この記事の最新更新日:2020年8月12日
数ある株主優待の中でイオン(8267)は人気銘柄の一つ、忘れてはいけない優待銘柄です。
この記事では、イオンの株主優待「オーナーズカード」を120%活用する方法をご紹介します。
目次
この記事の結論
・イオンカードセレクトを取得
・WAONにオートチャージで還元率0.5%+WAON支払いで還元率0.5%=合計1.0%
・毎月20、30日のお客様感謝デーならさらに5%OFF
・イオン(8267)の配当利回り1.35%(2020年8月12日現在)
オーナーズカードの返金率3%に変わりはありませんが、イオンカードセレクトの利用や20、30日限定で買物をすることで、総還元率10.81%を達成できます。
イオンの株主優待「オーナーズカード」の概要
権利確定月:2月末日・8月末日
株価:2,658円
最低購入必要額:26万5,800円
株主優待:オーナーズカード発行
・100株~499株保有で3%OFFのオーナーズカード
・500株~999株保有で4%OFFのオーナーズカード
・1,000株~2,999株保有で5%OFFのオーナーズカード
・3,000株以上保有で7%OFFのオーナーズカード
オーナーズカード発行枚数:2枚
(2020年8月12日現在)

現時点で26万5,000円ほどをイオン株に投資することで、3%OFFとなるオーナーズカード(利用上限額100万円/半年)が発行されます。
例えば、家族ぐるみで毎月5万円の買物をイオン系列でしたとすると、1年間で60万円費やしたことになります。
オーナーズカードを提示することで3%OFF、つまり1万8,000円値引きになる計算です。
イオンを頻繁に利用する方には、利便性の高いお得な優待商品となっています。
イオンの株主優待を狙うなら100株購入がお得

先に挙げたように、保有株数に応じて付与されるオーナーズカードの種類が違います。簡単に言えば、保有株数が多いほど割引率の高いオーナーズカードを受取れるわけです。
では、イオンの株主優待であるオーナーズカードを狙うのに、イオン株を何株買うのがベストなのでしょうか?
結論は、100株です。
イオンの株主優待狙いならば、それ以上の株を保有して割引率の高いオーナーズカードを狙う必要はありません。各オーナーズカードの条件である保有株数に必要な投資金を計算すれば一目瞭然です。
100株:26万5,800円
500株:132万9,000円
1,000株:265万8,000円
3,000株:797万4,000円
(2020年8月12日現在)
仮にイオンで毎月5万円の買物をするとしましょう。
各オーナーズカードの割引率に応じた割引額を算出すると…
オーナーズカード4%OFF:60万円 × 4%=2万4,000円
オーナーズカード5%OFF:60万円 × 5%=3万円
オーナーズカード7%OFF:60万円 × 7%=4万2,000円
年間60万円のお買物での割引額は以上の通りです。
イオン株を100株買って3%OFFのオーナーズカードを利用して、年間1万8,000円の割引。
それに対し、3,000株保有で7%OFFのオーナーズカードを利用しても、年間割引額は4万2,000円にしかなりません。
投資額に770万円近くの差があるのにも関わらず、割引額はたったの2万4,000円です。 それなら手堅く100株購入し、3%OFFのオーナーズカードを狙うのが一番効率の良い投資法と言えるでしょう
また、3年以上1,000株以上を保有していると、保有株式数に応じて2,000円~1万円のイオンギフトカードが毎年もらえる「長期保有株主優待制度」もあります。
しかし、3,000株を保有してイオンギフトカード6,000円分を加えても、合計割引額は3万円にしかなりません。
さて、イオンの株主優待を手に入れるためには、イオンの株を購入しなければなりません。
どこのネット証券に口座開設するか? ですが、筆者の最もおススメはSBI証券です。
筆者がSBI証券を勧める理由を詳しく知りたければ⇒こちらの記事へ
イオンカードセレクトに入会しさらに1%割引
また、イオン株を100株購入し3%割引のオーナーズカードに加え、イオンカードセレクトというクレジットカードを併用してさらに1%の割引になります(入会金や年会費は無料)。
イオンカードセレクトは、クレジットカードの「イオンカード」とイオン銀行のキャッシュカード、そして電子マネーのWAONが一体になったカードのことです。
信用情報に問題がなければたいていの方が入会できる一般のクレジットカードです。
発行会社:イオン銀行
クレジットブランド:VISA/JCB/MasterCard
年会費:永年無料
家族カード:無料
還元率:条件クリアで1.0%
注目したいのは、イオンカードセレクトの還元率。還元率1.0%を実現させるための条件とは、
2)WAON支払いでの還元率0.5%
この2つのポイント二重取り方法で、還元率1.0%が可能になります。
イオンカードセレクトをクレジットカードとして利用した場合の還元率は0.5%。
WAON支払時の還元率も0.5%ですから、上記の方法で還元率を2倍にするほうがお得なのは言うまでもありません。
イオンカードのポイント還元率は0.5%と少し低目なのですが、オーナーズカードを提示しイオンカードセレクトでWAONでの支払いにすれば、合わせ技で還元率が実質4.0%になるというわけです。
イオンカードセレクトを作る↓
イオン利用者は持っておきたい:イオンカード(WAON一体型)
20日と30日限定で買物をすれば5%OFFに!
毎月20日と30日はお客様感謝デーのため5%オフとなっているイオン。
株主優待のオーナーズカード、イオンカードセレクトと併用して使えるので、合わせ技で還元率がさらに高まります。
その他百貨店などでイオンオーナーズカードのような割引カードを優待商品としているところもあるのですが、クレジットカード支払い時は利用不可となっているところがあります。
例:高島屋の優待商品は10%OFFの優待カードですが、現金での買物時のみ利用できる。
イオンオーナーズカードの利便性が引き立つ格好となっていますね。
イオン株の配当利回りを合わせると総還元率は10%オーバー
2021年2月期のイオンの配当金は36円(100株保有で3,600円/年)の予定です。
現時点での配当利回りは約1.35%(株の買値に対して)ですから…
配当利回りを還元率に含めると、総還元率は10.35%になります。
オーナーズカードを使い倒して総還元率10%オーバーを目指しましょう。
イオン利用者は持っておきたい:イオンカード(WAON一体型)
イオンカードセレクトのその他特典

