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国民年金の基礎 老齢基礎年金、障害基礎年金、族基礎年金について

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国民年金の基礎 老齢基礎年金、障害基礎年金、族基礎年金について

 皆さん、こんにちは。今日は「国民年金の基礎」というテーマで述べたいと思います。国民年金は、国民が全員加入しなければいけない年金です! 給付について、老齢給付は「老齢基礎年金」、障害給付は「障害基礎年金」、遺族給付は「遺族基礎年金」、「寡婦年金」、「死亡一時金」、が支給されます。

1. 老齢基礎年金

 これは前回も言った通り、「25年間加入」しなければ、支給されません! この点は、非常に重要なポイントですので、皆さんの回りに、国民年金に加入していない人がいましたら、少なくとも25年間は加入するように言ってあげてくださいね。だってどんな人でも高齢になれば、やはり年金が重要な収入源になってきますからね(笑)。

 どうしても加入できない人の場合は、「法定免除」(低所得者の場合等自動的に免除されるもの)と、「申請免除」(本人の申請にもとづくもの)という制度があります。

 又納付については、「全額免除」と「半額免除」等の免除という制度があります。

 全額免除とは、保険料を支払わないが年金額は1/3として計算(支給)されるもので、半額免除とは保険料を1/2だけ支払うが、年金額は2/3として計算(支給)されるという制度です。届け出だけすれば、この免除期間は先ほどの加入期間である25年間に入りますので、是非教えてあげて下さいね!

「繰上げ受給」と「繰下げ受給」

 次に国民年金は、「繰上げ受給」や「繰下げ受給」ができます。

 老齢基礎年金は本来65歳から受給できますが、繰上げ受給とはそれを60~65歳までに受給する事をいい、繰下げ受給とは逆に66歳以降に受給する事をいいます。

 年金相談において、時折り「繰上げ受給は、有利か不利か?」という質問を受けますが、僕は一応「不利です。」と答えています。なぜなら寡婦年金・障害基礎年金が受給できませんし、65歳までは遺族厚生年金との両方を受給(併給)する事ができないからです。

 それに生涯の年金受給総額で比較した場合、どちらが得か損かは何歳まで生きるかによって変わってきますので、「自分が何歳まで生きるか?」それは誰にも分からないからです(笑)。

 支給金額は、20~60歳までフル加入、つまり40年間加入した場合はH25年10月以降は月額:64,875円(前月差:▲666円)です。

2. 障害基礎年金

 これは障害認定日(初診日から1年6ヶ月以内で傷病が固定した日、又は1年6ヶ月経過した日)に、障害等級が1級か2級に該当した場合に支給されます。支給金額は、障害等級1級か2級か等級によって異なり、これに子を扶養している場合には、子の分が加算されます。但し、障害等級3級の場合は支給されません。

3. 遺族基礎年金

 これは、国民年金の被保険者又は被保険者であった者が死亡した場合に、その者によって生計を維持されていた「子」(独身で18歳未満の子)、又は「子のある妻」に支給されます。つまり「子のない妻」には、支給されません! これは注意ですよ。

 支給金額は、定額+子の加算(子供1人の場合は年額1,012,800円)です。当然、扶養する子が増えれば、支給金額も増加します。

 どうです? ざっと説明しましたが、少しは理解して頂けたでしょうか?

 特に、今回は触れませんでしたが、障害基礎年金や遺族基礎年金の場合は、支給される要件が厳格に決まっていますので、注意して下さいね!

 最後に、年金も税金と一緒で、まず大きなポイント・専門用語を重点的に理解して、覚えるようにするのが肝要ですよ。詳細に入り過ぎると、例外が多い為、眠くなってくるか、だんだん分からなくなってきますからね(笑)。今日は、ここまでです。(執筆者:大川 正吾)

《大川 正吾》
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大川 正吾

大川 正吾

S55年3月に神戸大学経営学部を卒業し4月に㈱ダイエー入社。主に東京本社にて経理・財務・管理部門で、経理業務、財務業務、予算管理・事業計画業務等に従事。H16年1月、父死亡により母介護の為、関西へ転勤を希望するが受け入れられず、やむなくダイエーを退社。実家へ帰り、相続・不動産の賃貸管理・資産運用・税務等に従事。同年10月に相続、無事終了。FPオフィス OOKAWAを設立し、FP(ファイナンシャルプランニング)業務を展開し、現在に至る。 <保有資格>:1級FP技能士、CFP、宅地建物取引士、公認 不動産コンサルティングマスター、住宅ローンアドバイザー、1級DCプランナー 寄稿者にメッセージを送る

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