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株価急落時の備え「リスクヘッジ」は優待狙いの株投資にも役立ちます

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株価急落時の備え「リスクヘッジ」は優待狙いの株投資にも役立ちます

株投資を手掛ける上で、リスクヘッジの準備はお済でしょうか? リスクヘッジができると、株価急落時のリスクに対応しつつしっかりと利益を確保することができるようになります。このリスクヘッジ方法は、株主優待狙いの株投資においても活用できますので、是非参考にされて下さい。


マスターしたいリスクヘッジ方法

 リスクヘッジとは何でしょうか? 短期的・長期的のリスクを予測しながらリスク対応策を備えることを「リスクヘッジ」と言います。株式投資におけるリスクヘッジにはどんな方法があるのでしょうか? 以下、一つの方法をご紹介したいと思います。

信用売り

 信用売りとは、証券会社から株を借りて売ることです。現物取引だと「買い」しかできない株投資ですが、信用取引を利用すれば株を「売る」こともできます。この信用売りが株価急落時のリスクヘッジとなり、ぜひマスターしたいリスクヘッジ方法なんです。具体例を一つ挙げてみましょう。

 H社の株を1000円で1000株(100万円分)購入したとします。1300円オーバーまで株価が上昇しましたが、株価が急落。そこで信用取引を活用し、H社の株を1300円で1000株売り。株価が1100円まで下がってしまいましたが、現物株買いの利益が10万円、信用売りによる利益が20万円、合計30万円の含み益となります。

 現物株をただただ保有していただけでは10万円の利益ですが、信用売りによるリスクヘッジをすることで30万円の利益をしっかり確保することができる。これが信用売りを活用したリスクヘッジの役割となります。

 株価が一直線で上昇し続けることは決してありません。短期的調整を含めて株価急落は頻繁に発生しますので、そのリスクへの対応がしっかりできるよう、信用売りによるリスクヘッジをマスターしたいところです。

株主優待狙いの株投資でも活用できる

 上で挙げた信用売りによるリスクヘッジは、株主優待狙いの株投資でも活用できます。ご存知の通り、人気優待銘柄はだいたい3カ月前から値上がりし始め、権利確定日の次の日にストーンと株価が値下がりします。

 お気づきになったかもしれませんが、権利確定日の次の日に株価が下がると分かっているなら、高値圏で株を売っておくことで 「売り ⇒ 買い戻し」 による株価差益を得られるのです。ちょっとまとめてみましょう。

(1) 約3か月前に優待銘柄を現物で買い
(2) 権利確定日が近づいたら高値圏で信用売り
(3) 権利落ち後、信用売りの株を買戻し
(※現物買いの株の売却は自由に選択可。継続保有あるいは権利確定後に売ってもOK)

 このように信用売りを活用するなら、現物株保有による配当&優待の権利を獲得できるだけでなく、株価差益もしっかりものにすることができます。ただし、信用取引は最低30万円の資金が必要となり、レバッレジ約3倍の取引ですから現物株取引よりもリスクがあるのは確か。むやみに信用取引を利用するのは避けましょう。

 また、信用売りが制限されている銘柄が多数ありますから、狙いの優待銘柄が信用売りできるかどうかの事前チェックも欠かせません。

 以上のように、株投資においてリスクヘッジの役割はかなり大きいですから、リスクヘッジをマスターし、リスクを抑えつつ効率良い株投資ができるようになりましょう。(執筆者:堀 聖人)

《堀 聖人》
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「お金のために働くのではなく、お金に働いてもらう」ことをライフテーマとするアラフォー。銀行にお金を預けるだけでは時間とお金を活かしきれていないと悟り、お金がお金を生む仕組みを独学で学ぶ。投資歴は株式投資8年、FX3年。開設済み証券口座は5口座、FX口座は10口座以上。株式投資、FX投資、クレジットカードをメインに鋭い視点からなるコラム執筆中。日経ヴェリタスなどでもコメント。 <保有資格>:第二種証券外務員資格 <メディア掲載>:日経ヴェリタス 2015年11月15日号、 株完全ガイド(晋遊舎) 寄稿者にメッセージを送る

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