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この記事は、ANAマイルを効率的に貯めたい方に向けて、マイルがどんどんたまるおすすめカード4選を紹介します。
航空会社の発行するマイルは、航空券に引き換えれば1マイル5円以上の価値を発揮するお得感から人気があり、積極的にマイルを集める人を「マイラー」と呼んだりもします。
マイルを効率よく貯めるには、航空会社の発行するクレジットカードを活用するのがいちばんです。
しかし2024年現在、ANAのクレジットカードは64種類もあり、選び方に悩む人が多いです。そこで本記事では、マイルの貯め方と最強のおすすめANAカードを徹底解説します。あなたにとってぴったりな1枚がみつかりますので、ぜひ最後まで読み進めてください。
空と陸、あなたはどちら?マイルをためる2つの方法
ANAマイルの貯め方は大別すると、もっぱら搭乗によってマイルを得る空マイラーと、クレジットカードの買い物等でマイルを得る陸マイラーに分かれます。
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1. 空マイラー(主な獲得方法:フライトマイル)
まずは、飛行機に乗ることでマイルを貯める方法です。飛行機に乗って貯まるマイルは「フライトマイル」「搭乗マイル」などと呼ばれます。
飛行機に乗ることでマイルを貯める
フライトマイルは、区間距離や運賃、利用クラスによって変動する(例:羽田-新千歳間の往復で1,020マイル獲得可能)
2. 陸マイラー(主な獲得方法:クレジットカード・ポイント交換)
飛行機に乗る機会の少ない方でもあきらめる必要はありません。何なら全く飛行機に乗る機会のない方でも、マイルをためる方法があります。
クレジットカードで買い物してマイルやポイントを貯める
ポイント交換で簡単にマイルを獲得する
たまったマイルを「特典航空券」に引き換えて搭乗できる
陸マイラーのメイン戦略は、「クレジットカードを利用してポイントをためること」です。
ANAカードには空に強いカードと、陸に強いカードが存在します。まずはご自分がどちらの方法でマイルを獲得できそうか、考えてみましょう。
本記事では主に陸をメインに考えている「陸マイラー」向けカードからご紹介していきます。
最初の1枚は実用性◎のゴールドでOK!おすすめANAカード4選
数あるANAカードは、以下の3つのグレードに分けられます。そしてANAカードは、ゴールドカードの実用性が高いのが特徴です。
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一般的なカードではスタンダードから始めて利用実績を積んだあと、「ステイタス」を求めてゴールドやプラチナへグレードアップします。しかし航空系カードの場合、ランクが上がって得られるのは「ステイタス」ではなく「実用性」、つまり「マイルのたまりやすさ」となります。
実際、ANAカードではランクが上がって年会費が高いほど、マイルがたまりやすくなります。実用性とコストのバランスが良いため、ゴールドカードからはじめてもOKなのです。利用金額の目安としては、年間200万円使うなら年会費の元がとれるので、参考にしてください。
それでは、おすすめANAカード4選を紹介します。
1.【無期限でポイントがたまる】ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールドカード
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アメックスの高い年会費を支払うのなら、マイル獲得に直結するANA提携のゴールドはいかがでしょうか。
ANAアメックスはポイント無期限でためられます。たまったマイルをまとめて交換して、特典航空券で海外に行くといいでしょう。
ANAアメックスゴールドは、年会費3万4,100円(家族カード1万7,050円)です。入会時および毎年、2,000マイルもらえます。
ポイント還元率(=マイル還元率)は1.0%です。年間300万円使うと、ANAウェブサイトで決済に使えるANAスカイコインが1万もらえるのも見逃せません。
2.【マイル交換率2倍】ANA マスターワイドゴールドカード
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ANA マスターワイドゴールドカードは、たまったVポイント1Pを2マイルに交換できます。つまりポイント還元率は0.5%であるものの、マイル交換率が2.0倍のため、実質的なマイル還元率は1.0%となります。
年会費は1万5,400円(家族カード4,400円)です。
