先日、こんな話を耳にしました。電車の中での、ある女性二人の会話です。

Aさん 「最近ちょっと(パートで)働き過ぎでね~。(中略)働き過ぎると、税金たくさんとられるでしょ?だからもうちょっと抑えていこうと思ってるのよ。店長に言わないと。」

Bさん 「そうよねー。(中略)確か103万円を超えると税金とられるんだっけ。なんかそれだと働く意味ないわよねぇ。」


  この会話(約10分)、いわゆるパート労働者の「103万の壁」の話題ですね。でも、ちょっと誤解があります。どうなると、どうなるのか?いい機会ですので、おさらいしておきます。

収入が年間103万円以下でパートをしている主婦の方

 所得税かかりません!
 配偶者控除が適用されるので、夫の所得税が安くなります!
 社会保険に入らなくていい(社会保険料払わなくていい)!

収入が年間103万円以上~130万円未満でパートをしている主婦の方

 所得税取られます。
 配偶者控除が収入が増えると共に、段階的に引き下げられますが、夫の所得税は安くはなります。
 まだ夫の扶養範囲なので、社会保険には入らなくていい!
 所得税は取られるけど、世帯の所得としては増えます!

収入が年間130万円以上のキャリアウーマン

 所得税取られます。
 配偶者控除がなくなるので、夫の所得税を安くできない。
 社会保険に夫とは別で加入しなければならない!
 だから130万円そこそこだと、129万以下の世帯より、実質的な世帯の所得が減っちゃいます。
 だから!130万超えして働くなら、150万オーバーの収入を得れるようバリバリ働くべし!そうすれば、社会保険料や所得税などとられても、プラスに持っていけます!

  こんな感じでしょうか。なので、さっきのBさんの話は

「そうよねー。(中略)確か103万円を超えると税金とられるんだっけ。なんかそれだと働く意味ないわよねぇ。」

↓↓↓

「そうよねー。(中略)確か103万円を超えると税金とられるんだっけ。でも世帯としての所得は増えるわけだから、頑張って働いた方がいいじゃない! 」

  に変えたほうが、前向きだし、情報的には正しいです。私としては女性にもっともっと社会進出していただいて収入を上げて頂き、輝く女性になってもらいたいと思っています。