害補償費用】
損害賠償金、損害防止費用、求償権保全費用、緊急費用、協力費用、争訟費用、落下物取り片付け費用、原因社負担金など
実際に事故を起こした場合に、どのくらいの損害額が発生するのかについて気になる方は次の表を参考にしてみてください。
【人に対する事故の高額判決例】
認定総損害額 | 裁判所 | 判決年月日 | 被害者年齢・性別 | 被害者職業 | 被害者状態 |
---|---|---|---|---|---|
5億2853万円 | 横浜地裁 | 2011年12月27日 | 41歳男性 | 眼科開業医 | 死亡 |
4億5381万円 | 札幌地裁 | 2009年1月7日 | 30歳男性 | 公務員 | 後遺障害 |
4億5375万円 | 横浜地裁 | 2012年11月1日 | 50歳男性 | コンサルタント | 後遺障害 |
以上の表のとおり、事故を起こした際に発生する認定層損害額は想像を超える非常に莫大な金額となるケースが少なくありません。自動車保険に加入していない場合はすべての金額を自費で支払わねばなりません。そのため、自動車保険は万が一の場合に非常に重要な役割を果たします。
怪我の補償
2つ目に紹介するセコム自動車保険の補償は、怪我の補償です。怪我の補償に関しては、人身傷害保険や搭乗者傷害保険が該当します。人身障害保険は、自身が契約している乗車中の方が自動車事故で支障した場合に発生する損害に対して保険金が支払われます。
人身傷害保険は、事故の過失割合に関係なく保険金を受け取れるため高額負担のリスクが一気に低減します。搭乗者障害保険は、契約の車に載っている方が自動車事故で死傷した場合に、契約金額にもとづいて保険金が支払われるシステムです。完治を待つことなく保険金を迅速に受け取れる点がメリットです。
【主な損害補償費用】
死亡による葬儀費、死亡や後遺障害による逸失利益、精神的損害、後遺障害による将来の介護料、傷害による医療費、休業損害、損害防止費用、求償権保全費用、死亡保険金、医療保険金など
車の補償
3つ目に紹介するセコム自動車保険の補償は、車の補償です。車の補償に関しては、車両保険が該当します。不運な偶然な事故による契約車の損害に対して保険金を受け取れます。修理費用が車両保険金額を超える場合や修理不可の場合は車両保険金額の上限をもとに補償となります。
ほかにも、盗難にあった契約者を追尾する際に要した費用を1回の事故につき最大5万円が支払われる追尾費用の保険もあります。また、盗難車両が発見された場合の引取費用やクリーニング費用(最大3万円)も受け取れます。
自動車におけるリスクは、交通事故のみならず盗難や台風、水害や飛び石、いたずらなどさまざまです。大切な自身の車を守るためにも、自動車保険の加入は非常に重要となります。
【主な損害補償費用】
修理費用、損害防止費用、求償権保全費用、運搬・仮修理費用、共同海損による負担額など
車両保険には一般車両保険と車対車事故+限定危険の2種類が用意されているため、補償内容の違いについてまとめました。ぜひ参考にしてみてください。
事故例 | 一般車両保険 | 車対車事故+限定危険 |
---|---|---|
車対車の衝突・接触 | ◯ | ◯ |
火災・爆発 | ◯ | ◯ |
盗難(身の回り品を除く) | ◯ | ◯ |
台風・洪水・高潮 | ◯ | ◯ |
落雷・いたずら | ◯ | ◯ |
モノの飛来・落下 | ◯ | ◯ |
自転車との衝突・接触 | ◯ | ✕ |
電柱・ガードレールに衝突 | ◯ | ✕ |
あて逃げ | ◯ | ✕ |
墜落・転覆 | ◯ | ✕ |
車対車事故+限定危険の場合は、自転車との衝突・接触、電柱・ガードレールの衝突、あて逃げ、墜落・転覆は補償対象外となるため注意が必要です。
その他の補償特約
その他にも偶然の事故によって車内やトランク内の手荷物などに発生した損害を補償する「身の回り品補償特約」や、示談交渉サービスが対象外の自動車事故の場合にも、相手型の損害賠償請求を弁護士に相談した場合の弁護士費用を補償する「弁護士費用特約」など、さまざまなリスクに備えた補償特約が用意されています。
また、契約中の車の入れ替え手続き忘れをサポートしてもらえる「安心手続きサポート」などもあります。
