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ボビー・オロゴンさん「アベノミクスで豪華別荘購入」 芸能人に学ぶ株投資の極意(6)

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ボビー・オロゴンさん「アベノミクスで豪華別荘購入」 芸能人に学ぶ株投資の極意(6)

 『料亭に行きたい』、『BMWに乗りたい』という発言で議員時代に “迷言” を発した杉村太蔵氏が、1年で2600万円以上稼いだということで、そのギャップが脚光を浴びているのはご存知の通り。実は、もう一人。テレビが映し出す姿と投資家としての素性に大きなギャップがあって、意外な注目を浴びている方がいるんです。それは、「ボビー・オロゴン氏」です。

アベノミクスで儲けたお金で千葉県に別荘購入!?

 まず、ボビー・オロゴン氏はどんな方か簡単にご紹介。ボビー氏は、元々「さんまのからくりテレビ」で注目を浴びることに。アフリカ・ナイジェリア出身で日本語は片言。その “迷言” がお茶の間の笑いを誘い、人気タレントとなりました。当時は、筆者もボビーさんを見て涙を流しながら笑っていたのを思い出します。

 そのボビーさんはいつの間にか、格闘家としてデビュー。場内で観客を興奮させ、ある時は場外で格闘しちゃって新聞の一面に載っちゃったことも。(詳細はあえてふせておきましょう) 今は、音楽家としての活動や執筆活動も行っているということですから、意外な能力をお持ちの方…と感じますね。しかし、意外なことではないのかもしれません。ボビーさんはナイジェリア国立大学経済学部を卒業し、貿易関連の理由で来日したという経歴の持ち主。

 しかも、実は故意に “片言の日本語しか話せない人” を演じているという噂もあります。もしそうだとしたら、外国語を少しでもかじったことがある人ならすぐに分かると思いますが、外国語をワザと片言で話して笑いを取るのは至難の業。相当頭が切れる証拠です。

 そんな頭の弱い人を演じる頭キレキレのボビーさんは、ご存知の通り、個人投資家として相当な利益を上げています。アベノミクスで儲けたお金で、千葉県のとある所に別荘を買ったとか。でも、彼はアベノミクスが故に儲けられたというよりも、投資家としての基礎がしっかりと定まっているように察します。

リスク許容度に応じた投資先の選択が鍵

『投資は8年前からやっているよ。主にFXをやっていて、ドル、ポンド、ユーロといろいろ持ってるよ。アベノミクスで儲けたメインは日経平均先物だね。資金が少なくても勝負ができるでしょ。日本のメガバンクは全部持っているし、JALやマツダ、海外の銀行も持ってるよ。ナイジェリア銀行とか』(引用元:日刊SPA!  http://nikkan-spa.jp/540405)

 ボビー氏の言葉から、彼が保有する株式銘柄すべてが分かるわけではありませんが、一つ言えるのは「分散投資」という基本スタンスができていますね。分散投資は資産運用の基本中の基本です。

 彼はFXによる外貨運用をするにしても、数種類の通貨を保有しリスクを分散しています。また、国内株式や外国株式を保有し、リスクとリターンを鑑みたポートフォリオを組んでいるということでしょう。いずれにしろ、個人投資家が資産運用する時にはボビーさんのように分散投資が必須です。

 分散投資って具体的にどうやるのか? という話ですが、ただ単に株式銘柄を複数買う、または外貨を複数買うというのはちょっと違います。まずは、運用資金をニーズに応じて運用別に分類します。分類できる代表的な5つの投資先は以下の通り。

1.国内債券
2.国内株式
3.外国株式
4.外国債券
5.外国通貨

 ニーズに応じて投資先を決めるわけですが、そのニーズとは「どれくらいリスクを許容できるか」ということ。つまり、積極投資をするのか、保守的投資をするのか、それとも中立的投資をするのか、自分のリスク許容度に応じて投資先を決めるわけです。

 積極投資でハイリスク・ハイリターン投資をしたいならば、外貨や新興国債券・株式の割合が高くなり、逆に保守的投資がお望みなら資産の50%は日本国債で運用することになるでしょう。それなら相対的にリスクは低くなりますが、当然リターン期待値も低くなるのは言うまでもありません。

 そして、投資先の割合を決めた後はどの商品を売買するか、運用方法も決めなければなりません。例えば、国内株式を資産の25%買うことに決めたとしたら、国内株式のどの銘柄を買うか、またはどの投資信託商品を通して国内株式を買うことにするか、その運用方法を決めるということです。

 外国株式を買うにしても、外国株式を直接買うことができますし、外国株式で運用する投資信託商品を買うこともできます。そのように、投資方法を決めることで分散投資の準備を整えることができるんです。

 分散投資の基本、「リスク許容度に応じた投資先を決めてから、投資方法を選択する」。これで、ボビー氏のようにガッツリ儲けたいところですね。

 ちなみに、ボビー氏は英語、ヨルバ語、日本語の3ヶ国語を話せるとのこと。投資先、投資法を使い分け、話す言葉も使い分け。物事を巧みに使い分ける能力に長けているから、投資もうまくいくのかと。そこに資産運用のヒントがあるのかと思いました。(執筆者:堀 聖人)

《堀 聖人》
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「お金のために働くのではなく、お金に働いてもらう」ことをライフテーマとするアラフォー。銀行にお金を預けるだけでは時間とお金を活かしきれていないと悟り、お金がお金を生む仕組みを独学で学ぶ。投資歴は株式投資8年、FX3年。開設済み証券口座は5口座、FX口座は10口座以上。株式投資、FX投資、クレジットカードをメインに鋭い視点からなるコラム執筆中。日経ヴェリタスなどでもコメント。 <保有資格>:第二種証券外務員資格 <メディア掲載>:日経ヴェリタス 2015年11月15日号、 株完全ガイド(晋遊舎) 寄稿者にメッセージを送る

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