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介護が必要な期間は平均は5年~10年、必要なお金は500万円以上!

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  前回は突然襲ってくる介護。その介護にかかるお金について家賃を例にお話をいたしました。今回は、一旦「介護になると、どのくらいの期間続くの?」についてお話します。

  実は、「介護」は終わりが見えません!しかも、終わりは「要介護者の死」を意味しています。介護者にとっては、早くこの状況を逃れたいと思う反面、逃れることは「要介護者の死」を意味してしまいます・・・・!!なんとも辛いことです。

介護ってどのくらいの期間続くの?

  さて、現在、介護をしている人たちの平均介護期間はどのくらいだと思いますか?

  一つは、生命保険文化センターの調べによると、平均介護期間は56.5カ月です。約5年弱。ただ、この結果は、現在も介護を継続している人も含まれています。

  もうひとつは、健康寿命と平均寿命から計算します。健康寿命とは、日常的に介護を必要しないで、自立した生活ができる生存期間のことです。ご参考までに男性は70.42歳、女性は73.62歳です。(2010年)

  平均寿命は、男性79.64歳、女性は86.39歳です。(2010年)要するに、このデータから介護期間を算出すると、ざっくり約10年になります。どうでしょう?「長いと思った方」、「想定通りだった方」など様々だと思います。

介護費用ってどのくらいかかるの?

  この前提で、介護費用はどのくらい必要でしょうか?前回、介護費用は平均月7万7千円かかるお話をいたしました。すると、介護費用は、毎月平均7万7千円ですから5年で約462万円、10年で約924万円になります。

  この金額、老後資金とは別になります。介護期間については、「長い」「想定内」など様々だったと思いますが、ほとんどの方が驚かれたのではないでしょうか?介護費用として最低でも500万円は老後資金とは別に準備する必要があるということです!!

  要介護になる確率が高くなる75歳までには、経済的な準備をする必要があると思います。できれば70歳を目途に必要資金を保険や貯蓄で確保することをお勧めします。

《河村 修一》
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河村 修一

河村 修一

介護者専門 カワムラFPコンサルティング 代表 山口県出身。兵庫県立神戸商科大学卒業後、日産生命(現プルデンシャル生命)入社。ハートフォード生命転職後、2008年に独立。2011年から介護者専門ファイナンシャル・プランナー。父親が母親の介護をするという老老介護を経験。これをきっかけに介護保険、介護費用や有料老人ホーム等の施設探し等に奔走、研究を重ね、介護者専門のファイナンシャル・プランナーとして活動中。一方、国の求職者支援訓練・セミナー等の講師を務めるなど精力的に活動している。 資格:日本FP協会認定ファイナンシャル・プランナーAFP、国家資格2級ファイナンシャル・プラン二ング技能士など。メディア取材:FPジャーナル(2013年3月号)、日経ビジネス(2012年10月8日:介護者世帯の財務コンサルティングとして紹介)、高齢者住宅新聞、東京新聞等 寄稿者にメッセージを送る

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