カードローンやキャッシングを利用して、毎月返済しても返済額が減らないと悩みを抱いている方は多いです。
借金を返済するためには、現況を把握したうえで、返済するコツを身につける必要があります。
また、返済が困難な場合は借入先に相談したり、ローンの組み直しを検討したりしなければなりません。
本記事では、借金返済のためのコツや返済できないときの対処法について詳しく解説します。
また、借金を滞納してはいけない理由や借金返済の相談先についても触れるため、ぜひ参考にしてみてください。
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借金返済のためにまずは状況把握
借金を返済するためには、まず自身の状況把握が重要です。
状況把握するためには、次の方法を実践してください。
- 借金の総額を計算する
- 借入状況がわからないときは国内の信用情報機関に情報開示請求
- 借金完済までのシミュレーションをし計画を立てる
それぞれ詳しく解説します。
借金の総額を計算する
現状を把握するためには、現在の借入残高や利息などから借金の総額を計算しましょう。
借金の計算では、カードローンやキャッシングのほかに、クレジットカードのリボ払いも借金に含まれます。
また、複数の借入先が存在する方は、すべての残高と金利を確認したうえで、借金の総額を算出しましょう。
次のような表を作成すると、より現状が把握しやすくなるためおすすめです。
借入先 | 借入残高 | 金利 |
---|---|---|
X社 | 500,000円 | 13% |
Y社 | 358,000円 | 15% |
Z社 | 124,987円 | 18% |
借入残高が不明な場合は、次の方法で確認してください。
- 会員専用サイトで確認
- 電話での問い合わせ
- ATMで返済
自身に適した方法で借金の総額を計算しましょう。
借入状況がわからないときは国内の信用機関情報に情報開示請求
借入先が複数あり、借入状況がわからないときは国内の信用情報機関に情報開示の請求をしましょう。
信用情報機関とは、加入する金融業者が登録するローンやクレジットカードに関する信用情報を管理、および提供する機関です。
信用情報機関に情報の開示を求めると、借入先や借入残高を確認できます。
借入状況の確認ができる信用情報機関は、次のとおりです。
- 株式会社シー・アイ・シー(CIC)
- 株式会社日本信用情報機構(JICC)
- 全国銀行個人信用情報センター
いずれも情報の開示に応じてもらえるため、借入状況を把握したい場合に利用してみてください。
借金完済までのシミュレーションをし計画を立てる
借入金の返済計画を立てる際、借入残高と毎月の返済額を基にしたシミュレーションが重要です。
シミュレーションをするためには、次の利息の計算方法について理解する必要があります。
【利息の計算方法】
利息=借入残高×金利÷365×利用日数
また、返済シミュレーションはアコムやアイフルなどの貸金業者が公式サイトで提供するものの利用がおすすめです。
毎月の返済額や返済期間を簡単に計算でき、無理のない返済計画を立てる際に役立ちます。
そのほかに、無料ソフトで返済計画の作成ができるため、ぜひ利用してみてください。
借金返済のコツ8選
借金を返済するためには、次の8つのコツを学びましょう。
- 家計簿をつける
- 固定費を見直す
- 毎月の返済額を増やす
- 繰上げ返済をする
- 金利が高い借金を優先する
- 副業をはじめ収入を増やす
- リボ払いにはしない
- おまとめローンを利用する
借金返済のコツについて、それぞれ詳しく解説します。
家計簿をつける
借金を確実に返済するためには、家計簿をつけるようにしましょう。
家計簿をつけると、毎月の収入と支出を可視化できるため、無駄遣いを発見しやすくなります。
自身が生活するうえで、本当に必要な支出と節約できるお金がわかれば、借金の返済時にどのくらいのお金を残すべきかも把握できます。
また、必要な支出に対して収入が足りていなければ、収入をどのくらい増やすべきかもわかるでしょう。
毎月の返済額を少し増額するのみでも、借金総額が減る速度は早まるため、家計簿をつけて無駄な支出分を返済に回しましょう。
固定費を見直す
借金を返済するためには、毎月の固定費の見直しをおこないましょう。
固定費には、たとえば次のようなものがあります。
- 携帯電話代
