12月11日(木)、注目の弁護士ドットコム(6027)が東証マザーズに上場しました。公開価格1230円だった弁護士ドットコムですが、初値はというと…なんと上場初日は値が付かず。公開価格1230円の約230%の2829円カイ気配で初日の取引終了となり、IPO銘柄が相変わらずの人気であることが再確認された一日でありました。
IPO銘柄を買い、初値で売る。
これがIPO銘柄で儲けるセオリーの一つなのですが、IPO銘柄は抽選に当らなければ買えません。とりわけ2014年の今年はIPOが平年より多く、多くの銘柄の初値価格が公開価格よりも高くなっていることから人気を呼び、申込んでもなかなか抽選に当らないという声も聞こえてきます。
IPOラッシュの攻略法とは
確かに、IPO銘柄を初値で売るというのは儲ける一つの方法ですが、儲ける方法はそれだけではありません。IPOラッシュを攻略できる可能性の高い一つの方法をご紹介します。それは…
順張りです。
順張りとは、上昇トレンドが確認された時に買う方法のことです。要は、安い時に買い、高くなったら売ることで利益を得る売買方法ですね。その反対で、下降トレンド発生時に売ることも順張りと言いますが、現物株式投資はあくまでも「買い」だけですので、前者を覚えておけばOKです。テクニカルチャートで上昇トレンドサインを確認できたら、買い。これが一つの戦略になると思われます。
というのは、IPO銘柄というのは文字通り新規で上場した銘柄ですので、動きが軽いのが特徴です。行くべき方向に進みやすいというわけですね。高値掴みをしたので株価上昇した時点で売ろう、という株主はいません。新規で上場した銘柄の長所と言えるでしょう。
売りが乱発されるようなことが基本的にない銘柄ならば、株価が上がれば素直に買い。つまり順張りでそれなりに利益を上げることが可能なのです。弁護士ドットコムのように人気がある銘柄を分析し、ちょっとトライしてみて下さい。
12月の注目IPO銘柄は
12月のIPOラッシュで注目したい銘柄はいくつかありますが、あえて一つに絞るなら 【MRT(6034)】かなと。
上場市場:東証マザーズ
主幹事証券:大和証券
上場日:12/26
事業内容:ネットを介した医療人材紹介サービス
IPO案件としては小型ですが、ベンチャー企業としては魅力ある企業だと思います。毎年の売上高を見てみると、年々増加中。
平成22年3月決算:売上高4億1473万6千円
平成23年3月決算:売上高5億3877万3千円
平成24年3月決算:売上高6億893万円
平成25年3月決算:売上高7億1105万6千円
平成26年3月決算:売上高7億2814万9千円
筆者としては全力買いを希望しますが、最終判断は自己責任でお願い致します。(執筆者:堀 聖人)