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株価高値更新!18年ぶりの水準へ ~PERで割安感を感じてみる~

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株価高値更新!18年ぶりの水準へ ~PERで割安感を感じてみる~

○年ぶり! のマーケット

2015年6月24日、日経平均株価がITバブル時(2000年4月21日)の高値20,833円を上回り、20,868円と18年ぶりの水準となりました。次は1996年6月につけた22,666円を目指すことになりそうです。

また、ドル円相場も先日1ドル125円04銭をつけ約12年半ぶりの安値となりました。1982年以降、円高からの戻しの場面では前の安値を抜けなかったのですが、今回33年ぶりに前回の安値124円14銭を抜けてきました。


心理面でも楽な相場環境

また、累積出来高でみると、21,000円以上では急に減少しています。これは21,000円以上のゾーンで買っている人が少ない、つまり今現在、株を持っている人で損をしている人が少ないということになります。

心理的に考えると、楽な気持ちで相場を見ている人が多くなってきているということでしょうか。

会社の確定拠出年金やNISAなどで投資家デビューをした方や、国内の株式を買っていた方はもちろん、外国の株式や債券に投資をしていた人はかなりの利益が出て喜んでいらっしゃると思います。

今後どうなるか気になるところですね。

PERで見てみると


バブル後、今回のような2万円超えは数回ありましたが、その時の相場と、今回の相場とでは大きな違いがあります。


今回はPERが低く、割安感があるということです

1996~97年の2万円超えの時のPERは50倍、ITバブルの頃は100倍以上にもなっていました。それに比べて、現在は17倍程度となっています。

PERって?

新聞やテレビで「株式市場の過熱感はない」「今の株価水準でも割安だ」「まだまだPERが低い」などという言葉を最近よく聞かれると思います。

そもそもPERってなんなのでしょう?

PERはPrice Earnings Ratioの略で、「株価収益率」と言います。株価を一株当たり純利益で割って求めます。その企業の利益面からみて、今の株価が割安なのか割高なのかを比較することができる指標です。

例えば、同業のA社とB社の株価がどちらも1000円だとします。どちらも同じような業務内容だしどっちの株を買ったらいいかわかりませんよね?

そこでそれぞれの会社が1株当たりどれだけの利益を出しているか調べてみると、A社は100円、B社は50円でした。

ここでPERを計算すると、A社のPERは1000/100=10倍、B社のPERは1000/50=20倍ということになり、B社よりA社が割安だということになります。言い換えると、B社はA社の半分しか利益を出していないのに、株価は同じ水準まで上がっているので割高だということです。

となると、みなさん、どちらの方が安心して買えますか?

そうですよね、割安なA社の方が安心して買えますよね。

現在の株価をPERから見てみると、会社が利益を上げている割には株価はそれほど上がっていない、まだ過熱感はないと判断できます

もちろん、株を買うときには他の指標やデータなども総合的に判断しますので、一概には言えませんが、PERの数字を追っていくだけでも相場が過熱しているのかどうかわかってくるのではないでしょうか?

5頭のクジラさんもやってきた!

株式相場についてはギリシャ問題など懸念材料がないわけではありませんが、5年後にはオリンピックもありますし、5頭のクジラさん(公的年金のGPIF、共済、日銀、かんぽ、ゆうちょなどの公的マネー)もやってきています! 期待感を持ってみていきたいと思います。(執筆者:時川 郁)

《時川 郁》
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時川 郁

時川 郁

合同会社リテラビット代表 大手証券会社に11年間勤務後、1997年、独立系のFPとして活動を開始。セミナー講師、新聞・雑誌・インターネットでの執筆、個別相談等で活動中。 座右の銘は「自分の人生で今日が一番若い!」趣味は天体観測で年に数回は天文台へ足を運び、心をリフレッシュ。ロケットの打ち上げや、夜空のISSを観るのも楽しみです! <保有資格>:CFP、1級ファイナンシャルプランニング技能士、証券外務員(一種)、DCプランナー2級、DCマイスター(確定拠出年金専門資格) 寄稿者にメッセージを送る

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