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11月4日に上場予定の日本郵政3社 結局は買いで良いのか調べてみた

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11月4日に上場予定の日本郵政3社 結局は買いで良いのか調べてみた

15年11月4日に日本郵政3社が上場予定となっています。その3社とは、親会社である「日本郵政」、子会社の「ゆうちょ銀行」と「かんぽ生命」です。それら3社のIPO株を淡々と狙っている人が少なくないようです。


「すでにSBI証券口座を開設し、準備万端です」と言っている方も。(都内某WEBサイト運営会社社長)

ただし、これまでに買い方は紹介しましたが、「買うべきか否か」は別問題です。結局のところ、郵政3銘柄は買いで良いのでしょうか?

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この記事の結論

1)とりわけ高い年齢層から絶大の人気を誇る銘柄
2)現時点の相場動向は最悪ではない
3)各3社の配当性向が高い

これら3つの要素を考えると、郵政3銘柄は「買い」で良いかと。

過去の大型IPOはどうだった?


参考までに、過去の大型IPOはどうだったのか見てみたいと思います。


【日本電信電話 9432】

いわゆるNTTです。バブル絶頂期に上場したNTTで、今から約30年前の1987年に上場しました。

公募価格:1,197,000円
初値:1,600,000円

公募価格に対し約33%高い初値となり、株式ブームに一層火をつけた瞬間でもありました。余談ではありますが、上場から約2か月後には株価が300万円オーバーとなり、NTT株がより注目されたことは今でも記憶に新しいです。

【東日本旅客鉄道 9020】

略してJR東日本とよく呼ばれている東日本旅客鉄道、上場は1993年でした。

公募価格:380,000円
初値:600,000円

ディフェンシブ株として多くの個人投資家が長期保有している銘柄でもあります。現在、株価は107万円と公募価格の約3倍。22年前のIPOの話ではありますが、JR東日本のように株価が何倍も高くなるようなIPO株を手にしたいと思いますよね。

【日本たばこ産業 2914】

1994年上場の日本たばこ産業、通称JTです。

公募価格:1,430,000円
初値:1,190,000円

こちらは公募価格割れで、-24万円、-17%の初値でした。大型人気株ではあったものの公募価格割れも有り得るという、一つの実例となっています。

ここで挙げたのは、過去の大型IPOのうち主な3銘柄ですが、上2銘柄のように初値が公募価格を上回ることもあれば、JTのように公募価格割れすることもあるのが分かります。

初値が公募価格を上回るか否か。それは2つの要因が関係しています。

1)銘柄自体の魅力と質
2)上場時の市況

投資の対象として質の伴う魅力があるかどうか、将来性があるかどうかなど、銘柄自体に魅力と質が備わっている株であるべきなのは言うまでもありません。

ただし、銘柄自体に魅力があっても、上場時の市況や相場動向が悪いと、順当にいけば初値が公募価格よりも高くなっておかしくない銘柄が公募価格割れとなるリスクがあります。

JTの初値がなぜ公募価格割れとなったのか不明な点がありますが、日本のバブル景気が崩壊したすぐ後だったという、上場時の相場動向が最悪だったのも一つの要因だったと思われます。

では、今の日本の景気や相場動向の中で、日本郵政3社が上場する最高のタイミングかどうかと考えると、ベストタイミングとは言い難いのかと。

中国発の世界同時株安が勃発し、今後の日本の景気の行方がかなり不透明な状況です。この中で上場となると、買いを控える投資家が増える可能性は無きにしも非ず、といったところでしょうか。

日本郵政3銘柄は買いか?


過去の大型IPOをふまえ、本題です。今回の日本郵政3銘柄は買いなのか考えたいのですが、

筆者は買いで良いと思っています

。その理由を3つ挙げてみます。


1)とりわけ高い年齢層から絶大の人気を誇る銘柄

日本郵政銘柄は日本を象徴する銘柄と言っても過言ではありません。とりわけ高い年齢層に愛される郵政銘柄は人気が高いです。

貯金をするのに郵便局を好む人が家族や親せきの方にけっこういませんか? ここで日本の歴史における郵便局とゆうちょ銀行については割愛しますが、年配の方は郵便局と共に人生を歩んできた、と言ったら大げさでしょうか。しかし、郵便局を好む方が多いのは事実です。

2)現時点の相場動向は最悪ではない

中国発の世界同時株安が15年8月に勃発し、今でも相場が安定していません。しかし、2007~2008年に起こったサブプライムローン問題やリーマンショックほどの大きな問題に発展しているわけではありません。

今の相場動向を鑑みると最悪の状況ではありませんから、ベストタイミングではないかもしれませんが、悲観的になる必要はないと見ています。

3)各3社の配当性向が高い

日本郵政、ゆうちょ銀行の配当性向は50%以上、かんぽ生命は30%以上としています。上場企業全体を見ると、配当性向を30%とする企業はけっこうありますが、50%以上の企業は多くありません。

初値高を狙う投資家だけでなく、配当利益を狙い長期保有を目的とする投資家が買いに向かうと思われますので、初値が公募割れする可能性は低いと思っています。

日本郵政3銘柄を上場前に買いたいなら

約30年ぶりの大型IPOとなる日本郵政3銘柄。上場初値とその後の行方が気になるところです。

もし、日本郵政IPO株を上場前に買いたいなら、郵政IPO株を取扱う証券口座の開設が前提です。証券口座の開設の仕方については、以前の記事を参考にしてください。(執筆者:堀 聖人)

(参考記事:日本郵政株上場前に知っておきたい、IPO株の買い方~基礎編~
(参考記事:日本郵政株上場前に準備 IPO当選確率を上げる方法&IPO向け証券口座3つ

《堀 聖人》
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堀 聖人

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「お金のために働くのではなく、お金に働いてもらう」ことをライフテーマとするアラフォー。銀行にお金を預けるだけでは時間とお金を活かしきれていないと悟り、お金がお金を生む仕組みを独学で学ぶ。投資歴は株式投資8年、FX3年。開設済み証券口座は5口座、FX口座は10口座以上。株式投資、FX投資、クレジットカードをメインに鋭い視点からなるコラム執筆中。日経ヴェリタスなどでもコメント。 <保有資格>:第二種証券外務員資格 <メディア掲載>:日経ヴェリタス 2015年11月15日号、 株完全ガイド(晋遊舎) 寄稿者にメッセージを送る

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