人がお金を使って何かを買う場合、何らかの対価や見返り、利益を期待します。それが『今』の利益を求めがちな人は快楽型、『未来』の利益であれば『我慢型』と呼びます(参考記事:お金の使い方4つのタイプ)。

 『快楽型』も『我慢型』も、お金の使い方としては決して正しいとは言えませんが、中には自分にとって何の得も無いことにお金を使ってしまいがちな人がいます。今回はそういった『浪費型』の消費パターンをご紹介します。

四つのモデル(浪費型)

浪費型の消費傾向

 自分にとって何のメリットも無いことにお金を使うことなんて、あり得ないと思うかもしれませんが、実際によく周りの生活を観察してみると、こういうお金の使い方をしている場面というのは少なからず目にします。

 このタイプは、とにかく消費の決定を自分で決めることが苦手なことが特徴です。

 典型的なお金の使い方は、

・特に意味がない飲み会に、楽しくもないのに毎回参加している。

・「社会人必読!」という言葉を鵜呑みにして、数千円もするビジネス雑誌を毎月購読しているが読めてない。

・友達3人で出かけ、2人が同じ鞄を買っていたので、趣味ではないが自分も買った。

・親に勧められて高額な保険に加入したが、自分には必要の無い保障が多かった。

 などです。

 つまり、上司や親・友人の価値観で物を買う、あるいは他人の利益のためにお金を使ったり、他人の目を必要以上に気にしてしまう人は、この『浪費型』に陥りやすくなります

本当の浪費家

 このタイプの人は、言うまでもなくお金と最悪の付き合いをしています。人生のいずれかの時点では今の生活を犠牲にして将来に備えなければならない『我慢型』のタイプにならざるを得ない時期もあります。

 たまに食べるファストフード、気分転換のためのゲームや楽しい飲み会などは、行き過ぎれば『快楽型』の消費傾向になりますが、その頻度が適度に保たれ、それらの行動がエネルギーを充電させ未来に対しての活力になるなら、それは現在にも将来にも利益をもたらす行動と言えるでしょう。

 しかし、浪費型の消費パターンは、期間や頻度を選ばず、気づいた時点で即改善していく必要があります。

 『快楽型』と違って、このタイプの人は派手なギャンブルもタバコもしない人が多く、周りからは浪費家に見られないうえに、本人も「自分は贅沢をしていないのにお金が無い」と思っています。しかし、実は本当の浪費家とは、派手にお金を使う人というより、お金をいついかなる時点でも自分にとってメリットの無いものに使っている人たちなのです。

自分のことも考えてあげましょう

 消費傾向を見てもわかる通り、このタイプの人は素直で向上心があり、また周りの人に気配りができる人が多いのが特徴です。

 ただ、今回自分が『浪費型』であるかもしれないと気づいた人は、少し視点を変えて、自分のため(知識や能力、幸せの向上など)にお金を使えているか考えてみてください

 他人のためにお金を使うなということではありません。人数合わせの飲み会に無理をして行くのは浪費です。しかし、あなたが誰かに贈り物をして、その人が喜んでくれ、あなたもそれを見て幸せになれるのなら、それは立派にあなたの利益です。(執筆者:松岡 紀史)