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外貨運用をしたい人必見! FXスワップ運用の取引対象にする通貨の決め方

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外貨運用をしたい人必見! FXスワップ運用の取引対象にする通貨の決め方

FX取引でスワップポイントをコツコツとためるスワップ運用は、外貨預金にも似ていると言われています。スワップ運用で取引対象にする通貨は自分で決めることができますが、どの通貨でも良いというわけではありません。


ここでは、FXスワップ運用で取引すべき通貨の決め方を見てみます。

この記事の結論

・メジャー通貨の中でも高金利である豪ドルを運用する
・マイナー通貨の中でニーズに合った通貨を運用する

スワップ運用は、メジャー通貨とマイナー通貨運用の二刀流が理想的です。そうすることでリスクを抑えつつアグレッシブな外貨運用が可能になります。

スワップ運用とは 


スワップ運用についてはご存知かと思いますが、簡単におさらいしておきましょう。


スワップ運用とは、FXで外貨を長期間保有しスワップポイントをコツコツためる運用方法です。

FXでは一通貨ともう一通貨の相対取引ですが、低金利通貨に対し高金利通貨を保有すると金利差が生じます。その金利差で得られる利益をスワップポイントと言い、外貨を保有している限り、金利にもとづいて毎日スワップポイントを受取ることができます

そのスワップポイントをコツコツためていくのがスワップ運用というわけですね。以上、スワップ運用の基本を覚えておいてください。

メジャー通貨とマイナー通貨の違い


さて、ここからが本題です。スワップ運用でどの通貨を取引すべきなのか、通貨の決め方を見ていきます。


FXで取引できる通貨を大きく分けると2種類あります。それは、

1)メジャー通貨
2)マイナー通貨

この2種類です。メジャー通貨は文字通り為替市場でメジャーな通貨であり、マイナー通貨と比較すると世界的に取引量の多い通貨となります。一般的にメジャー通貨と言われているのは、

・米ドル
・ユーロ
・英ポンド
・カナダドル
・豪ドル
・スイスフラン

この6通貨に日本円を加えた7通貨が主なメジャー通貨となっています。メジャー通貨の正確な定義はありませんので、あくまでも一般論ではありますが。

そして、上記7通貨以外の通貨がマイナー通貨であると考えられます。

FXスワップ運用の大前提になりますが、「メジャー通貨を運用するか、それともマイナー通貨を運用するか」。この選択が利益率にも関わる大きな分かれ目になります

メジャー通貨とマイナー通貨とではどんな違いがあるのでしょうか? 主な2つの面の違いを見てみましょう。

スワップ金利

現在、メジャー通貨のスワップ金利は低くなっており、逆にマイナー通貨のスワップ金利は高く設定されています

スワップ運用の基本ですが、低金利通貨に対して高金利通貨を買うことでしたから、高金利通貨という基準にそって運用通貨を選別すると自ずと選択肢が狭まってきます。

スワップ金利は各国政策金利に準ずるものですが、メジャー通貨の国々、いわゆる先進国の政策金利は全体的に低くなっています。

アメリカはこれから利上げになる可能性が大きいですが、日本は相変わらずのゼロ金利、ユーロにいたってはマイナス金利となっています。ですから、メジャー通貨でスワップ運用するのはあまり現実的でないかと思われます。

強いていうなら、豪ドルの政策金利は少々高めで2.0%となっており、豪ドル/円のスワップ金利も53円/日ほどとなっています。(15年10月末現在。セントラル短資FX参照、1万通貨運用の場合)。

米ドル/円を1万通貨、同じセントラル短資FXで保有した場合、12円/日ですから、メジャー通貨の中で豪ドルはスワップ運用に最も適した通貨と言えるかと思います。

しかし、マイナー通貨のスワップポイントはメジャー通貨のそれよりもかなり高く、スワップ運用にさらに相応しい通貨と言えそうです。

マイナー通貨の中でスワップ運用の候補としてよく取り上げられているのは、

・NZドル(2.75%)
・南アフリカランド(6.0%)
・トルコリラ(7.5%)
・メキシコペソ(3.0%)

などです。(括弧内の数字は、15年9月時点での政策金利)

政策金利が高いので当然スワップポイントも高く、先に挙げたセントラル短資FXでトルコリラ/日本円を取引すると108円/日獲得できます。(15年10月末現在)

単純比較ですが、メジャー通貨の中でスワップ運用に向いていると言われる豪ドルよりも約2倍の利益率です。スワップポイントだけを比較するなら、トルコリラなどのマイナー通貨でスワップ運用するのが適していると言えます。

リスク

マイナー通貨はスワップポイントが高いのは確かですが、メジャー通貨と比較してリスクの大きい通貨である点には要注意です。とりわけ地政学的リスクが強いのがマイナー通貨の特徴となっています。

テロやクーデター、内戦が起こりやすいのは往々にして新興国ですが、原因の一つが政治の不安定さです。

先に挙げたトルコ、南アフリカランド、メキシコなどは新興国の代表的存在です。景気が上向きで政策金利が高いのは事実ですが、テロや内戦というリスクが存在する国でもあります。

そうした地政学的リスクの高い通貨は、ちょっとしたきっかけで通貨暴落の可能性があります。また、他の国での有事の場合にも通貨が売られ、結果として為替差損を招くことになるのです。

こうしたリスク面を考えると、マイナー通貨の高金利を手放しで喜べるわけではありません。

スワップ運用の理想とは

じゃあ、結論は何なの? どの通貨でスワップ運用すればいいの? と問いたくなるかもしれませんね。

結論はこうです。リスク分散のために複数の通貨に投資すること。これがスワップ運用の理想かと思います。ありきたりの結論ですが、結局投資の基本は分散投資なんですよね。

スワップ運用でどのように分散投資ができるでしょうか。上で挙げたようにメジャー通貨は低金利ですが、ある程度安定した運用を期待できます。それをふまえ、このような分散投資をおすすめしたいと思います。

・メジャー通貨の中でも高金利である豪ドルを運用する
・マイナー通貨の中でニーズに合った通貨を運用する

メジャー通貨の中でも高金利の豪ドルを運用し、かつアグレッシブに新興国通貨を運用することで、極力リスクを抑えたスワップ運用ができると思われます。この二刀流でのスワップ運用をおすすめします。

ただし、市況や世界の景気動向によっては、選別通貨を変えるなどの臨機応変なスワップ運用が求められます。

スワップ運用におすすめのFX会社→セントラル短資FX 公式HP

分散投資と臨機応変がFXスワップ運用のキーポイントであること、覚えておいてください。(執筆者:堀 聖人)

《堀 聖人》
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「お金のために働くのではなく、お金に働いてもらう」ことをライフテーマとするアラフォー。銀行にお金を預けるだけでは時間とお金を活かしきれていないと悟り、お金がお金を生む仕組みを独学で学ぶ。投資歴は株式投資8年、FX3年。開設済み証券口座は5口座、FX口座は10口座以上。株式投資、FX投資、クレジットカードをメインに鋭い視点からなるコラム執筆中。日経ヴェリタスなどでもコメント。 <保有資格>:第二種証券外務員資格 <メディア掲載>:日経ヴェリタス 2015年11月15日号、 株完全ガイド(晋遊舎) 寄稿者にメッセージを送る

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