「自社株買い」を参考にした投資術


株式売買を行うにあたり、銘柄選びの参考にする要素は色々とあります。基本は企業の業績や経営状況となりますが、他にも市場動向や個別のニュースなどもあります。

株価を動かすのは突き詰めれば、買い手と売り手のバランスとなります。買い手が多ければ株価は上がり、売り手が多ければ下がることになります。しかし、このパワーバランスは業績や市場動向とは無関係に発生する場合があります。

もし事前に買い手が増えるとわかれば、簡単に利益を出せるように思われますよね。実はその目安となるものがあります。株式を発行している企業自身による自社株買いです。

企業が自社株買いをする理由とは?


文字の通り、企業自身で発行している株式を、市場から買い戻す行為となります。

その理由は主に3つあります。ひとつは株主への利益還元です。利益還元といえば配当と株主優待がありますが、それに加えたボーナスのようなものでしょうか。余剰利益を使うなどにより実行しますが、それだけ業績も好調と判断することもできます。

ふたつめはストックオプションのための株式を必要とするためです。新株予約権として従業員などに与えた権利を、従業員が行使する際の株式を必要とするために購入することになります。

3つめは敵対的買収への対策です。

自社株買いをする理由
1. 株主への利益還元
2. ストックオプションのための株式を必要とするため
3. 敵対的買収への対策

直近の自社株買いを発表した企業


それでは実際に、自社株買いを発表し実行した企業と、その前後の株価の動きを見てみます。

【9853】銀座ルノアール

まずは11月12日に発表した【9853】銀座ルノアールです。13日に実行しています。11日終値890円、12日899円、13日898円とそれほどの変化は見られませんが、この日に日経平均は100円ほど下げていることから底強さを感じます。

【4631】DIC

次に【4631】DICは11月13日発表ですが、11日325円、12日323円、13日348円と好調です。

【7703】川澄化学工業

【7703】川澄化学工業は11月12日から来年6月30日と長期ですが、11日847円、12日889円、13日902円です。

ここで「自社株買いをしている会社をどうやって知るの?」という疑問を持つ方が多いと思います。自社株買いは各企業が発表していますが、それを毎日まとめている以下のようなサイトもあります。

 Market ImPact
 http://www.marketimpact.jp/archives/cat_50033739.html

このように、自社株買いを参考にしての需給関係から銘柄選びを行うのも、ひとつの売買の手段となります。(執筆者:田畑 允彦)

この記事を書いた人

田畑 允彦 田畑 允彦()»筆者の記事一覧 (5) http://manetatsu.com/author/mtabata/

数値変動とその予測に関わる仕事柄、何気に目にした新聞の株式欄の数字に興味を持ち独自に分析を始める。1999年に刊行された馬渕一氏の書籍「デイトレーダー」に感銘を受けて株式投資に興味を持つ。ほぼ同時期に誕生したネット証券を利用することで投資活動を開始、主にテクニカル分析による売買を行う。現物株の売買からワラント取引を経て、やがて日経平均の先物取引を主とする。趣味は確率論に関する知識を深めることとポーカー。株式売買においても確率を基にした運用を主体とする。
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