株主優待で貰える商品の中で時々お見受けするのが、使用期限。「優待券の使用期限は1年間」というように、一定期間内での利用が規定されていることが多いようです。

 例えば、人気優待銘柄の一つ「アトム(7412)」は、100株以上保有の株主に優待ポイントを年に4000ポイント(1ポイント=1円として利用可能)発行しますが、有効期限はポイント付与日から1年間となっています。

 この有効期限が意外にネックとなることも。使おうと思っていたのに有効期限が切れてしまって使えなかったことがあった方もいるようです。少なくとも有効期限がない方がお得感は強いかと。

 そんな中で有効期限が規定されていない優待券はけっこうありますが、かなり利便性の高い意外な優待商品を一つご紹介したいと思います。それは、「おこめ券」です。

おこめ券とは

 おこめ券、正式名称は「全国共通おこめ券」ですが、全米販が販売する金券のことです。1枚500円ですが、お米を購入する時は440円分として利用できます。(全農のおこめギフト券も同じく1枚440円として利用可能)

 上の画像のおこめ券は平成8年~19年までに発行されたおこめ券で、1枚540円分として利用できますが、現在発行されているおこめ券は1枚440円分となっており、違いに要注意です。

 何円分として利用できるのかの確認は非常に簡単で、券の右下に540という数字が記載されていますが、その数字が金券価格となります。おこめ券のデザインが平成何年発行か分からなくても、金券価格はすぐにわかるわけですね。

 おこめ券のポイントは、お米購入以外にも利用できる点です。各店舗に「おこめ券取扱店」のステッカーが貼ってあれば、基本的に440円分(540円分)の金券として利用できるのですが、おこめ券取扱店は意外に多いんです。近くのスーパーやよく行くお店がおこめ券を取扱っているなら、おこめ券の利用価値は非常に高いと言えます。

 また、上の画像のおこめ券は友人の家の中で突然発見されたおこめ券でして、長いこと眠っていたようです。少なくとも平成19年以前に発行されたおこめ券ですから、8年以上眠っていたのかもしれません。もし、これが有効期限1年の株主優待券だったらアウト。でも、有効期限なしのおこめ券だったから今でも利用できるわけですね。

おこめ券が貰えるお手頃株はコチラ

 本題ですが、おこめ券を株主優待として貰えるのはどの株でしょうか? 10万円以下で買えるお手頃株の幾つかをご紹介です。

【サムシングホールディングス(1408)】

株価:582円
最低購入金額:58,200円
権利確定月:12月末日
優待:100株以上でおこめ券2枚(880円分)
配当金:3.5円
総利回り:(おこめ券+配当金)÷投資金×100=2.11%

◆どんな会社?

 地盤改良工事や地盤保証事業を展開する建設会社。ベトナム事業も利益貢献となり、経営は上向きとなっています。

【岡谷電機産業(6926)】

株価:440円
最低購入金額:44,000円
権利確定月:3月末日
優待:100株以上でおこめ券2枚(880円分)
配当金:9円
総利回り:(おこめ券+配当金)÷投資金×100=4.04%

◆どんな会社?

 電子機器ノイズやサージ対策用コンデンサーを主力とする電気機器会社。中国やスリランカでの生産を行ない、利益は順調に増加中です。2016年度は増配余地があるかもしれません。

【コンドーテック(7438)】

株価:787円
最低購入金額:78700円
権利確定月:3月末日
優待:100株以上でおこめ券2枚(880円分)
配当金:20円
総利回り:(おこめ券+配当金)÷投資金×100=3.65%

◆どんな会社?

 足場吊りチェーンや結金具など産業資材を主に取扱う卸売会社。土木や建築向けに資材販売が好調で、最高純益更新、増配を果たした大注目企業。

お米券が使える意外な場所

 上で紹介したおこめ券銘柄はほんの一部ですが、他にもおこめ券が優待商品となっている企業は沢山ありますので、検索してみて下さい。最後に、おこめ券はどこで使えるかという点にちょっとふれたいのですが、上でもふれたように「おこめ券取扱店」という表示がある店舗なら、どこでも使えます。

 その中には意外な店舗も含まれているんですよね。それが、ホテルチェーン店の「東横イン」。東横インのHPでは、「自宅で眠っている金券で東横インに泊まろう」キャンペーンが告知されていました。(東横インキャンペーンページ) 金券の額面全額で宿泊代金を払えるとのことですから、おこめ券を活用して日本国内旅行も可能ですよ。(執筆者:堀 聖人)