ANA マスターワイドゴールドカードは、ANAカードの標準というべきゴールドです(三井住友カード発行)。VISAもほぼ同じ条件ですが、Mastercardには「au PAY」「JAL Pay」にチャージしてポイントがたまる機能があるので、こちらを取り上げました。Mastercardの場合Androidのタッチ決済はできませんが、ANA Payやau PAYでカバーしましょう。
3. 【マイル交換率3倍】ANA VISA プラチナプレミアムカード
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ANAカードのプラチナからも1枚ご紹介します。ANA VISA プラチナプレミアムカードは、ポイント交換時のレートが「1ポイント(1円相当)=3マイル」つまりマイル還元率1.5%というのが売り物です。ポイント有効期限も4年と長く、ポイントで大きくためてからマイルに移行できます。
そして毎年1万マイルももらえます(ご継続ボーナスマイル)。年間500万円決済に利用すると、ボーナス含め1年で8万5,000マイルもらえることになります(ゴールドなら5万マイル)。このぐらいの利用額であれば、年会費を取り返せるでしょう。
プラチナ本来の機能としては、世界のラウンジが使える「プライオリティ・パス」やレストラン1名無料サービスなど、豊富にそろっています。
三井住友カード発行で、VISAブランド限定です。年会費は8万8,000円します。家族カードは無料ではないものの、4,400円と比較的リーズナブルなので、家族も含めて加入するのがいいでしょう。
4. 【PASMOチャージで0.5%還元】ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)
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一般カードからはじめたい方はANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)が良いでしょう。こちらは、東京メトロのANA提携カードで(JCBカード発行)、年会費は初年度無料、2年目から2,200円と、ANA一般カードと同じ条件です。
1,000円につき1ポイント(5円相当)たまるので、ポイント還元率(マイル還元率も同じ)は0.5%です。これは5マイルコースであり、「10マイルコース」(移行手数料5,500円)にすると、ポイント還元率1.0%(マイル還元率1.0%)となります。ポイント有効期限は2年なので、2年に一度移行手数料5,500円を支払えば、マイル還元率1.0%を維持できます。
鉄道利用に関しては、交通系ICのPASMO利用に便利です。PASMOにチャージ(オートチャージも可能)して0.5%のポイントがたまるので、日常利用でポイントをためやすくなっています。
欠点としては、モバイルPASMOだとチャージがポイント対象外です。基本設計のよく似たカードに、「ANA TOKYU POINT ClubQ PASMOマスターカード」「ANA VISA Suicaカード」等があります。
【2024年12月】ANAカードの最もお得なキャンペーン(最大11万3,000マイル特典)
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ANAカード各ブランドとも入会キャンペーンは常時実施していますが、2024年11月現在、特典が最高額のものをご案内します。
ANAカードのラインナップのうち、JCBカードで最大11万3,000マイルもらえる大型入会キャンペーンを実施中です。スター・ウォーズデザインも選べるANA JCBカード、この機会にいかがでしょうか。キャンペーンは2025年1月15日までです。
入会キャンペーンは、入会特典と利用特典の2本立てになっています。
入会特典でもらえるマイルプレゼント
カードグレードに応じて、次のとおりマイルがプレゼントされます。
スタンダード…1,000マイル
ゴールドカード、ワイドカード…2,000マイル
プレミアム(プラチナ)…1万マイル
利用特典でもらえるポイントプレゼント
エントリーのうえ、メール配信設定&会員WEBサービス「My JCB」の登録をすると、2025年4月15日までの利用金額に応じて以下の特典があります。
※プラチナは利用特典キャンペーンの対象外です。
【一般カードの場合】
利用金額 | 付与ポイント | マイル換算 |
---|---|---|
30万円 | 1,500P | 4,500マイル相当 |
70万円 | 2,000P | 6,000マイル相当 |
100万円 | 4,000P | 1万2,000マイル相当 |
150万円 | 6,000P | 1万8,000マイル相当 |
