1. だれもが割安銘柄を探したい

 株式投資の初心者の方が頭を悩ませるのが、銘柄選びではないだろうか。

 スーパーで買い物をする時に、一番安く商品を買いたいのと同じように、株式投資でもできるだけ安くで買いたいという心理が働く。

 ところが、株式の銘柄選定が難しいのは、一般の商品と違って株価が割高なのか割安なのか、判断に迷う部分がある。できれば割安な状態で株を購入したい。誰もがそう思うはずだ。

2. PER(株価収益率)とは?

 そんな時に参考になるのが、PER(ピーイーアール)という指標。

 日本語訳で株価収益率。計算式は下記のようになる。

株価÷1株当たりの利益

 株価を決める出発点は1株当たりの利益(EPS)。EPSは、会社の1年間の利益(儲け)を発行済み株式数で割って求める
  
 例えばA社のEPSが100円とする。この時の株価は、通常100円よりも高い値段がつくのが普通だ。なぜならば、会社は長く事業を続け、利益を追求する組織であるという考え方を基に株価が形成されるからである。

 EPSが100円で、その稼ぐ力が単純に20年続くとすれば、

100円×20年=2,000円

 という株価がつく。その会社が儲けることができる年数は、せいぜい10年間だと判断されれば、1,000円という株価になる。

 この考え方を、株価が1年当たりの利益の何年分(=何倍)まで買われているかという見方にすれば「株価÷1株利益」という計算式になる。この式がPERを求める式となる。

※同じ水準の利益ではなく、将来的に高収益を上げる会社と判断されれば、当然のようにPERは更に高くなる。

A社の例だと、2,000円÷100円=20倍

 つまり現状の株価は、足元の利益が20年ほどは続くだろうと判断される。基本的にPERが高いということは割高、低い銘柄は割安と言われる。

3. PERが高い低いの基準は?

  
 この基準だが、業界によって平均PERが違う。また、その会社の過去や将来のPERとの比較によっても違ってくるのだ。

 同業他社のPERと比較して割高なのか割安なのか?

 その会社の過去のPERや予想PERとの比較により、現状のPERが割高なのか割安なのかを見ていく必要がある

日経平均の銘柄の平均が17.87倍。

東証一部全銘柄の平均が19.23倍(H27.4.15現在)。

 業績の先行きが良くなると判断されれば、株価が上昇しPERが高くなるが、それが一概に割高とはいえない。

 逆に業績が悪くなると判断されれば、株価が下落しPERが低くなるが、その状態を割安と考え株を購入すると、痛い目にあうかもしれない。

 PERは割高感、割安感を見る指標としては重要だが、銘柄選定はPERだけではなく違う指標も見ていく必要がある。次回以降で、その違う指標も紹介していく予定だ。(執筆者:釜口 博)