毎月5のつく日(5日、15日、25日)は「お客さまわくわくデー」で、電子マネー「WAON」の利用で、通常200円で1ポイント付与のところが2倍の2ポイントになります。
その他、毎月10日は「Wポイントデー」なので、この日もクレジット払いでポイント2倍(200円で2ポイント)になります。
イオン株購入は権利確定月の3か月前がおすすめ
イオン株はいつ買うのがベストタイミングと言えるのか、最後に考えてみます。
というのも、イオンの決算月は2月と8月ですから、道理から言えば2・8月の権利付最終日までにイオン株を買えば優待権利は獲得できます。
しかし、権利落ち日には株価が相当下落しますから、オーナーズカードを使い倒してもイオン株売却損益で利益が相殺になることも。
要は、イオン株がなるべく安いときに買うのが鉄則なのです。
イオン株を買うタイミングを考えるとき、以下の株価チャートが大きなヒントになると思います。

2019年11月~2020年2月までのイオン(8267)日足チャートの画像を見れば、権利確定月の2月までにイオン株価がどのように推移したかが分かります。
3か月前の11月、株価は約2,180円でしたが少しずつ値を上げていき、2月中旬には2313.5円をマークしています。
イオン株は優待銘柄として人気ですから、権利確定月に向けて株価が上昇する傾向にあります。
皮算用になりますが、3か月前に購入していれば株の含み益は約1万3,300円となっていたでしょう。
もう1つ、2020年8月前後の株価推移も見てみます。

2020年5月~8月のイオン(8267)日足チャートを見ると、8月権利確定の3か月前の5月の株価は約2,110円です。
権利確定月の8月につけた最高値は2,658円です(2020年8月12日現在)。
こちらも皮算用ではありますが、3か月前購入で約5万4,800円の利益を手にしていた計算になります。
2つのチャートから分かるのは、権利確定月の3か月前に株を購入すると株売却益もプラスになりやすい、ということです。
上述しましたが、イオンの権利確定月は2月と8月ですから、3か月前の5月と11月くらいに買うのがベストタイミングかもしれません。
ただし、市場動向の影響を受けて日経平均株価が下落している状況では、権利確定月が迫っていても株価が下落することがあります。ご注意を。
返金率を10%の極意
イオン株主優待「オーナーズカード」の返金率を10%オーバーにするために必要なことは以下の通りです。
1)証券口座を開設してイオン株を100株買う
取引手数料が国内最低レベルのSBI証券で口座開設する⇒公式HPへ
短期少額トレードも視野に入れるならマネックス証券⇒公式HPへ
2)イオンカードセレクト(クレジットカード)を作る
イオン利用者は持っておきたい:イオンカード(WAON一体型)
通信費もイオンで安くしよう
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難しかったり、サポートが不十分だったりする印象がありますが、近くにイオン店舗があれば、サポートもちゃんとしてくれるのでお勧めです。
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また、個人型確定拠出年金をやる予定の方はイオン銀行でも利用できますので、こちらも良さそうです。
(執筆者:堀 聖人 監修:角野 達仁)