過払い金請求は、クレジットカード会社や消費者金融が取りすぎていた利息の返金を受け取る手続きです。
過払い金請求をすると、基本的には返済中のローンに影響はありません。
しかし、借り入れ金額や過払い金の扱い方により、過払い金を請求するとローンを新規に組めなくなる可能性があります。
本記事では、過払い金請求をするとローンが組めなくなる可能性やローンを組む際の注意点について詳しく解説します。
過払い金請求のメリットやデメリットについても触れるため、ぜひ参考にしてみてください。
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基本報酬 | 無料 | 無料 | 1件22,000円〜 | 無料 | 要相談 |
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過払い金の請求をしても住宅・自動車ローンは組める

過払い金請求をすると、住宅ローンや自動車ローンが組めるのか不安に感じる方は多いかもしれません。
結論からいうと、過払い金の請求をしても、住宅ローンや自動車ローンの契約が可能です。
どのような場合に過払い金を請求しても問題ないか解説します。
完済してから請求する場合
過払い金を請求しても、住宅ローンや自動車ローンに及ぼさないのは基本的に借金を完済してから請求する場合です。
過去には過払い金請求をすると、ブラックリストに登録され住宅ローンや自動車ローンの契約が困難な時期がありました。
2010年4月19日以降は、過払い金請求をしてもブラックリストに掲載される信用情報が抹消され、各種ローンの審査に影響を及ぼすことはありません。
ただし、過払い金請求をおこなった賃金業者に新たな借り入れをする際は、過払い金請求の事実が社内にデータとして残るため、難しくなります。
そのため、新たに借り入れをしたい場合は、過払い金請求をした賃金業者の利用を避けましょう。
借金の返済中に請求する場合
過払い請求は、借金の返済中に請求しても一定の条件を満たしていれば住宅ローンや自動車ローンの審査に影響を及ぼすことはありません。
過払い金請求をおこない、還元されたお金により借金を完済できる場合は、各種ローンの契約が可能です。
ただし、過払い金による借金の完済ができた場合も、一時的に信用情報機関に債務整理の情報を記録される可能性があります。
上記の場合は、過払い金の返還が認められた際に債務時整理の情報が消去されるため、手続き完了後にローンを組めます。
一方で過払い金の返還を受けても完済できない場合は、各種ローンの契約が困難となるため注意が必要です。
完済できない場合は、信用情報に傷がついてしまい各種ローンの審査の際に、照会で確認されてしまいローンの契約が困難になるためです。
過払い金の請求をしてローンが組めないケース

過払い金の請求をしてローンが組めないケースは、次のとおりです。
- 過払い金よりも借金が多い
- 過払い金請求とローン審査を同時にした
それぞれ詳しく解説します。
過払い金よりも借金が多い
借金の返済中に過払い金請求をし、返還された過払い金よりも借金額が高い場合は住宅ローンや自動車ローンの契約が困難です。
還元されたお金で完済できなかった場合は、信用情報にブラックリストとして登録されてしまい信用情報に傷がつきます。
ブラックリストに登録された場合、過払い金請求であれば借金を完済して5年程度経過しなければ各種ローンの契約ができません。
借金の返済中に過払い金請求をするのであれば、過払い金による完済が可能かどうかを確認する必要があるでしょう。
過払い金請求とローン審査を同時にした
住宅ローンや自動車ローンを組みたい場合は、可能な限り過払い金請求とローン審査を同時にしないようにしましょう。
賃金業者の対応はさまざまですが、過払い金請求後に完済できるとしても一時的に信用情報のブラックリストに登録されることが考えられます。
ブラックリストは、金融業者が新規のローン審査をおこなう際に照会するため、登録された時点でローンの審査に通過しにくくなるでしょう。
そのため、新規ローンの契約を考えているのであれば、過払い金の請求と新規ローンの申し込みには一定の期間を設けるとよいです。
具体的には、過払い金の請求を完了させたあと、ブラックリストの解除後に、新しいローンの申し込みをしましょう。
過払い金の請求をしてローンを組む際の注意点

