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「明かり」をひと工夫して夏の電気代を節約する方法

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「明かり」をひと工夫して夏の電気代を節約する方法

 消費税アップとともに電気代そのものも上がってしまったこの夏。電力会社によって値上げ幅が異なるものの、公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会が発表した1kWhあたりの電力単価の目安は本年4月28日より22円から27円に改定されました。

 税込で1.2倍超の電気代アップとなります。なるべくエアコンに頼らず猛暑を乗り切りたいものですが、一度味わった便利さ・快適さを我慢するのは難しい事だと思います。少しずつの工夫を積み重ねて支払額を抑える方法はないか調べてみました。

省エネ庁省発表の「省エネレッスン」

 省エネルギー庁の発行する「家庭の省エネ大事典2012年版」によれば省エネレッスンとして次のような記載があります。

・ドア・窓の開閉は少なく。
・レースのカーテンやすだれなどで日差しをカット。
・外出時は、昼間でもカーテンを閉めると効果的。
・扇風機を併用。風がカラダにあたると涼しく感じます。
・室外機は風通しの良い場所に設置しましょう。周囲はきちんと整理整頓を。

 さらにフィルターを月1回か2回清掃することで2.2kWエアコンの場合、年間31.95kWh、つまり年間約700円の節約となるとあります。当時は1kWh22円の計算ですから、今年は27円を掛け算して860円のお得になるということになります。

冷蔵庫に次いで2番目に電力消費量が多い”照明機器”

 ところで、カーテンやすだれを使用すると、どうしても部屋が薄暗くなります。という事は昼間でも照明のスイッチを入れることになります。この照明が意外に高い熱を発していることをご存じでしょうか。

 家電量販店の店員さん達も参加するある家電メーカーの勉強会で興味深い展示を見る事ができました。リビング14畳用の天井用照明の全灯状態での電気の傘の中の温度比較です。スリム管と言われる長寿命タイプ蛍光灯の発熱は68.5度、10年交換不要とも言われるLEDタイプの発熱は41.3度。

 カーテンを閉めてせっかく冷房効率を高めたつもりでも電気を点けてしまえば目の前にヒーターを置いているような状況になってしまうのです。

 エアコンの冷房効率を高める以前に、家庭内での電力使用量が多いのは1位が冷蔵庫、2位は0.8%の僅差で照明器具なのです。照明器具とエアコンを合わせれば20.8%のワースト1位で電気を食っていることになります。

経済産業省:総合資源エネルギー調査会省エネルギー基準部会(第17回)‐配付資料資料より

≪経済産業省 省エネルギー庁より≫

 LEDの天井照明は安いものでも1万円程度、便利な機能のついた高級機種ともなれば数万円の初期投資が必要になりますので悩みどころではありますが、長い目でみて、地球にやさしい事も考えるとLED照明への買替を検討してはいかがでしょうか。(執筆者:前田 菜穂子)

《前田 菜穂子》
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前田 菜穂子

前田 菜穂子

1997年青山学院大学文学部卒後、某小売業大手に就職。売場・販売促進・商品部と経験し、売る仕掛けづくり~数値管理など実施。2004年結婚、2009年妊活のため退職の後ファイナンシャルプランナー(FP)資格を知り独学でFP技能士3級・2級を取得。2012年独立系FP集団エフピーヒーローズ(株)に登録。家計診断・ライフプラン診断中心に少人数出張セミナーや個別相談を実施。苦労の末2014年一児を授かると同時に1級に合格、ママFPとして子ども金銭教育・家計管理を中心に活動中。 <保有資格>:1級ファイナンシャルプランニング技能士/AFP 寄稿者にメッセージを送る

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