家計相談でよく質問されるのが「我が家の食費は使いすぎかどうか」です。アレルギーがあるので除去食材を求めないといけない、共働きで家事に割く時間が少ない為外食が多い、趣味や旅行優先に予算組みしているので食費はとことん抑えている…等ご家庭ごとに“こだわりポイント”は異なります。

 その為「一概にはお答えできない」質問ではありますが、総務省の家計調査(平成24年)を元に「適正な食費」について考えてみました。

消費支出に占める食費の平均は22%

 世帯収入別・世代別でも幅があることがわかります。収入が多いほど食費の割合が少なくなり、収入が低いほど食費の割合は上がります

 年代別にみると30代後半~40代と60代以降で食費の比率が上がります。

 30代~40代の子育て世代ではお子さんの成長と共に増える出費として教育以外に食費があるという事に注意が必要です。実に未就園児時代の倍の食費がかかるのです。


≪内閣府によるインターネットによる子育て調査平成21年より≫

 60代以降の食費は支出の対象が他の世代と異なり、外食や調理食品といった項目が下がり、野菜・海藻、果物、魚介類の比率が上がります。安心安全・健康志向の高まりにより、一品一品の単価も上がるものと考えられます。

将来への資金を用意したい方の食費の比率は?

 統計どおりの支出に収めれば安心、というわけではありません。「将来、どのタイミングでいくらのお金が必要になるか」ライフプランに基づいたキャッシュフロー表を作ることによって「今、いくら貯めるのか? そのために他の支出はどこまで抑えないといけないのか」を各家庭で検討しなければ適正な食費の比率は見えてきません。

 そうはいっても、家計相談業務の経験から個人的な見解を述べさせていただけるのであれば、理想的な食費の支出バランスは概ね15%~20%となります。「ボーナスは月々の生活費の補填にする」という方はこの機会に日頃の家計を見直してみてはいかがでしょうか。(執筆者:前田 菜穂子)