過払い金の請求をしてローンを組みたい場合は次のことに注意しましょう。
- 過払い金を請求した企業からのローンを避ける
- 過払い金請求とローン審査を同時にしない
それぞれ詳しく解説します。
過払い金を請求した企業からのローンを避ける
過払い金の請求をおこなう際、過払い金を請求した企業からのローン契約を避けましょう。
多くの貸金業者は、独自の顧客情報データベースを保有しており、データのなかには過去の取り引き履歴や過払い金の請求情報も含まれていることが多いです。
そのため、ある業者に対して過払い金の請求をおこなったあとは、借り入れした賃金業者や賃金業者が関与する合併企業からの借り入れが困難になる可能性があります。
過去の過払い金請求の履歴は、新たなローン申し込みの際の評価材料として利用される可能性が高いためです。
過払い金請求を考慮する際は、完済後にローンを契約する計画を綿密に立てる必要があります。
借り入れした賃金業者に過払い金請求をおこなう場合、借り入れ賃金業者からの融資は控え、異なる金融機関を選択しましょう。
過払い金請求とローン審査を同時にしない
過払い金請求をする際は、住宅ローンや自動車ローンの審査と同時におこなうことは極力控えましょう。
過払い金の請求をおこなった際に、一時的に信用情報のブラックリストに記載される可能性があるためです。
ブラックリストに掲載されてしまうと返済能力がないと判断されてしまい、新しいローンの審査が通りにくくなるリスクが高まります。
具体的には、仮に過払い金で現在の借金を完済できるとしても、債務整理の事実が一時的に信用情報に反映されるため、新たなローン審査が難しくなることが予想されます。
そのため、過払い金請求を考えている方や、すでに請求を開始している方は、手続きが完了し、信用情報がクリアになってから新しいローンの申し込みを検討するとよいです。
そもそも過払い金とは?

そもそも過払い金は、どのようにして発生するのかわからないと仕組みについて知りたい方は多いかもしれません。
過払い金は、消費者金融やクレジットカード会社が間違えてお金を取りすぎていたために、返金されるわけではありません。
どのようにして過払い金が発生するのか、仕組みや条件について詳しく解説します。
過払い金が発生する仕組み
過払い金とは、本来支払う必要がないのにもかかわらず賃金業者に余分に支払ったお金です。
出資法と利息制限法の上限金利の差により生じたグレーゾーン金利から、利息を支払いすぎた分が過払い金になります。
利息制限法は、利息の上限を定めた法律であり、出資法は出資の受け入れや預かり金及び金利などの取り締まりに関する法律です。
2010年6月17日までは、二つの法律に約9%の金利の差が発生しており、グレーゾーン金利と呼ばれています。
過払い金請求は、グレーゾーン金利の部分に対しておこなえます。
具体的には、賃金業者に適用される二つの法律の金利の差が原因で過払い金が発生するため、覚えておきましょう。
過払い金が発生する条件
過払い金が発生する条件は、次のとおりです。
- 借金の完済日から10年が経っていない
- 利息制限法の年利を超える金利でお金を借りた
2010年以前に借り入れをしていた場合、グレーゾーン金利が撤廃されるまでに借り入れしているため、過払い金が発生している可能性が高まります。
しかし、2010年以前に過払い金が生じていた場合でも返還請求権の消滅時効期間が借金の完済日から10年間になる点に注意が必要です。
完済からすでに10年経過している借金は、過払い金請求をしても返済されません。
ただし、2010年以前に契約し最近まで長期間借り入れと返済を繰り返していれば、過払い金を請求できる可能性もあります。
また、利息制限法の金利の上限は借入金によりますが、15〜20%と定められています。
そのため、利息制限法の金利を超えた金利で借り入れしている場合も過払い金発生の条件となるため、覚えておきましょう。
過払い金を請求するメリット

過払い金の仕組みについて理解できたが、請求するメリットが知りたいと考える方も少なくないでしょう。
過払い金を請求するメリットは、次のとおりです。
- 払いすぎた利息が返金される
- 完済後の過払い金請求は信用情報に傷がつかない
- 裁判せずに手続きできる場合がある
メリットを理解したうえで、過払い金請求の手続きを検討しましょう。
過払い金を請求するメリットについて、それぞれ詳しく解説します。
払いすぎた利息が返金される
過払い金を請求する最大のメリットは、払いすぎた利息が返金されることです。
返済される利息の金額は各個人の借り入れ状況により変動しますが、日常の生計を支える生活費や他の債務の返済資金として役立つでしょう。
お金が返金されれば、経済的な余裕が生まれ、ストレスが軽減される可能性も高まります。
とくに、2010年6月17日以前に借り入れを継続しておこなっている方や完済から10年以内の過去のローンを組んだことのある方は、過払い金請求の対象となる可能性が高いです。
そのため、確実に過払い金を請求できるか確認したいのであれば、専門家に相談し確認するとよいでしょう。
完済後の過払い金請求は信用情報に傷がつかない
過払い金請求は、完済した借金に対して請求をおこなう場合、信用情報に傷はつきません。
ブラックリストに登録されると、一定期間クレジットカードの発行や新たなローンの取得が困難になります。
しかし、完済後の過払い金請求は、ブラックリストに登録されるリスクが低いです。
さらに、返還された過払い金で現在の借金を完済できた場合、信用情報に傷がつくことも避けられます。
ただし、賃金業者や状況によっては、一時的にブラックリストに登録される場合もあります。
そのため、信用情報を維持したい方は、完済後に過払い金請求をおこなうとよいでしょう。
裁判せずに手続きできる場合がある
過払い金を請求する大きなメリットの一つに裁判せずに手続きできる場合があることが挙げられます。
まず、訴訟を起こす選択を避ければ、裁判に関連する手続きや負担が大幅に軽減されるされます。
裁判の手続きには多くの書類や証拠が必要とされ、準備するための時間やコストがかかります。
交渉を通じて問題を解決する場合、裁判における手間やコストの大幅な削減が可能です。
また、弁護士や司法書士の専門家に過払い金請求の交渉を委託すると、多くの貸金業者は交渉に応じるでしょう。
そのため、専門家のサポートを受けながら、円滑な問題解決に期待できるでしょう。
過払い金を請求するデメリット

