先日までの暑さが嘘のように、急に秋めいて来ましたね。

「食欲の秋」
「スポーツの秋」

 最近の食事は、グルメ思考よりも健康思考に関心が集まっているようです。また、最近のマラソンブームをはじめ、健康維持・増進のために体を動かす人も多くなっているみたいです。やはり、健康で長生きしたいですからね。

 私たち日本人の寿命は、どんどん長くなっているようですが、今回は「平均寿命」と「健康」について、考えてみたいと思います。

過去最高を更新した日本人の平均寿命

 8月に発表された厚生労働省の調べによると、2013年の日本人の平均寿命は男性80.21歳、女性86.61歳と、いずれも過去最高を更新しました。男性の平均寿命が80歳を超えたのは、今回がはじめてのことです。国際的な比較では女性は2年連続で世界一、男性は前年の5位から4位に上昇したことになります。まさに世界を代表する長寿国といえます。

 平均寿命は、0歳の子供が平均的に何年生きられるかを示す数値のことです。また、WHO(世界保健機関)が2000年に発表した言葉で、「健康寿命」というものがあります。これは、日常的に介護を必要としないで、自立した生活ができる生存期間を示す数値のことです。

※厚生労働省も健康寿命を発表していますが、定義が異なるため、ここではWHOの定義で説明をします。

WHOの2010年調査では、
 平均寿命 男性79歳 女性86歳
 健康寿命 男性73歳 女性78歳

WHOの今回調査では、
 平均寿命 男性80歳 女性87歳
 健康寿命 男性70歳 女性73歳

事例で解説 ご主人が3歳年上のご夫婦のケース

 数字の羅列だと、何だか判りにくいですね。ご主人が3歳年上のご夫婦を例にとって、見てみましょう。

2010年の調査結果で見ると…

 このご夫婦の場合、平均的には夫が寿命を全うした後に、妻の健康寿命を迎えます。

今回の調査結果で見ると…

 このご夫婦の場合、ご夫婦ともに自立した生活をできない期間が4年におよびます

 夫の介護は妻が、妻の介護は子どもたちか施設へ、とお考えのご家庭も多いと思いますが、「老々介護」のことを考えると色んな不安がでてきます。

 近年、民間の保険会社が積極的に介護保険の販売を行っています。もちろん、こういった備えに保険は効果的です。また、介護認定を受けなくとも、加齢とともに医療費もかさむようになりますし、健康で豊かな生活を過ごすための蓄えも必要です。ただ、介護保険、医療保険、年金保険と、心配なもの全てに充分な保険を掛けると、現役世代の生活が厳しくなるのも現実です。

 将来のために、どれくらいお金を貯めていかないといけないか。家にかけて良い金額はいくらか。将来のことを考えて、住まいは二世帯住宅にするべきか。教育費はどのくらいかかるか。保険に使っても良いお金はいくらか。こういった人生設計が、ますます必要な時代になってきたようです。(執筆者:渡辺 紀夫)