10月31日の「黒田サプライズ」にはびっくりしましたね。何がびっくりしたって、日経平均700円以上の急騰です。ちょっと目を離している隙に、東証1部のほぼ全銘柄が値上がりしてまして…。日銀の金融政策決定会合の影響は、すぐさま為替市場にも波及。ドル円相場は、31日夜11時現在で1ドル112円を突破しています。

今後の目安は120円

 今後の為替の動きを予測すると、一つの目安は120.04円。というのも、1998年8月の1ドル147.53円の高値から2011年10月には75.57円まで下落、そこから61.8%戻すと120.04円なんです。

 何で61.8%? という話になりますが、テクニカル分析の一つに「フィボナッチ」というのがありまして、その主要レベルに61.8%という数字があります。このフィボナッチ分析から見ると、底値から61.8%戻したところが一つの転換点になる可能性が大きいということで、61.8%戻す120.04円をこれから目指すことになるというわけですね。

 フィボナッチの主要レベルは38.2%、50.0%、61.8%となっており、この数字を基に相場を分析するプロのトレーダーが多いようです。初めて聞いた方は是非覚えておいて下さい。

更なる円安の気配、今後取るべき投資戦略は?

 さて、前置きが長くなってしまったのですが、今日お話ししたいのは、今後円安が一段と進む可能性が大きくなった今どんな手法で資産運用をしたら良いのか、あらためて考えても良い時なのではないかと思いまして。

 冒頭で述べたように、今後、ドル円レートが112円 ⇒ 120円に向かう可能性が高いわけですよね。ならば、素直に外貨預金を始めても良いのかと。ただし、今さら外貨預金するのはリスクが高いのでは? と感じるかもしれません。

 確かに、リスクはあります。しかし、リスクのない資産運用はありません。

 本気でお金を増やすことを考えたいなら、多少なりともリスクを取りにいく固い決意が求められます。アベノミクスの最高潮を迎える前に(結末がどうなるかは分かりませんが…)、掴めるチャンスを掴んでみませんか?

 逆に、資産運用と資産増のチャンスがあるのに何もしないと、“運用しないリスク” を負うことになり兼ねません。

銀行で外貨預金…がNGの理由

 では、円安に向かうであろう為替相場の恩恵にあずかるために、外貨預金をしよう! というわけですが、ここで銀行での外貨預金をオススメするつもりはありません。銀行で外貨預金するのはリスクが高すぎますし、リスクコントロールがはっきり言って無理なんです

 銀行での外貨預金には、銀行が故の安心感があるという声を時々聞きますが、銀行での外貨預金の仕組みを知ると、安心どころか不安で眠れない夜が続くと思います。

 というのは、銀行での外貨預金は、原則解約不可。満期がくるまで待つか、或いは違約金を支払って解約するかのどちらかです。満期がくるまでに外貨安(円高)になってしまったら、もちろん為替差損が発生しますから、円高に振れる度に憂鬱に…。金利分で儲けられれば良いのですが、満期時に結局は元本割れになってしまったというのは、よくある話です。

 また、外貨預金をする場合、預金スタート時に円 ⇒ 外貨に両替し、満期時には外貨 ⇒ 円に両替します。この往復の為替手数料がとても高いです。例えば、三菱東京UFJ銀行にて米ドル建てで預金する場合、1ドルにつき1円の手数料がかかります。

 これは他の都市銀行でも同等の手数料が徴収されるのですが、$10,000分(日本円で約112万円)を外貨預金する場合、単純計算で2万円の手数料がかかるわけです。そうなると、112円の時に預金を始めたとすると、満期の時に最低でもレートが114円になっていないと、手数料分2万円と相殺で利益は0円の計算になります。(金利分は含まず)

 消極的なことをずらずらと並べてしまったのですが、これが外貨預金の現実なんです。即時解約が難しく、手数料の高い銀行での外貨預金。これはおすすめできません

 しかし、即時解約ができて、しかも手数料が1/100以下の外貨預金方法があるんです。リスクという面で考えると、銀行と同等またはそれ以下の外貨預金法。次回お話しできたらと思います。(執筆者:堀 聖人)