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タイムリミットが来る前に”時間と資産”を投資すべき理由 Time is Money(1)

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タイムリミットが来る前に”時間と資産”を投資すべき理由 Time is Money(1)

 人生の意義を真面目に考えると、多くの人は「理想」というものがあり、その理想が現実となるように人は自分の保有する異なる形の財産を投資します。時に理想と現実がぶつかり合い理想が崩れ去ることがあり、時には投資した財産を失うことも。

 それでも、人という生き物は “理想” という名の「目的」に向かって進んでいき、その目的に向かって進んでいくための計画が、いわゆるライフプランというわけですね。

 このライフプランを粛々と実行するために何が不可欠か。結論を先に申しますと、お金と時間に働いてもらうことが重要です。そして、早いうちにそれを始めるほど有利に。それはどういうことなのかを一つずつひも解いていきましょう。

お金と時間に働いてもらうことが重要な理由

 ライフプランを立てても結局は人生を終える時が来るのは悲しい話だ…という声がありますが、それはひとまず置いておき、先ず考えたいのが、人生の中で人(自分)が投資するといわれる主な3つの財産です。

◆時間
◆資産
◆エネルギー

 この3つの主要素を何に投資したいかを考える。これが正に人生のシナリオを練ることなのですが、年金が貰える65歳までは体を動かして収入を得る、つまり労働所得を得られる「エネルギー」があり、このエネルギーを思い描いた青写真の為に費やすわけですが、タイムラインがあるのが現実です。誰もが行き着く先はセカンドライフ。退職し年金生活になると、この労働(エネルギー)がなくなります。

 ライフプランにおいてエネルギーに限界があることを意識すると、どうしても考えなければならないのが老後資産の形成です。年金生活が始まると65歳までに築いた「資産」に頼って生活する、または65歳前後から資産運用を始め資産を形成することで、何とか不労所得(お金に働いてもらって得る収入)を得るしかありません。

 因みにこの「資産」には資産運用による資産だけでなく、退職金、年金、貯金などが含まれます。ただ、この資産だけで老後の生活を賄えるかというと、答えはNO。後ほど詳しくお話ししますが、相当な資産がない限り、必ずと言って良いほど何らかの補充が必要になります。

 じゃあ資産運用で老後資金を補填すればOKでしょ? と思うかもしれませんが、資産運用は早く始めるほど有利なのが現実。65歳からの資産運用ではちょっと遅いんです。遅すぎとは言いませんが、その後の生活を考えると不安は拭えません。

 それじゃあ、どうしたら良いかと考えると、キーポイントとなるのが「時間」です。[Time is money]という格言が身に染み入ります。どういうことかというと、何らかの方法で資産運用し老後資金を確保したいと思うなら、早ければ早いほど有利。つまり、残された絶対的な「時間」を多く保有する若いうちに、少しでも早いうちに資産運用を始めることでより多くの時間とお金に働いてもらうことができるというわけです。

 それが如実になって表れてくるのが、単利運用と複利運用の違い。ご存知かと思いますが、単利運用は元本のみを毎年運用すること。例えば、利回り5.0%(年利)で100万円を運用すると、毎年5万円の利益を受取れるわけですから、20年後には合計100万円の利益を受取れる計算になります。

 しかし、複利運用は前年に得た利益を次の年に元本と共に運用する方法です。上と同じく、100万円を年利回り5.0%で運用したなら…

1年目:+50,000円
2年目:1,050,000円×105%=1,102,500円
3年目:1,102,500円×105%=1,157,625円
4年目:1,157,625円×105%=1,215,506円
5年目 ………

 単利運用なら4年で20万円の利益、複利運用では21万5506円となります。4年間の運用で差はわずか1万5千円ほどですが、これが20年となると複利運用は単利運用よりも+65万円の計算に(税金差引分含まず)。複利運用の方がお得で、且つ長期間の複利運用で利益率が上がる仕組みになっていることがお分かり頂けると思います。

 以上の一例から分かるのは、運用できる時間が長いほどリターンが多くなるのが資産運用の根本的な仕組みということです。もちろん長期間の資産運用の中で “100年に一度” と言われる金融危機などが起これば、それなりの損失を被ることがあるのは確かですが、それはあくまでも資産運用のリスクの話。

 資産運用は、基本的に時間と資産が比例する構造ですから、リスクと上手に向き合いつつ資産運用することで、今のあなたに残されている時間を十二分に活用することができます。

 年齢が若いほど残された「時間」が絶対的に多いわけですから、その時間を如何に活用するか。その時間の中でどれだけお金に働いてもらえるか。それが、ライフプランのクライマックスを形作るものとなり、最低限の必要を満たすセカンドライフを送れるか否かのポイントでもあるのです。

 自分の未来の為に、時間を投資する。これを土台として、今すぐにでも資産運用を始めるべきではないでしょうか。

 もう一つ、今この時に資産運用を始めるべき “恐ろしい” 理由があるのですが、それはまた次回お話ししましょう。(執筆者:堀 聖人)

《堀 聖人》
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「お金のために働くのではなく、お金に働いてもらう」ことをライフテーマとするアラフォー。銀行にお金を預けるだけでは時間とお金を活かしきれていないと悟り、お金がお金を生む仕組みを独学で学ぶ。投資歴は株式投資8年、FX3年。開設済み証券口座は5口座、FX口座は10口座以上。株式投資、FX投資、クレジットカードをメインに鋭い視点からなるコラム執筆中。日経ヴェリタスなどでもコメント。 <保有資格>:第二種証券外務員資格 <メディア掲載>:日経ヴェリタス 2015年11月15日号、 株完全ガイド(晋遊舎) 寄稿者にメッセージを送る

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