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顧客ニーズをうまく捉えた医療保険が登場

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顧客ニーズをうまく捉えた医療保険が登場

1. 顧客ニーズをうまく捉えた医療保険が登場

痒いところに手が届くサービスは日本のお家芸だと言われているが、スイスの保険会社であるチューリッヒ生命が、まさに痒い所に手が届く医療保険を今月から発売した。

この医療保険、3種類のパターン売り商品があるが、それらの商品は他社医療保険と比べても変わり映えはしない。(ストレス性疾患の入院の入院限度日数が延長される部分は、他社にはない内容だが…)

このパターン売り商品には目もくれず、以下の特約に注目だ!

(1) 入院給付金免責日数60日特約(入院限度日数120日型等に付加)
(2) 就業不能年金特約

2. 特約の内容に注目

(1)は入院しても60日間は入院給付金が出ない。何がいいのか分からない方もいるかもしれない…。

現在主流の医療保険は、短期入院に対して厚い保障を売りにしている保険会社が多いのだが、日本の公的医療保険の保障を考えれば、短期入院は保険がなくてもそんなに心配することはない。

病気やケガのリスクは、長期入院と公的医療保険が使えない治療、そして病気やケガで働けなくなることだ。

(1)の特約を付加すれば、主契約の保険料が約55~60%安くなる。
  
主契約の内容は、入院をすれば1日5,000円や1万円が給付される日額給付と、手術給付金(放射線治療も含む)の5万円や10万円が給付される内容。  

これらは、今後の治療内容から考えれば、それほど重要視しなくてもいい。

それよりも、病気やケガに備えるのであれば、

・がんなどの治療に対して一時金が出たり保険料が免除される
・先進医療を受けた時に保険金が出る
・働けなくなった時に保険金が出たり、保険料が免除される

ことの方が重要だ。

(2)の保障については、

・所定の5疾病(悪性新生物、急性心筋梗塞、脳卒中肝硬変、慢性腎不全)が原因で就業不能状態が60日以上継続した場合
・所定のストレス性疾患による入院が60日以上継続した場合
・高度障害や所定の身体障害に該当した場合

に指定した年金額(5万~30万)が保険金として払われるという内容。
  
この就業不能年金は、保険会社各社が医療保険では全く手をつけなかった領域だ。
(収入保障保険や所得補償保険では存在するが…)

3. 自由設計プランで保障内容を自分で選んで創っていくことが可能。

主契約120日型 日額5,000円 手術給付1型
入院給付金免責日数60日特約 
先進医療特約
3大疾病保険料免除特約 
3大疾病診断給付給付金特約 50万円
就業不能年金特約 月々10万円(5年間)
というプランなら、30歳男性で月々5,454円(終身払い)

このように契約者が特約のトッピングを自由にできることも特徴だ。

また、就業不能年金特約は、給付に該当すれば、たとえ途中で治ったとしても年金給付が継続され続けるという内容。
  
成熟してきた医療保険分野では進化系が出てこなかったが、ここにきて、チューリッヒ生命が斬新な医療保険を創ってきた。

病気やケガに対してのリスクを突き詰めれば、医療保険に加入しないという選択か、加入するとすればこのような保障内容の保険を選択するかだ。(執筆者:釜口 博)

《釜口 博》
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釜口 博

釜口 博

㈱ジョイント・プレジャー 代表取締役 保険実務に強いファイナンシャルプランナーとして、また自身の営業経験を活かした営業実務研修は、即実行できる内容との評価が高い。 <保有資格>:CFP  1級ファイナンシャルプランナー技能士 二種証券外務員 相続士 寄稿者にメッセージを送る

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