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住宅を購入するのなら「将来の見積り」を取ってからにしよう

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住宅を購入するのなら「将来の見積り」を取ってからにしよう

  マイホームの購入をお考えの皆さん、購入計画の際に一番大切なことは何だかご存知ですか? 物件選び、資金計画、ローン選び……。もちろん、これらはとても大切なことですね。しかし、実はもっと大切なことがあるのです。それば一体どういうことなのか。今回は、この「一番大切なこと」についてお伝えします。

その価格で将来の生活に影響はないか

  皆さんは、家を買おうと思ったらどんな行動から始めますか。まずは、情報誌やインターネットなどで希望する沿線、立地や間取りなど、ご自身の希望に合う物件を探して大まかな相場をつかむ。そして、買うことのできそうな購入予算を考え、不動産会社や住宅展示場、モデルハウスなどで実際の家を見ながら生活イメージを膨らませる、というケースが多いでしょう。

  そして、気に入った物件について不動産会社などの営業マンから概算見積りが出され、資金計画や住宅ローンについて提案されます。物件価格、諸費用、頭金、ローン返済額などを見て、「これくらいなら頭金を出せる」「この返済額なら家賃と変わらない」「ローンの仮審査も通った」となれば、「よし、買おう!」という気持ちになりますね。

  しかし……。無理なく購入できそうな見積りやローン返済額がでてきたとしても、それはあくまでも「現状の皆さんの家計からみた資金計画」だということにご注意ください。

  つまり、マイホーム購入後にかかる税金や修繕費用などのコストはもちろん、将来の子供の教育費、年金を含めた老後の生活費などは考慮されていないケースがほとんどです。この先、予定通りに収入が得られなかったとしても、子供の教育費に思いのほかお金がかかったとしても、住宅ローンは返済し続けなければなりません。

本当に安心なマイホーム購入計画とは

  安心できるマイホーム購入のためには、現状の家計収支だけで考えるのではなく、10年後や20年後にやってくる生活やお金のことまで考える必要があります。つまり、この先収入減や支出増があったとしてもローンを返済できるように、物件価格や頭金、ローン借入額、ローン選びをすることが大切なのです。

  では具体的に、安心してマイホームを購入する方法はあるのか?

  最も良い方法は、ライフプランを立てた上で、キャッシュフロー表を作ってみることです。

  皆さんが希望する将来の生活についての計画を考え、そのプランを実現させるための時期や金額を設定してみます。そして、マイホームの購入金額、頭金、住宅ローン返済額、返済期間などを設定した上で、将来の生活プランに支障はないか(家計の金融資産は底をつくことはないか)をシミュレーションしてみるのです。

  もしも、会社の定年前に資産が底をつくような結果が出た場合には、マイホームの購入予算を減らすか、その他の支出を減らす必要が出てきますし、増減はあるものの、将来にわたって資産が残るのなら、適正な住宅購入価格ということになります。

  マイホームは、家族全員の生活ベースになるもの。マイホームの購入が、人生最大の目的ではないと思います。将来にわたって、希望するライフプランを実現した上で、お金をしっかりと残すことができれば、それが皆さんにとってベストなマイホーム購入となるでしょう。

《高橋 浩史》
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高橋 浩史

FPライフレックス 代表 デザイン会社、百貨店宣伝部、教材制作会社、広告代理店勤務を経て、グラフィックデザイナーとして活動。その後、セールス手帖社保険FPS研究所で書籍編集者として在職中に、独学でファイナンシャルプランナー資格を取得。平成23年、金融機関に所属しない独立系FP事務所「株式会社住まいと保険と資産管理 千葉支部・FPライフレックス」を開業。現在、ファイナンシャルプランナーとしてライフプランニング、住宅購入・住宅ローン、保険見直し、教育資金、老後資金、資産運用に関する相談業務を行う。 その他、金融機関や出版社でのセミナー講師、書籍や雑誌、webでの執筆業務も行う。 <保有資格>:CFP®認定者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、DTPエキスパート 寄稿者にメッセージを送る

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