セコム損保の事故対応・ロードサービス
セコム損保の事故対応やロードサービスは充実しています。まず、24時間365日セコム損保の事故受付センターの専門スタッフが待機しているため、年末年始やお盆、早朝や深夜にトラブルが発生した場合にも気軽に問い合わせが可能です。また、ロードサービスはレッカー牽引を車両引取費用と合算して約20万円までサポートしてもらえます。
さらに、「緊急修理サービス」では、高速道路などで故障が生じて自力走行が不可となった際に、現場に駆けつけ30分程度で応急処置の無料サポートが可能です。
【緊急修理サービスサポート内容】
キー閉じ込み時の鍵開け、バッテリージャンピング、パンク時のスペアタイヤ交換、各種オイル漏れ時の補充、冷却水補充、各種灯火類のバルブ、ヒューズ類の交換、ボルトの締め付け など
ほかにもガス欠時に最大10リットルのガソリンや経由をお届けしてもらえる「ガス欠ガソリンお届けサービス」や、レッカー牽引時に事故現場近隣にて宿泊せざるをえない状況の場合に、宿泊費用最大1万円のサポートを受けられる「臨時宿泊費用」など、いざとなった場合のサポート内容が非常に充実しています。
そのため、万が一の事故や故障、トラブルに巻き込まれた際も安心してセコム自動車保険にてサポートを受けられる点が魅力です。
良い評判から見るセコムの自動車保険のメリット
次に、Twitterの良い評判からわかるセコムの自動車保険のメリットについて口コミをもとに紹介します。
サポートサービスが充実しているうえ顧客対応が良い
まず、セコム自動車保険のサポートサービスが充実しているうえに顧客対応がよいとの評判について紹介します。
【サポートサービスの良い評判まとめ】
セコム損保を実際に利用したことがある点はもちろん、他社のサービスも利用したうえでセコムの自動車保険のロードサービスがよかったとの口コミもありました。対応の早さはセコムならではの強みといえます。
保険料が安い
次に、セコム自動車保険の保険料が安いとの評判について紹介します。
【保険料に関する良い評判まとめ】
自動車保険の金額は出来る限り安い保険会社で組みたいため、毎年継続してセコムの自動車保険を利用している方もいました。また、自動車保険が以前と比較して17万円も安くなった経験談もありました。保険の見直しによって、保険金が大幅に減るパターンもあるため見直しは非常に大切です。
現場急行サービスが助かる
最後に、現場急行サービスが助かったとの良い評判について紹介します。
【現場急行サービスの良い評判まとめ】
セコムの自動車保険は、元会社が警備会社のセコムとの点もあり、急行サービスは利用者の安心感を得ている印象があります。また、セコム損保の独自サービスに満足されている方もいました。
さらに、ロードサービスが無料で利用可能な点や駆けつけスピードが大変早かった点を評価している口コミも印象的です。サポート内容が手厚いにも関わらず料金がリーズナブルであるコストパフォーマンスを評価する内容もありました。
悪い評判から見るセコムの自動車保険のデメリット
ここでは、悪い評判からみるセコムの自動車保険のデメリットについて、口コミをもとに紹介します。
顧客対応が悪い
まず、セコム自動車保険の顧客対応が悪い評判を紹介します。
【顧客対応に関する悪い口コミまとめ】
連絡がなかなか来ない点を指摘する口コミや、ホームページがわかりにくいとの評判がありました。また、電話対応の印象が悪かったと感じたため自動車保険を他社に乗り換えた方もいます。電話対応は担当者によって左右する部分もあるため、当たる担当者によって満足度は大きく変動する点が予想できます。
セコムの自動車保険の申し込み方法
セコム自動車保険の評判からわかるメリットやデメリットについて紹介したところで、次にセコムの自動車保険の申し込み方法について紹介します。これからセコムの自動車保険に申し込みする予定の方は、ぜひ本章にしたがって手続きをおこなってみてください。主に電話での申し込み方法とインターネットでの申し込み方法の2種類の手続き方法があります。
1:電話・インターネットで手続き
