株式投資を「魔法の貯金箱」と考えよう

  株式投資はどこか取っつきにくくて、怖いものだ。または難しそうで私にはちょっと・・・と二の足を踏んでいる方。次のように魔法の貯金箱に置き換えて、考えてみていかがでしょうか?株式投資が素晴らしく、結構簡単だと思えるはずです。自分の子供に株式投資をどう教えようか?そう思っている方にもナイスな考え方です。

  ここに魔法の貯金箱があります。何が魔法かって?その貯金箱は自分でお金を入れることはしません。しかし、ふと気がつくと一年に数度、知らない間にお金が貯まっています。自分ではお金を入れていないのに!

  どうです?夢のような話ではないですか。さらに、素晴らしい点があります。

  お金が貯まるのは一度きりではありません。毎年毎年お金が貯まり続けます。数年後も数十年後も、いや子どもや孫の世代まで貯まり続けることでしょう。そんな魔法の貯金箱が欲しくありませんか?

  実は誰にでもこの魔法の貯金箱を買うことができます。ただし、魔法の貯金箱には、たくさんお金が貯まる優秀な貯金箱。あまり多く貯まらない貯金箱。貯まるお金が年ごとに大きく増減するジェットコースターのような貯金箱。などなどさまざまな貯金箱があります。
  
  もちろん、残念ながらタダでは手に入りません。ではいくら位ですか?魔法の貯金箱にはさまざまな貯金箱があるため、値段はバラバラなので、何とも言えません。でもどんなものが高いのか?ゆっくり考えるとお分かりになると思います。答えは「貯まるお金が多いものは値段も高い。」です。当然ですね。

  毎年100円貯まる貯金箱Aと毎年1,000円貯まる貯金箱Bを比べると、Bのほうが高くて当然です。しかし、同じ1,000円が貯まる貯金箱でも、もっと値段の高い貯金箱Cがあります。Cは貯まるお金が毎年毎年10%ずつ増えていくと予想される貯金箱なのです。今年は1,000円でも、来年は1,100円が貯まる予定です。再来年は1,210円の予定です。

  このように、さまざまな種類がある貯金箱の中からあなたはどれを選びますか?そう考えると貯金箱選びは楽しくなります。

人気によって値段が変わる「魔法の貯金箱」

  ただ、少しだけややこしい点は、この魔法の貯金箱はブームになりやすく、有名雑誌やテレビ番組に取り上げられると、人気が出て値段が高くなります。貯まるお金にきれいに比例して値段が決まるのであれば簡単なのですが、人気によっても値段が変わります。また、お金は毎年貯まるので、ブームになりそうなときは、数年先の貯まるお金まで見越して、値段がとても高くなる傾向があります。

  このために、貯まるお金と値段の比較を常に行う必要があります。たくさんお金が貯まる貯金箱、または、貯まるお金がどんどん増える貯金箱をできるだけ安い値段で買いたいからです。

  例えば、先述の貯金箱Aの値段は1,200円でした。貯金箱Bはちょうど10,000円でした。どちらが安いかと聞かれると貯金箱Aです。しかし、どちらが割安かと聞かれると貯金箱Bです。なぜならAは1、200円÷100円=12年分。Bは10,000円÷1,000円=10年分の値段になっているからです。

  では貯金箱Cはどの程度の値段になっているとお考えですか?「貯まる金額が変わらないBが10,000円であれば、貯まるお金が増えるCは12,000円でも高くはないかな。」「2年後には、Cの方が12,000円÷1,210円=9.92年でBより割安になるからな。」そんな考え方です。

  この貯金箱をチェックしていると、たまに掘り出し物が見つかります。「貯金箱Dは今年貯まるお金が1,000円だけど、毎年20%の割合で増えると予想されているのか。しかし、値段は9,000円で買える。これは良い物を見つけたぞ。」そんな掘り出し物です。

持つべきは「毎年貯まるお金が増えていく貯金箱」

  こんな考え方もできます。「待てよ、よくよく考えると、今現在でも9,000円の投資に対し1,000円が貯まるのか。率にすると11.1%にもなるぞ。銀行の定期預金に預けると0.03%だから370倍!だよな。。。」「5年後を考えてみると、2,488円が貯まる予定だけど、僕の投資金額は9,000円で変わることはないから、率にすると27.65%にもなるぞ。えっ間違いじゃないな27.65%だよな、確かに。」

  このように毎年貯まるお金が増えていく貯金箱を頑張って探すのです。5年後に貯まるお金が2,488円になっていれば、その分貯金箱の値段も高くなっているはずです。その時に、どうしてもお金が必要であれば、売却します。(幸運なことに魔法の貯金箱はいつでも売買ができる仕組みになっています。)倍以上の値段で売ることができるはずです。

  ただ、そんな状態になったときに、あなたは貯金箱Dを売りますか?5年後以降もお金は貯まり続けるのです。増え続けるのです。僕なら貯金箱Dでなく、銀行の定期預金を解約して必要な支払いに充てますが、みなさんはいかがでしょうか?

  9,000円で買った貯金箱Dが一週間後に10,000円で売ることができる可能性もあるのですが、せっかく見つけ出した素晴らしい条件の貯金箱を売ってしまうのはもったいなくないですか?せっかく頑張って探し出したのです。気にいって買ったのです。それを売ってしまうなんて・・・。

  最初から売るくらいなら頑張って探したりしません。テレビ番組や雑誌をチェックして、すぐに人気化する貯金箱を買います。何しろメディアの力はすごいので。条件が良いとか悪いとか、そんなことは関係ありません。すぐに売ってしまうのですから。

  僕は長く持ち続けることができる、人気面は無視をして、条件の良い貯金箱を探します。その方が、結果的に良い収益率になりそうですし、本業にも影響しませんし、他人を出し抜いて儲けてやるみたいな気持ちにもなりませんので。何より、ブームを探すことは他人の心の中を読み取ることです。そんなことよりも数字で示された条件をチェックする方が簡単だと思うので。

  魔法の貯金箱は、まだまだ奥が深いものです。もっと多くの素晴らしい点があり、チェックポイントがあります。が、株式投資を魔法の貯金箱に置き換えてみると、世界が変わります。「売らない株式投資」と言うよりも「売るはずがない株式投資」が完成した時、非常に素晴らしい資産を手に入れたことになります。

  これが、ぼくが講演して回っているメイクイット式株式投資の基本スタンスです。