過払い金請求には、裁判手続き不要なことや利息が返金されるなどのメリットが存在しますが、一部デメリットもあります。
過払い金を請求するデメリットは次のとおりです。
- 過払い金請求した貸金業者を今後利用できない
- 完済日から10年以上経過すると時効になる
過払い金を請求するのであれば、デメリットを理解したうえでよく考える必要があります。
過払い金を請求するデメリットについてそれぞれ詳しく解説します。
過払い金請求した貸金業者を今後利用できない
過払い金請求をしたあとは、ブラックリストに登録されていなくても過払い金を請求した賃金会社を今後利用できなくなる可能性があります。
過払い金を請求をすると、請求した賃金業者との契約が強制的に解消されるためです。
過払い金を請求した事実は、賃金業者の社内情報に記録されます。
そのため、一度過払い金請求をした賃金業者との契約は今後困難であるといえるでしょう。
過払い金請求をおこなうかどうかは、今後賃金業者を利用する可能性があるか、借金を完済できるかなどの観点から検討するようにしましょう。
完済日から10年以上経過すると時効になる
過払い金請求をする際は、完済日から10年以上経過すると時効扱いとなるため注意しましょう。
そのため、過払い金の有無は借金返済中に事前に把握するとよいでしょう。
ただし、時効に関しては2020年4月1日の民法改正により、最終取引日から10年に、過払い金返還請求を知ってから5年の条件が追加されています。
2020年4月1日以降に借金を完済した場合、10年ではなく5年で時効となる可能性があるため留意しましょう。
時効がどのようなタイミングで成立するのか不安に感じる場合は、弁護士や司法書士などの専門家に相談するとよいです。
過払い金請求に関するよくある質問

ここでは、法律事務所を利用しなくても請求できるのか、各種ローンに過払い金は存在するのかなど過払い金請求に関する疑問に回答します。
また、過払い金の請求ができない具体的なケースについても紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。
過払い金は法律事務所を利用しなくても請求できる?
過払い金の請求は、法律事務所を利用せずに借金のある個人が自身でおこなえます。
自身で請求すれば専門家へ支払う依頼費用は節約できますが、手続きに時間と労力を要するほか、弁護士や司法書士に相談した場合と比較すると返還額が減額される可能性があります。
そのため、過払い金請求を自身でおこなう方法が法律事務所を利用せずにお得になるのか考慮し、検討する必要があるでしょう。
住宅・自動車ローンに過払い金はある?
住宅ローンと自動車ローンのいずれも基本的には、利息制限法の範囲内の金利であるため、過払い金は発生しません。
過払い金が発生するのは、金利が15%以上の場合であり、低金利である住宅ローンと自動車ローンに過払い金が発生する可能性は低いといえます。
自身が契約する住宅ローンや自動車ローンは金利がどのくらいか確認してみましょう。
過払い金の請求ができないケースは?
過払い金の請求ができないケースは次のとおりです。
- 最終取引後10年を経過し時効が成立している
- 貸金業者が倒産している
- クレジットカードのショッピング枠を利用していた
借り入れや借金を返済してから10年が経過している場合は、時効が成立するため基本的に過払い金請求ができません。
また、賃金業者が倒産してしまえば、返金が困難な状態であることから過払い金の請求が不可能になります。
さらに、クレジットカードにはキャッシングとショッピングの二種類の利用方法がありますが、過払い金が発生するのはキャッシングによる借り入れのみです。
クレジットカードのショッピングは、借金ではなく立替金として扱われるためです。
まとめ

過払い金請求をすると、完済していれば基本的に住宅ローンや自動車ローンの審査に影響を及ぼすことはありません。
ただし、返済中に過払い金を請求し、完済できない場合はローンを組めなくなる可能性があるため注意しましょう。
また過払い金請求には、裁判を起こさなくよい、お金が戻ってくるなどのメリットがありますが、完済日から10年以上経過すると時効扱いになります。
不明点がある場合は、弁護士や司法書士などの専門家への依頼も視野に入れ、スムーズな手続きをおこないましょう。