まず、電話もしくはインターネットにて申し込み手続きをおこないましょう。インターネットにて申し込みをされる場合は、オンライン見積もり申し込みをおこないます。
見積もりが完了次第、そのまま申し込み画面へと進みます。インターネットから新規でセコム損保の自動車保険に加入した場合は、3,500円(税込)割引となるため非常にお得です。見積もりの前に、自動車保険証券や運転免許証を用意しておきましょう。
電話や郵送にて手続きをされる場合は、手元に現在の自動車保険証券と自動車検査証、記名保険者の運転免許証を用意したうえで、セコム損保コールセンターにて見積もり依頼の連絡をしましょう。
【セコム安心マイカー保険に関する問い合わせ先】
電話番号:0120-756-104
電話受付日:月曜~金曜
電話受付時間:9:00~18:00(祝日、休日および12月31日~1月3日をのぞく)
2:保険料の支払いと書類郵送で手続き完了
電話にて問い合わせをした後は、約1週間で見積り書と申し込み書類が自宅に届きます。まず、届いた申し込み書に記載された内容が自身の意向に沿った内容である点を確認しましょう。内容に相違点がない場合は、申し込み印欄、契約者内容確認印欄に押印して、同封の返信用封筒にて返送します。最後に、保険料の入金が確認でき次第、保険証券が送付されます。
セコムの自動車保険に関するよくある質問
最後に、セコムの自動車保険に関するよくある質問について紹介します。
セコム損保の自動車保険で代車は呼べる?
セコム損保の自動車保険では、事故や故障などが原因で車が一時的に利用不可となった場合に、さまざまなサポートが用意されています。代車が直接来るサービスはないものの、レンタカー業者案内や帰宅手段案内、陸送業者手配などのサポートが受けられます。
また、レッカー牽引時の事故や故障現場から自宅ないし目的地までの交通費を1名最大2万円までサポートが受けられる「代替交通費用」も利用可能です。(タクシー、レンタカーの場合は1台あたり最大2万円)そのため、セコム損保の自動車保険に加入すると少なくとも帰路手段に困るリスクは最小限です。
JAF会員はさらにロードサービスがお得になる?
ロードサービスの一つにある「レッカー牽引サービス」は、事故や故障などが原因で自力走行が出来なくなった場合に最寄りの修理工場までおこなわれるサービスです。通常は最長50kmまでのサポートとなりますが、JAF会員の場合は最長65kmまで無料サポートとなります。そのため、JAF会員の場合は比較的サポート内容が手厚いです。
セコム事故現場急行サービスは費用がかかる?
セコム事故現場急行サービスを利用した場合の追加費用はかかりません。元々支払いしている保険料に含まれているサービスのため、安心して事故現場急行サービスを利用できます。
セコムの緊急対処員は深夜でもかけつけてくれる?
セコムの自動車保険では緊急対処員が24時間365日、契約者の要請にもとづいて事故現場に駆けつけます。駆けつけた後は主に安全確保と緊急連絡、怪我の確認や事故状況、目撃者の確認、相手方への対応や現場写真撮影などのサービスをおこないます。不安が多くパニックになりやすい事故現場でもセコムの緊急対処員が駆けつけてくるため、安心です。
しかし、事故現場が山間部や高速道路上など急行不能なエリアや事故現場を特定出来ない場合、天災や大規模災害によって事故現場に到着不可の場合は、現場急行サービスは提供されないため例外もあります。
まとめ
今回の記事では、セコムの自動車保険がおすすめなのか否かを、評判をもとに解説しました。セコムの自動車保険は警備セキュリティ事業において国内最大級を誇るセコム株式会社の系列保険会社であり、知名度が高いため広告宣伝費を最小限におさえたコストパフォーマンスの良い経営をしている点が特徴でした。
完全なダイレクト型販売ではなく代理店販売も継続しているにも関わらず保険料がリーズナブルな点は魅力です。セコムの自動車保険はインターネットにて簡単に見積もりがおこなえるため、気になる方はぜひセコム損保の公式サイトにてオンライン見積もりから試してみましょう。
※本記事の情報は2022年11月時点のものです。
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<参考>
セコム