- インターネット代
- 保険代
- サブスクリプション
- 光熱費 など
毎月固定で支払うものは、減らしやすく、減額した分を返済に回せます。
携帯であれば、格安SIMや安価な光回線を契約したり、動画や音楽などのサブスクリプションサービスを解約したりしましょう。
固定費を見直す際は、家計簿を同時につければ、より不要な支出を把握しやすくなるためおすすめです。
毎月の返済額を増やす
毎月の返済額を増やせば、元金の減るスピードが早まるため、支払う利息が少なくなります。
無理のない返済が第一ですが、可能であればアルバイトや副業をして返済額を増やすとよいです。
また、正社員の方で借金を返済している場合は、ボーナス月に多く返済すれば完済時期を早められるでしょう。
さらに、資金に余裕がある場合は、返済日と関係なく返済がおこなえる随時返済の活用がおすすめです。
随時返済を利用すると、より借金を完済できるスピードがあがります。
繰上げ返済をする
繰上げ返済は、借金を完済する時期を早くできるため、おすすめの返済方法です。
繰上げ返済とは、毎月の返済とは別に借入額の一部か、全額を返済する返済方法になります。
通常の返済では返済額に利息が含まれますが、繰上げ返済では返済文のすべてが元金のみの返済に充てられます。
そのため、支払う利息による負担の軽減が可能です。
繰上げ返済には、次の2パターンがあります。
- 返済額軽減型:返済期間を変更せずに毎月の返済額を減らす方法
- 期間短縮型:毎月の返済額を変更せずに返済期間を短くする方法
より利息を軽減したい場合は、期間短縮型になりますが、毎月の返済が困難な場合は返済額軽減型がおすすめです。
金利が高い借金を優先する
借入先が複数ある場合は、可能な限り金利が高い借金の返済を優先しましょう。
金利の高い借入先を完済できれば、利息による支払額の負担が軽減できるため、返済総額の減額につながります。
また、金利が同じ借入先がある場合は、借入金額の少ない借入先の返済を済ました方が、返済の管理がしやすくなるためおすすめです。
副業をはじめ収入を増やす
借金の返済額を増やして早めに完済したい場合は、副業をはじめて収入を増やすとよいです。
本業がある方は、副業とあわせて毎月の収入を増やせます。
たとえば、次のような副業がおすすめです。
- Webライター
- プログラミング
- アフィリエイト
- ポイントサイト
- 動画編集
- Webデザイン
副業をはじめる場合は、勤務先の就業規則で禁止されていないかや、確定申告が必要になる収入額について理解しておきましょう。
副業で案件を獲得する場合は、ランサーズやクラウドワークスなどのクラウドサービスがおすすめです。
リボ払いにはしない
クレジットカードでリボ払いを利用している方は、借金の返済額が減らなくなる可能性があるため、できる限りしないようにしましょう。
リボ払いとは、あらかじめ設定した金額を毎月返済する方式で、利用金額や件数に関係なく、支払い残高がなくなるまで返済が続きます。
リボ払いを続けていると、残高が減らずに増加する可能性も考えられます。
クレジットカードを利用する場合は、基本的には一括払いを選択しましょう。
ただし、稀に支払い方法が自動的にリボ払い設定のクレジットカードも一部存在するため、設定を変更するようにしてください。
おまとめローンにする
借入先が複数ある方はおまとめローンを利用して、借入先の一本化がおすすめです。
借金がなくなるわけではありませんが、借入先を一本化すれば、毎月の返済管理がしやすくなります。
また、より低い金利の借入先にまとめられれば、毎月の返済額や返済総額を減らせる可能性もあるでしょう。
そのため、現在の借金をより早く完済したいと考えている方はおまとめローンの利用を検討してみてください。
借金返済できないときの対処法
借金返済が困難な場合は、次の方法で対処してください。
- 借入先に相談する
- ローンの組み直しを検討する
それぞれ詳しく解説します。
借入先に相談する
借金返済ができない場合は、借入先に相談してみましょう。
借金返済ができない状態のまま放置すると、信用情報期間に事故情報が登録されたり、財産を差し押さえられたりします。
借入先に、今月の返済が厳しいと一時的なものの相談であれば、金融機関が柔軟に対応してもらえる可能性があります。
借金返済が厳しい場合は、まずは借入先への相談をしましょう。
ローンの組み直しを検討する
