1月29日、ECナビの1問アンケート「おしえて! どっち?」は、「株取引をしていますか?」というお題で約15万人が回答しました。(ECナビの「おしえて! どっち?」

 アンケート結果は、74%が「いいえ」

 株取引をしない主な理由は…

◆余裕がない
◆資金がない
◆株は恐い

 というもの。回答者の年齢層としては50~60代が多かったのですが、これが株投資の現実なんだとあらためて考えさせられました。年齢層の比較的高い方が株をやらないのには、それなりのもっともな理由があるのです。

 その “もっともな理由” を一つ一つ分析してみると、大切な教訓が浮かび上がってきます。

“株投資をしない” 背後にある理由とは

余裕がない

 余裕がないというのは、「株取引をしている暇がない」、「今の生活を維持するだけで精一杯」という意味だと思われます。確かに、株投資をするには継続的な学習が欠かせませんし、ある程度の知識や情報収集が必要になりますので、生活の中で株投資のために時間を取り分ける必要があります。

 今のライフスタイルを調整してでも株投資を始めるというには、それなりの動機づけや勇気が必要になるでしょうし、とりわけ50~60代ともなれば老後を意識するのは当然のことで、今ある資金でリスクを取りにいくより減らないように守りたいと考えるのは正常です。資金を銀行口座だけに入れたくなる気持ちはよく分かります。

 年を取るにつれ、お金の使い方に関し積極的になれない現実があります。資産運用に少しでも興味のある方、資産運用が必要だと少しでも感じている方。なぜ資産運用が必要なのか、どんな方法で資産運用できるのか、若いうちに考え始めるのが得策です。

資金がない

 株投資を始めるには、もちろん軍資金が必要になります。しかし、その軍資金を捻出する経済力が自分にはないというのが理由の一つですが、これも年齢と大きく関係していると思われます。

 本当にお金がない人は別として、60歳になれば退職金、65歳からは年金が受け取れます。ですから、株投資を始められる余裕資金が0円だという人は少ないはずです。それでも「資金がない」というのは、今後の老後の生活を考えると「今あるお金を守りたい」、「老後に備えてお金を減らしたくない」という心理が働き、株投資に充てるお金などないと考えてしまうからなのです。

 また、株投資の軍資金は昔と比べて少額から始められる時代になりましたが、そのことを知らない方も少なくないようです。数千円から購入できる株があるのも事実ですが、一昔前の「株=高額の元金が必要」というイメージが抜けていないのだと思います。しかし、年を重ねるとそのイメージを拭うのは至難の業。資金面に関しても、早い段階で株投資を始める方が有利かと。

株は恐い

 株投資には元本保証がありませんから、投資金が0になる可能性は否定できません。その事実を多少なりとも理解している方は、「株は恐い」と感じるのでしょう。

 また、年齢を重ねるにつれ新しいことに挑戦する意欲が失せてくるのも事実。例えば、友人の両親は60代ですが、新規でクレジットカードを作ることに否定的ですし、別の65歳の男性は株を始めることに関し「煩いが増えるのはいやだ」と言っていました。

 人というのは、年を取れば取るほどリスクを嫌がりますし、なるべくシンプルに生きたいと感じるものです。ですから、株は恐いと感じるのも無理はありません。もちろん無鉄砲に株投資をするのは間違っていますが、時間的にリスクのとれる若いうちに株投資を始める方が賢明なようです。

≪まとめ≫

【若い時はリスクをとれるが、老後が視界に入るとそうはいかない】

 「余裕がない、資金がない、株は恐い」と感じる背後にある一つの共通点は、年齢でした。年を重ねるごとに株投資を始めるのは難しくなります。個人差はありますが、株投資と年齢は密接な関係にあること、お分かりいただけたと思います。

 心理的要因にスポットをあてることになった今回の記事ですが、株投資を始めるのは早いほうが良いというのが結論になります。生気あふれる今、株のお勉強を始めるのはいかがでしょうか。(執筆者:堀 聖人)