目次
1. 秘密裏ですすめてきたのか?
みずほ銀行と朝日生命が、業界初の「団体医療保険」を共同開発。団体医療保険という商品は、なんら珍しい商品ではなく、大手企業では普通に福利厚生の一環として提供されている商品。
しかし、この発表で、業界が騒然となっている。その理由は、その団体構成が、みずほ銀行の預金口座保持者だったからだ。(ただし20歳~69歳までが対象)
2. 銀行預金口座保有者が団体の母体とは?
団体保険は一つの企業が対象であり、その企業が一括して保険募集を行うため、通常の保険販売よりも事務コストを抑えることができるため、割安な保険料で加入できるのが最大の特徴。みずほ銀行の20歳~69歳の口座数だけで、なんと2400万口座。今回の団体医療保険も、同じ保障内容の医療保険に比べ、3割程度、保険料が安くなっている。
◆保険料例 基本契約:入院日額5,000円 先進医療特約付
20歳~24歳:907円/月
30歳~34歳:1,317円/月
40歳~44歳:2,012円/月
20歳~24歳:907円/月
30歳~34歳:1,317円/月
40歳~44歳:2,012円/月
がん診断50万円の特約を付加する場合
20歳~24歳:+1,182円/月
30歳~34歳:+1,642円/月
40歳~44歳:+2,677円/月
3. 医療保険に旋風が巻き起こる?
とてもシンプルな保険設計であり、しかも格段に保険料が安いとなれば、医療保険の見直しを実行する早耳の方が出てきそうだ。今はまだ認知度は低いが、告知も簡単であり、銀行窓口の販売員も売りやすく、急激に拡販される可能性もある。みずほ銀行の口座保有者の方は、一考の価値ありだ。(執筆者:釜口 博)