返済が滞っている場合は、ローンの組み直しを検討しましょう。
ローンの組み直しとは、現在利用しているローンの残債を整理し、別のローンを組むことです。
住宅ローンや車のローンなど、さまざまなローンでの組み直しが可能です。
毎月の返済が厳しいと感じた場合は、新たにローンをくみ、組んだローンの資金で前のローンを返済します。
低金利のローンへの組み直しができれば、毎月の負担を軽減できるでしょう。
借金を滞納してはいけない理由
借金を滞納してはいけない理由は、次のとおりです。
- 遅延損害金や利息でさらに借金額が増える
- 督促や取り立てをうける
- 時効が成立する前に法的措置を取られる
それぞれ詳しく解説します。
遅延損害金や利息でさらに借金額が増える
借金を滞納すると、遅延損害金や利息でさらに借金額が増加するため注意が必要です。
本来の返済額である元金と利息に加算されますが、返済期日以降は金利が高い遅延損害金のみが発生します。
たとえば、消費者金融の場合は遅延損害金に上限金利に近い金利を適用している場合が多いため、支払い負担が大きくなります。
督促や取り立てをうける
返済期日から数日経過すると、電話やメール、訪問などで督促や取り立てがおこなわれます。
電話やメールを無視し続けると自宅に督促状が複数回送られてくるほか、勤務先へ電話される場合もあります。
また、督促をすべて無視していると、自宅に訪問され取り立てがおこなわれるケースもあるため、注意が必要です。
借金が家族や勤務先に知られたくない場合は、督促がきた時点でどのくらいの期間で返済できるか、貸金業者と約束しましょう。
時効が成立する前に法的措置を取られる
借金の滞納を続けていると、時効が成立する前に法的措置を取られる可能性があります。
法的措置には、次のようなものがあります。
- 支払い督促
- 財産の差し押さえ
- 訴訟
- 強制執行
たとえば、返済を滞納していると債務者の給与や財産が差し押さえられることがあるでしょう。
滞納された支払いの回収を目的として、債務者が保有している財産の処分を禁止して回収する手続きです。
法的措置を取られると、生活に大きな影響を及ぼすため、借金の返済は滞納しないようにしてください。
借金返済の相談先一覧
借金の返済に悩んだ場合は、次の相談先に相談してみてください。
- 家族や身内
- 弁護士や司法書士
- 公的機関の相談窓口
それぞれ詳しく解説します。
家族や身内
借金の返済で悩んでいる場合は、家族や身内に相談してみてください。
借金額が比較的少額であれば、家族や身内に相談すれば解決できる可能性があるでしょう。
家族や身内が借金を一時的に肩代わりすれば、余計な利息を支払わずに済みます。
ただし、家族や身内に借金を知られたくない場合は、別の方法を検討する必要があるでしょう。
弁護士や司法書士
借金返済の相談については、専門家である弁護士や司法書士への相談がおすすめです。
弁護士や司法書士は豊富な法律知識を保有しており、自身のみでは解決できない問題も解決できる可能性があります。
司法書士は、代理人として裁判所の手続きはできませんが、債務整理の際に書類作成や準備の代行が可能です。
一方弁護士は、債務整理における代理人としてすべての手続きがおこなえますが、費用が高額になります。
司法書士や弁護士に依頼すれば、借金をなくせる可能性もあるため、ぜひ利用を検討してみてください。
公的機関の相談窓口
借金の相談で身内への相談は気が引ける方や、費用をあまりかけたくない方は、公的機関の相談窓口を利用しましょう。
借金の相談ができる公的機関の相談窓口は、次のとおりです。
- 国民生活センター
- 自治体の無料法律相談
- 日本貸金業協会
- 日本クレジットカウンセリング協会(JCCO) など
無料相談ができるため、自身の現状に対してどのような対処を施すべきか教えてもらえます。
借金返済に関する悩みがあり、費用をかけたくない場合は、公的機関の相談窓口がおすすめです。
借金返済の見通しが立たないときは債務整理がおすすめ
総返済額が大きく借金返済の見通しが立たない場合は、次の債務整理がおすすめです。
- 任意整理
- 個人再生
- 自己破産
それぞれ詳しく解説します。
任意整理
任意整理は、債務者と債権者が裁判所をとおさずに、直接交渉して返済計画を立ててから借金を返済する手続きです。
任意整理が成立すると、原則3年の分割払いで元本のみ返済します。