※いずれも通常のポイントは別途付与(Oki Dokiポイント)
※対象カード:一般カード、ソラチカ一般カード、学生カード、ワイドカード
【ゴールドカードの場合】
利用金額 | 付与ポイント | マイル換算 |
---|---|---|
30万円 | 2,000P | 6,000マイル相当 |
70万円 | 3,000P | 9,000マイル相当 |
100万円 | 8,000P | 2万4,000マイル相当 |
150万円 | 12,000P | 3万6,000マイル相当 |
※いずれも通常のポイントは別途付与(Oki Dokiポイント)
※対象カード:ワイドゴールドカード、ソラチカゴールドカード
マイルの有効期限は3年、まとめて交換が鉄則!余ったら「1マイル=1円」で使い切り
マイルの有効期限は3年
ANAカードならポイントの状態でためられるので安心
できるだけまとめて大きな単位で交換する方がお得
ひとつ注意点です。マイルをためる際は、「3年」のマイル有効期限に気をつけましょう。この点ANAカードの場合はメリットがあって、マイルでなくポイントの状態でためられます。
有効期限いっぱいにためたポイントをまとめてマイルに替えれば、それだけ長く、大きくためられるわけです。
なお一切搭乗しない完全陸マイラーでも、入会キャンペーンや年度更新時等に、ポイントでなくマイルをもらう機会はあります。
またANAカードではなく、他社の一般的なカードの中にも、ポイント交換により多数のマイルを得られるカードがあります。直接的にマイルを貯めるのではなく交換によって大量のマイルを獲得する「隠れマイラー」についての記事は、こちらを参照ください。
特典航空券に使うほどためられず3年の有効期限を迎える場合は、「1マイル=1円」で買い物に使いましょう(ANA Pay、ANAスカイコイン等方法多数あり)。短期的にはやや損ですが、失効させることを思えば許容範囲です。
おすすめマイルの使い道と交換方法
ANAのクレジットカードの場合、ポイントもためられる設定です。ポイントを他の用途で使うことも可能ですが、他の用途に使うのなら、経費のあまり必要ない一般のクレジットカードのほうが有利です。
航空系クレカのポイントは、マイルにして使うものです。マイルは最終的に、こう使いましょう。主な用途を挙げます。1マイルあたりの価値も付記しますので参考にしてください。
交換先 | 1マイルあたりの価値 |
---|---|
国内線特典航空券(片道6,000マイルから) | 約3.65~5.81円 |
国際線特典航空券(往復1万2,000マイルから) | 約6.69円(エコノミークラス利用、東京 - ニューヨークで試算) |
国際線アップグレード(座席のクラスをグレードアップ:片道9,000マイルから) | 約6.95円(エコノミーからプレミアムエコノミーへの変更) |
ANAスカイコインやANA Pay | 1円 |
端数は、ANAスカイコインやANA Payで1マイル=1円で使えます。各種ポイントや楽天Edyにも1マイル=1円で交換できますが、損なのでやむを得ないとき以外は避けたほうがいいでしょう。
マイルの獲得&交換シミュレーション
最後に、今からANAカードを取得したとして、マイルがどれだけたまるものか確認します。サンプルとして、ANA JCBワイドゴールドカードを取り上げます。このカードは、ポイント有効期限が3年です。
次のとおり、日常の買い物でマイルがどこまでたまるか確かめます。
・ 毎年200万円カードを決済
・ 3年間でためたポイントを、ANAマイルに移行
・ 次の2年間でためたポイントも、ANAマイルに移行
・ 合計5年間のマイル(入会キャンペーン等で、マイルとして付与されるものは除く)
・ 直近3年間の、「ANAカードマイルプラス」(ポイントアップ店舗)での買い物利用が合計20万円あるものとする。これにより直接たまった2,000マイルも合算する
5年ためる設定にしているため、あいにく利用開始時にもらったマイルは加えられません。
このマイルは失効前、ANA Pay等で「1ポイント=1円」で使いましょう。
ゴールドなのでマイル還元率1.0%であり、その結果はこうです。
・直接たまったマイル…2,000
10万2,000マイルたまります。経費である年会費は、7万7,700円です。
10万マイルがなにに使えるかというと、「日本からハワイ往復」が、ローシーズン(閑散期)ならばプレミアムエコノミーが5万3,000マイルです。
パートナーと二人で、ほぼプレミアムエコノミーによるハワイの旅が楽しめるということになります。ちなみにレギュラーシーズンのハワイ往復は、エコノミーで4万マイルです。
ANAカードで陸マイラーを始めましょう。
大きな目標を立て、長期的にためたい人には最適です。