毎月の返済額が一定になるほか、利息による負担がなくなるため、借金の返済負担が非常に楽になるでしょう。
任意整理は自身でもおこなえますが、弁護士に依頼すると、交渉がうまくいく可能性が高くなるため、弁護士の利用がおすすめです。
個人再生
個人再生とは裁判所に借金の返済が困難であることを認めてもらい、借金を大幅に減額できる手続きです。
個人再生では減額された借金を3年程度かけて支払い、残りの借金については全額免除されます。
貸金業者からの督促が止められたり、自己破産と異なり自身の財産を残せたりするメリットがあります。
個人再生は、任意整理では支払えない多額の借金を抱える方や、財産を残したい方におすすめの債務整理です。
自己破産
自己破産は、裁判所に申し立てをし、借金の支払いが全額免除される手続きです。
借金の返済から解放されるほか、貸金業者からの督促が止まり、生活の立て直しが図れる点が大きなメリットです。
ただし、自己破産は自己破産の事実が官報に掲載されたり、財産を処分する必要があったりと、失うものが多い手続きになります。
他の方法で借金を返済できないかよく考え、最終手段として自己破産を利用するようにしてください。
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はたの 法務事務所 | アヴァンス 法務事務所 | ひばり 法律事務所 | |
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自己破産 | 報酬 330,000円〜 少額管財事件 +220,000円〜 |
過払い金請求 | 基本報酬なし 過払い報酬 過払い金額の22%※1 |
※1 10万円以下の場合14%+11,000円の計算費用が発生します。
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対象地域 | 全国対応 |
相談料 | 無料 |
任意整理 | 着手金 1件11,000円〜※1 基本報酬 1件11,000円~ 減額報酬 減額分の11% |
個人再生 | 費用 418,000円※2 住宅資金特別条項の利用 473,000円 実費 40,000円 |
自己破産 | 着手金 352,000円※2, 3 実費 40,000円 |
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※1 訴訟上の返還請求の場合は27.5%+実費が発生します。
借金返済に関するよくある質問
借金返済に関するよくある質問について回答します。
借金返済が苦手な方の特徴や、生活が苦しい場合の対処法などについて紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。
借金返済が苦手な方の特徴はありますか?
借金返済が苦手な方の特徴は、次のとおりです。
- 計画性がない
- 規則正しい生活が苦手
- 支払い方法がリボ払い
お金にルーズな方は、時間にもルーズな傾向にあり、計画を立てての行動が苦手です。
また、リボ払いをする方はお金を使う感覚が薄くなり、使いすぎたまま借金が増加して返済が困難になるケースがあるでしょう。
借金返済のために生活が苦しい場合はどうしたらよいですか?
借金返済のために生活が苦しい場合は、現状を把握し、無駄な支出を抑えましょう。
また、副業をはじめて毎月の収入を増やすことも一つの方法です。
どうしても返済が困難な場合は、任意整理や自己破産などの債務整理をおこない、生活の立て直しを図るとよいです。
ブラックリストに登録されている期間はどのくらいですか?
ブラックリストに登録されている期間は、5年程度である場合が多いです。
ブラックリストに登録されている期間中は、新規の借入審査やローン契約などができなくなるため、注意が必要です。
クレジットカードやカードローンの返済に遅れた場合や、債務整理をした場合にブラックリストに登録されます。
まとめ
借金の返済は、滞納するとブラックリストに掲載されたり、法的措置を取られたりと恐ろしいことが起こります。
滞納が起こりそうな場合は、借入先への相談や、最悪の場合は債務整理を視野に入れましょう。
また、債務整理をする場合は弁護士のような法律の専門家への依頼をおすすめします。
ただし、債務整理をおこなうまえに、その他の返済方法で解決できる場合は、債務整理以外の方法を選択してみてください。